↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『白髪の天使は折り紙を折る 〜HP無限の転生令嬢、最強の家族にノンストップで溺愛される〜』  作者: CASCADE


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
123/198

第122話:路地裏の隠れ家と、不思議なお菓子




カルロス殿下に案内されてやってきたのは、メインストリートの賑わいから数本奥に入った、静かな路地裏に佇む小さなお店だった。


「ここ、ここ! 『星の木陰亭』っていうんだ。表の通りみたいに飾られてないけど、変わった飲み物やお菓子があるんだよ」


木製の重厚な扉をくぐると、店内には香ばしい茶葉と甘い果実の香りが漂っていた。

先客は数人ほどで、それぞれ静かに本を読んだりお茶を楽しんだりしている。王族の少年がふらりと入ってくるとは誰も思っていないようで、店主の穏やかなおじいさんも「いらっしゃい」と優しく声をかけてくれただけだった。


「お二人とも、こちらへどうぞ」


エリアス先生がすばやく店内を見渡し、危険がないか確認してから奥の落ち着いた席へと私たちを促す。

ノワールはその大きな身体をテーブルの横にすっぽりと収め、静かに伏せをした。毛並みが美しすぎるので少し目立つけれど、店主さんは「おや、立派なお供だねぇ」と微笑んでいる。


「オリカちゃん、これ見てよ! この『シュワシュワ果実水』ってやつ、果汁なのに口の中で弾けるんだ!」


「シュワシュワ……炭酸のようなものでしょうか?」


「タンサン? よくわからないけど、飲むとパチパチして面白いんだよ。それと、この『青い実のタルト』も!」


届いたメニュー表を指さしながら、カルロス殿下は目を輝かせて教えてくれる。城の豪華な晩餐会とは違う、街の素朴で新しい体験が本当に楽しいらしい。


「では、カルロス殿下おすすめの果実水とタルトをいただきましょうか。オリカ様、よろしいですか?」


「はい! 私、すごく楽しみです!」


注文を済ませて待っている間、カルロス殿下は肘をついて、興味津々といった様子で私を覗き込んできた。


「ねえオリカちゃん、昨日のドレスの【絶対不壊】って、本当にどんな攻撃も弾くの? どうやって作ったの? 君って実はすごい錬金術師なの?」


質問攻めにしてくる翡翠色の瞳はキラキラと輝いていて、完全に好奇心でいっぱいの男の子の顔だ。


(うーん、どこまで教えていいのかな……?)


私がエリアス先生の方へちらりと視線を送ると、先生は苦笑しながら静かに紅茶のカップへ手を伸ばすのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。