↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『白髪の天使は折り紙を折る 〜HP無限の転生令嬢、最強の家族にノンストップで溺愛される〜』  作者: CASCADE


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
160/198

第159話:いざ王立魔導学園へ!と、騒がしい再会




ついに迎えた、王立魔導学園の入学式当日。


見馴れた屋敷の門前で、お父様とお母様、

そして留守番を引き受けてくれたノワールに

何度も見送られながら、私は馬車へと乗り込んだ。


馬車の窓から遠ざかる我が家に向かって

大きく手を振る。

胸の中には少しの寂しさと、それを遥かに上回る

大きな期待が満ちていた。


やがて馬車は王都の喧騒を抜け、

緑豊かな広大な敷地にそびえ立つ、

荘厳な石造りの校舎へと到着した。


「ここが……王立魔導学園……!」


馬車から一歩足を踏み出すと、

新入生たちの熱気と、どこか凛とした魔法の空気が

肌を心地よく刺激する。


私が自分の荷物を手に整列場所へ向かおうとした、

まさにその時――。


「オリカーーーーッ!!!!」


遠くから、遠雷のような叫び声が響き渡った。


周囲の新入生たちが「な、なんだ!?」と

ざわめき振り返る中、凄まじい速度で

こちらへ突進してくる一筋の影。


騎士科の制服に生徒会の腕章を巻き、

眩しいほどの金髪をなびかせた青年――

お兄様(アレクシス)だった。


「お、お兄様!?」


私が驚く暇もなく、お兄様は勢いそのままに

私の前でピタリと止まり、そのまま膝をついて

私の両手をしっかりと握りしめた。


「ああ、オリカ! 無事に着いたんだね!

無傷か!? 旅路で怪我や嫌な思いはしなかったか!?

手紙で言っていた通り、本当にこの学園に来てくれたんだね……!」


あまりの感極まりぶりに、お兄様の目には

うっすらと涙すら浮かんでいる。


「お、お兄様、落ち着いてください!

私は元気ですし、怪我なんてしていませんから!

それより、周りの生徒さんたちがみんな見ています……!」


「ハッ! 誰に見られようと関係ない!

妹が無事に入学を果たしたこの奇跡の瞬間に比べれば、

生徒会役員としての威厳など塵に等しい!」


堂々と言い切るお兄様に、周囲から

「おい、あの生徒会のアレクシス様が……」

「あの可愛らしい子、噂の妹君か……?」

とヒソヒソ声が広がっていく。


(ううっ……入学早々、目立ちたくなかったのに……!)


顔を真っ赤にしながら頭を抱える私だったけれど、

こうして全身で私との再会を喜んでくれるお兄様の姿に、

胸の奥がじんわりと温かくなるのを隠せなかった。


「ふふ、お兄様。またお会いできて嬉しいです。

今日から、よろしくお願いしますね!」


私が最高の笑顔でカテシーをすると、

お兄様は「ぐふっ……!」と胸を押さえて卒倒しそうになった。


波乱の予感をひしひしと感じながらも、

私の王立魔導学園での新しい日々が、

こうして賑やかに幕を開けたのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。