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『白髪の天使は折り紙を折る 〜HP無限の転生令嬢、最強の家族にノンストップで溺愛される〜』  作者: CASCADE


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第156話:返信と、迫る旅立ちの日




「ふふ、お兄様ったら……。

相変わらず私のことになると、

少し熱が入りすぎてしまうみたい」


分厚い手紙をきれいに畳んで机に置くと、

私は新しい便箋とペンを取り出した。


お兄様――アレクシスからの10枚に及ぶ

熱烈なお礼の手紙。

クッキーをあれほど喜んでくれたのは、

妹として本当に誇らしく、そして愛おしい。


(でも、返信まで10枚書くのは

さすがに大変だから……

感謝の気持ちをギュッと凝縮して書こう)


『お兄様へ


クッキー、喜んでいただけて

本当に良かったです!

生まれて初めて作ったので

上手く焼けたか心配でしたが、

お兄様の力になれたなら何よりです。


お兄様が学園で頑張っている姿を思い浮かべながら、

私も入学に向けて魔法やマナーのお勉強を

毎日頑張っています。


もうすぐ学園でお会いできるのを、

ノワールと一緒に楽しみにしていますね。

どうかお体に気をつけてお過ごしください。


大好きな兄上へ

オリカより』



書き終えた手紙にそっと封をし、

エヴェレット家の蝋印を押す。


ふと窓の外に目をやると、

邸の庭園の木々が色づき、

爽やかな秋風が葉を揺らしていた。


家族との温かな休日を経て、

私の心は穏やかな充実感で満たされている。


「オリカ様、そろそろエリアス様との

午後の講義のお時間でございます」


「ええ、今行きますね!」


侍女の声に深く頷き、私は立ち上がった。


社交界での確固たる立場、

そして絶対に壊れない『魔導紙の折り鶴』や

『デコイのカエル』といった自分だけの魔法。

何より、温かく見守ってくれる大好きな家族。


すべてを背負い、そして力に変えて――。

私はいよいよ、学園へ入学するための

最終準備へと足を進めるのだった。

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