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『白髪の天使は折り紙を折る 〜HP無限の転生令嬢、最強の家族にノンストップで溺愛される〜』  作者: CASCADE


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187/198

第187話:月光の祈りと、重ねる誓い(エレナの決意)



ライアン君と別れ、静かな中庭へ向かうと、柔らかな月光の下で杖を抱きしめるエレナさんの姿があった。


夜風にふわりと揺れる金髪が、月明かりを受けて美しく輝いている。


「エレナさん……」


「オリカちゃん……ふふ、やっぱりここに来ると思ったわ」


エレナさんは振り向くと、いつもの優しく包み込むような笑顔を見せてくれた。

その手には、ライアン君と同じように、私が渡した『折り紙の亀』が大切そうに握られている。


「明日……絶対に勝利して、またみんなでカフェのタルトを食べに行こうね」


私がそう語りかけると、エレナさんは小さく首を横に振って、真直ぐに私の目を見つめた。


「ええ、もちろんよ。でもね、オリカちゃん。私は明日、ただ守られるためにあの地下へ行くわけじゃないの」


彼女は杖の宝珠にそっと手を添え、静かながらも燃えるような熱を込めて言葉を続けた。


「私、ずっとオリカちゃんのことを見てきたわ。自分を犠牲にしてでも誰かを守ろうとする、その強さと優しさを。……前世のことは詳しくわからないけれど、オリカちゃんがどれだけ一人で傷ついてきたか、その背中を見ていると胸が痛くなるの」


「エレナさん……」


「だからね、決めたの。オリカちゃんが世界を包むような大きな結界を張るなら、私はその結界の中で、オリカちゃんを狙う全ての脅威を焼き尽くす一筋の光になるって」


エレナさんは握りしめた『折り紙の亀』を自分の胸に強く押し当てた。


「あなたが私にくれたこの温かいお守りが、私の魔術に迷いを無くしてくれたの。もう二度と、あなたに悲しい思いなんてさせない。私の攻撃魔法は、オリカちゃんの笑顔を守るためにあるんだから!」


「っ……! はい……! 私も、エレナさんを絶対に護り抜きます!」


前世では叶わなかった、心を許し合える「親友」という存在。

私のために涙を浮かべ、一緒に戦うと誓ってくれるエレナさんの温もりを感じながら、私は彼女の手を固く握り返した。

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