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『白髪の天使は折り紙を折る 〜HP無限の転生令嬢、最強の家族にノンストップで溺愛される〜』  作者: CASCADE


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185/198

第185話:結集する手繰りと、決戦の前夜



黒い魔力の突撃を退けた翌日。学園都市の緊張感は最高潮に達していた。


「――全員、よく聞いてくれ!」


生徒会室の円卓を囲んでいたのは、お兄様を筆頭に、エリアス先生、Sクラスの仲間たち、そして公爵家の影の精鋭たちだ。


お兄様が卓上の地図を叩き、鋭い眼光で指し示す。


「昨夜の痕跡を解析した結果、敵の潜伏先が特定された。学園の旧地下大空洞――かつて古代魔導都市の跡地として封印された暗黒領域だ。奴らは今夜、学園都市全体の魔力脈をジャックし、古代魔導兵器を起動させるつもりだ!」


「旧地下大空洞……! そんな場所に潜んでいたなんて」


エレナさんが息を呑む。ライアン君も剣の柄を握り締め、静かに闘志を燃やしていた。


「敵の狙いがオリカの術式構造である以上、奴らはオリカを誘い出すために学園全体を人質に取る構えです」


エリアス先生が静かに補足する。その言葉を受け、お兄様が私の前に立ち、深く力強く私の肩に手を置いた。


「オリカ。本当ならお前を安全な本邸へ避難させたい。……だが、お前はもう『護られるだけの妹』ではないのだろう?」


「……お兄様」


「お前が仲間と共に掴み取った力で、その大切な日常を守りたいと言うのなら……兄として、全力でお前を支える! 好きに暴れてこい!」


「アレクシス様、過保護な本術を隠し切れておりませんよ」とエリアス先生がクスリと笑うが、その表情には揺るぎない信頼が浮かんでいた。


「ガウッ!」


ノワールが私の隣で胸を張り、力強く遠吠えをあげる。


「お兄様……先生……みんな。ありがとうございます!」


私は胸の前で、真新しい束の魔導紙を強く抱きしめた。


前世では病室のベッドで一人、折った紙を見つめるだけだった私が、今こんなにも頼もしい家族と最高の大切な仲間に囲まれている。


「私の折り紙魔法で……みんなの居場所を絶対に守ってみせます!」


決戦の夜が、静かに訪れようとしていた。

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