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『白髪の天使は折り紙を折る 〜HP無限の転生令嬢、最強の家族にノンストップで溺愛される〜』  作者: CASCADE


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第14話:天使、おもちゃをアップグレードする




お兄様(ルファス)に

自家製のチートクッキーをプレゼントし、

その疲れを完璧に癒やしてあげてから数日。



お兄様はそれ以来、

私のことを「世界に愛された天使」と呼び、

今まで以上に過保護に、

そして全力で私の秘密を守ってくれるようになった。



持つべきものは、理解のある天才の兄である。



そんなある日、私は子供部屋のフカフカな

じゅうたんの上で、パパ(ギルバート)が

1歳のお祝いに買ってくれた

木製のお馬さんのおもちゃ(自走式)と

にらめっこをしていた。



車輪がついていて、紐を引くとトコトコ動く、

この世界ではかなり精巧な高級玩具だ。



だけど、1歳児の私から見ると、

木製ゆえにちょっと角が硬くて、

動かしたときの「ゴトゴト」という音も

少しうるさい気がする。



(パパがくれたお気に入りなんだけど……

もうちょっと、こう、前世のぬいぐるみみたいに

フカフカで、静かに動くようになったら

もっと最高なんだけどなぁ。

……あ、そうだ。クッキーの時みたいに、

【無属性魔法】と【錬金】を応用すれば

質感のカスタムくらいできるんじゃ……?)



お兄様が勉強机で静かに読書をしている隙に、

私は木馬のおもちゃに小さな手をかざした。



(形はそのままでいいわ。

触り心地を『フカフカ』にして、

動かしても『無音』になりますように……!)



頭の中で、優しくて柔らかい布の質感を

強くイメージする。



――その瞬間。



ピカァァァ!



またしても、お部屋の隅が

まばゆい「真っ白な光」に包まれた。



(ひゃあ!? やっぱり加減が難しくて

魔力が最大出力になっちゃうーーー!)



光が収まると、そこには

見た目は木製なのに、触るとまるで

最高級のシルクのように柔らかくフカフカな、

謎の超技術木馬が完成していた。



と同時に、お約束のシステムメッセージが

視界にピコンと浮かび上がる。



===============

【無属性魔法&錬金応用:付与成功】

・対象:木製玩具(馬)

・品質:神話級(ゴッドレア)

・特性:【消音】【絶対障壁(オートガード)】

※詳細:駆動時の音を完全に抹消する。

さらに、所有者に物理・魔法攻撃が

迫った際、自動で周囲に強力な

絶対障壁を展開し、あらゆる害意を弾く。

===============



……私は、みたび遠い目をした。



(ただのフカフカ・静音化のつもりが、

国家防衛レベルの『最強の魔導具』を

作っちゃったんだけど……!?)



これ、私が紐を引いて遊んでいるだけで、

どんな暗殺者や高等魔法からも

完璧に守られる無敵の結界デバイスである。



私がそのチートっぷりに戦慄していると、

光に気づいたお兄様が、

本を置いて素早くこちらに駆け寄ってきた。



「オリカ、大丈夫かい!?

今、また世界(精霊)の光が……って、

おや? そのおもちゃ……」



お兄様が木馬に手を触れた瞬間、

その目がまたしても点になった。



「な……っ!?

木製なのに、信じられないほど柔らかい……。

いや、それどころか、このおもちゃから

僕の魔力でも突破できないほどの

凄まじい防衛術式(結界)を感じる……!」



(あちゃー……お兄様、

一瞬で防衛機能に気づいちゃったよ……)



私はあわてて、

「ばぶーあーうー!」と木馬を抱きしめ、

お気に入りのアピールをしてごまかした。



お兄様は驚愕の表情から、

やがてじわじわと深い感動の表情へと変わり、

私の前に跪いてその小さな手をそっと握った。



「……なるほど。世界はオリカが

怪我をしないように、このおもちゃに

『守護の祝福』を与えてくれたんだね。

これなら、僕が目を離した隙に

何かあっても絶対に安心だ……!」



お兄様の瞳に、私への愛しさと

世界(精霊)への感謝が満ちていく。



「ありがとう、世界の精霊たち。

オリカ、このおもちゃは

肌身離さず持っていようね」



(お兄様が納得してくれて良かったけど……

これ、パパが見たら気絶しちゃうんじゃ……?)



ただの静音化のつもりが、

お兄様をさらに大感動させてしまい、

私の周囲の防衛力が物理的にも

カンストしていくのであった。

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