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『白髪の天使は折り紙を折る 〜HP無限の転生令嬢、最強の家族にノンストップで溺愛される〜』  作者: CASCADE


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183/198

第183話:迫る古代の影と、張り巡らされる網



「私の折り紙魔法が……狙われている……?」


エリアス先生の言葉が、静かな資料室に重く響く。


「ええ。オリカ様が考案された『折り目とジョイントによる魔力循環』および『絶対耐久』の術式構造は、失われた古代魔導の核心と酷似しているのです。奴らはその高度な空間・結界理論を奪い、封印された古代兵器を完全起動させようとしているのでしょう」


エリアス先生は静かに語りながら、鋭い視線で部屋の隅々を警戒している。


「そんな……オリカちゃんの魔法を悪用しようだなんて……!」


エレナさんが悔しそうに杖を強く握りしめ、ライアン君も不快そうに眉をひそめた。


「許せねえな。オリカがみんなを守るために一生懸命考えた魔法だぞ」


「エレナさん、ライアン君……」


二人の怒りと優しさに胸が熱くなる。

前世では病室でただ紙を折ることしかできなかった私が、この世界で手に入れた大切な力。

誰かを傷つけるために利用されるなんて、絶対に嫌だ。


「ガウッ!」


ノワールが私の前に立ち、頼もしく胸を張る。

「お前は俺が守る」と言っているかのように、その瞳には力強い光が宿っていた。


「ご安心ください、オリカ様。既にアレクシス様率いる生徒会および公爵家の影が、学園都市全域の検問と防衛線の再構築に動いております。奴らに好き勝手はさせません」


エリアス先生が優しく微笑み、私たちの不安を和らげるように頷いてくれた。


――しかし、その時だった。


部屋の壁にこびりついていた黒い魔力痕跡が、突如として不気味な泡を立て、怪しく蠢き始めたのだ。


『……見……ツ……ケ……タ……』


空間そのものが軋むような、不快な掠れ声が資料室内に響き渡る。


「くっ、残留魔力に仕込まれた遠隔の伝達器官か……! 全員、下がってください!」


エリアス先生が瞬時に前に出ようとした、その瞬間――。


黒い魔力の束が鋭い槍となって、一直線に私の胸元へと放たれた!

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