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『白髪の天使は折り紙を折る 〜HP無限の転生令嬢、最強の家族にノンストップで溺愛される〜』  作者: CASCADE


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191/198

第191話:地下大空洞への降下と、不気味な歓迎



翌朝、静まり返った学園の旧校舎奥深く。

堅牢に封印されていた巨大な鉄扉が、重々しい音を立てて開いた。


「全員、警戒を怠るな。これより地下大空洞へと突入する!」


お兄様の凛とした号令が響く。

先頭に立ち重厚な大剣を構えるライアン君、杖に眩い光の球を灯すエレナさん、鋭い眼光で周囲の魔力脈を追うエリアス先生、そして私の足元で低く唸るノワール。


螺旋状に続く漆黒の階段を降りていくにつれ、周囲の空気は急激に冷え込み、湿り気を帯びていった。


「オリカちゃん、大丈夫……?」


「ええ、エレナさん。大丈夫です……!」


階段を降り切った私たちの前に広がっていたのは、見上げるほど広大な古代都市の遺跡――地下大空洞だった。

崩れかけた巨大な石柱が立ち並び、天井からは不気味な紫色の結晶がかすかな光を放っている。


「ふむ……学園都市全体の魔力ラインが、この空洞の中央祭壇へ向かって強引に引き込まれていますね。すでに儀式は始まっているようです」


エリアス先生がメモ帳を開き、冷静に術式経路を分析する。


「チッ……コソコソ隠れてないで、さっさと出てきやがれ!」


ライアン君が大剣を地面に突き立て、周囲を警戒したその時だった。


カチ……カチカチカチ……ッ。


暗闇の奥から、無数の硬質的な足音が響き渡る。

石柱の影から現れたのは、黒い金属と古びた魔導回路で構成された、無数の「古代自動人形(ゴーレム)」群だった。その胸元には、異質な魔力で歪んだ折り紙に似た幾何学模様が刻まれている。


『イ……異常……データ……奪取……開始……』


「私の折り紙術式を模倣した……人造の傀儡……!?」


「フン、出来損ないの集団が我が妹の術式を語るな!」


お兄様が外套を翻し、一気に闘志を爆発させる。


「ライアン、エレナ、オリカを援護せよ! 影の精鋭と共に、まずは前線の雑魚を蹴散らすぞ!」


「応よっ!!」


仲間たちの決意を背に受け、私も素早くポケットから束の魔導紙を取り出した。

決戦の火蓋は、今まさに切って落とされた。

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