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『白髪の天使は折り紙を折る 〜HP無限の転生令嬢、最強の家族にノンストップで溺愛される〜』  作者: CASCADE


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175/198

第175話:演習の最高潮と、深まる絆



ノワールの一撃に演習場全体がざわめく中、演習はいよいよ終盤戦へと突入した。


『演習終了まで、残り十分! 最終波、大型魔導ゴーレム群の投入を開始する!』


教官の魔法アナウンスが響き渡ると同時に、地響きのような唸り声とともに、これまでの倍以上の大きさを誇る大型ゴーレムが三体、ゆっくりと姿を現した。


「うわ……あれは流石にデカすぎるだろ……!」


ライアン君がゴクリと息をのむ。


「でも、オリカちゃんの結界と私たちの攻撃があれば、絶対に突破させないわ!」


エレナさんが力強く杖を握り直し、私を振り返って微笑んだ。


「ええ、二人とも! 最後までみんなで守り抜きましょ!」


私は『千紙陣』の魔力回路に意識を集中させ、魔力を静かに注ぎ足していく。


三体の大型ゴーレムが同時に腕を振り上げ、高台の結界へ向かって怒涛の叩きつけを繰り出した。


ズドドドドドォンッ!!


激しい衝撃音と砂煙が周囲を包み込む。

監視台の上級生たちから悲鳴が上がったが、砂煙が晴れた先には――。


幾何学の模様を輝かせ、傷一つついていない透明な防壁と、その内側でまっすぐに前を見据える私たちの姿があった。


「衝撃、完全に吸収完了です! エレナさん、ライアン君、今です!」


「任せて! 『爆炎陣』!」


「一気に決めるぞ! 『烈風一閃』!」


結界の内側から放たれた二人の合体攻撃が、体勢を崩した大型ゴーレムたちに直撃する。

凄まじい光とともにゴーレムたちは崩れ落ち、同時に終了を告げる甲高いホイッスルが鳴り響いた。


『演習終了! Sクラス拠点、完全無傷での防衛成功!』


「やったわーーっ!!」


「よしっ、大勝利だ!」


エレナさんとライアン君が拳を突き合わせて歓声をあげ、クラスメイトたちが一斉に私のもとへ駆け寄ってくる。


「オリカちゃん、本当にありがとう! 君の結界がなかったら絶対に耐え切れなかったよ!」


「最高の防衛戦だったわ!」


口々に感謝を伝えてくれるクラスメイトたちの笑顔に囲まれて、私は胸が温かくなるのを感じていた。


(前世ではずっと病室で一人だった私が……こんなふうにみんなと力を合わせて、誰かを護ることができているんだ)


遠くの森の影からは、ノワールが満足そうに尻尾を振っているのが見えた。

そして本部テントでは、お兄様が「さすが私のオリカだ!!」と誇らしげに胸を張っている。


ちょっと過保護すぎる家族と頼もしい仲間たちに見守られながら、私の学園生活は大きな達成感とともに、さらなる一歩を踏み出したのだった。

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