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テコンドーも空手も日本一の女の子が15年越しに俺に助けを求めてきた話  作者: koruta5


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8/16

自覚





 次の日、朝の9時過ぎに

 姉ちゃんの部屋から出てきた


「おはよ〜」

「おはようございます」

「……おはようございます」


 今日は3人でショッピングに出かけることになった

「え、なぎささんの服あんの?」

「私が貸すから大丈夫でしょ」

「一回帰ります?」

「服なら昨日洗濯して乾燥機かけてるよ〜!」

 お母さんって、ほんと、すげぇ


「何から何まで本当すみません!!」

「いいのよ〜!2人分も3人分も変わらないから笑」

 朝ごはんもみんなで食べて

 お父さんとお母さんは今日はデートに行くらしい


 みんなでお昼前に家を出る

「ご飯どうする?」

「なんでもいいよー」

「じゃあ寿司で」

 1人では行かないし、

 家ではあんまり食べれないから寿司がいい!


 会計は珍しく姉ちゃんが奢ってくれた

「航、奢ったことちゃんと覚えててね」

「そういうこと言わない方がかっこいいんだけどね笑」

「ごちそうさまでしたっ!」


 

「航、これ!着て!!」

 ショッピングという名の遊びか?笑

 俺は着せ替え人形のように持ってきた服を試着

 また別の店で試着を繰り返して

 どっさり服を買わされた


「やっぱシンプルイズベストっていうか

 変な服持ってなかったらそこそこ合わせれるからさ」

「はぁ……」

「航さん、あおいさん、私コーヒー奢ります!!」


 カフェに入りコーヒーをご馳走してもらうことに

「疲れた、、」

「いい買い物できたじゃん」

「まじで金飛んで行ったわ」

「航さんが今日買った服着てるところ見るの楽しみです、ふふ」

「なぎさちゃん、航にムカつくことあったら

 私に言ってね?」

「私が航さんにムカつくことなんてないですっ」

「航も完璧人間じゃないからね?あんまり崇拝しすぎたら航もきつくなるし笑」

「それな笑」

「……そうですね、気をつけます

 航さん、ごめんなさい」

「俺みたいなやつ知れば知るほど

 ガッカリするだけだよ笑」

「そんなことはないと思うけど……」




 


 ――――航くんてさぁ、

 ―――思ってたよりおもしろくないね


 昔……

 クラスの女子から言われたことがある

 しかも、当時少し気になってた子の前で

 

 何人かのグループで話をしていた時だった

 その場ではうまく交わしたけど

 ずっと心の傷になっている

 

 俺は姉ちゃんみたいに人気者でもないし

 顔も整った方ではない

 根本的な自分の自信のなさで躓いてしまうのだ


 仕事や勉強はそれなりに努力すれば

 見返りとして返ってくるのに


 恋愛は努力する前から諦めてしまっている

 心が弱いからだ

 


「そろそろ帰ろっかー」

「うん」


 昔のことを思い出して考え事をして

 ボーッとしてしまっていた


 家で姉ちゃんを降ろして

 なぎささんを送って帰ることに


 姉ちゃんが降りる時

「あおいさん、これあおいさんのお母さんに

 渡してください」

「え?なに?」

「コーヒーです。一日お世話になったので

 ありがとうございますとお伝えください」

「伝えておくね!ありがとう!」



「お気遣いありがとうございます」

「いえいえ、私こそ急にお泊まりまでさせていただいて……

 楽しかったです、あおいさんともたくさんお話できました」

「何時に寝たの?笑」

「夜中の1時半頃ですかね……?笑」

「遅っ!笑

 姉ちゃんがマシンガントークしたんだろ笑」

「ふふっ、彼氏さんの話たくさん聞かせてくれました」

「うわ〜、惚気じゃん笑」


「あっ、航さん、これ」

 交換ノートを渡された


「この前の、航さんが日付と天気書いてて

 これいいなぁって思って私も書きました」

「日記みたいになっちゃうかなって思いつつ笑」

「私と航さんしか見ないので好きなように書いてください、私のわがままに付き合ってもらっていつもありがとうございます」

「俺も、書く時迷うけど、もらう時すっげー嬉しいから笑」

「航さんは素敵な人です」

「……そうかな」

「私は好きです」

「…………ありがとう」



 なぎささんの家に着き、手を振って車を出す

 


 あっという間の週末だったな

 家族の顔、なぎささんの顔を思い出して

 余韻に浸る


 交換ノートを開いて中を見ると

 日付と天気が書かれている

 雑談のような内容だが、思わずクスッとしてしまう

 好きな食べ物からよく読む本の作家、好きな映画

 たくさん話が膨らんで広がり、全く違うところもあったり、

 なぎささんが好きな本の作家を調べたり

 お互いのことを少しずつ知れて、交換ノートを始めてよかったと思うようになった

 趣味を聞かれているので一時期ハマったキャンプのことを書いてみる、基本的に休みの日はゴロゴロしてたりするのでインドア派でもあるが、キャンプは友達と行って楽しかったのでまた行きたいと思っている

 書きたいことをまとめてから書きたいので、一旦そのままノートを閉じる


 トクトクと心臓が鳴ってるのがわかり

 なぎささんの照れた顔やゲームに負けて悔しがってる顔

 手をぎゅっと握られてドキドキしてしまったことを

 思い出す


「はぁ〜〜…………」

 手で顔を覆い、もう、好きだよなぁ、これ


 でも好きになって好きって伝える

 タイミングがわからない

 しかも好きって伝えて、付き合って何すんだ?

 一緒に住んだり?結婚したり?

 今日みたいなことをずっとなぎささんと…………

 それってめちゃくちゃ幸せなことなんじゃ??



 

 好きを自覚して、急に恥ずかしくなってしまう

 次どんな顔して会えばいいんだ?!



 約束の夏祭りまであと1か月というところ……

 正直、もう自分の気持ちを伝えてしまっていいのでは……?


 また多分土日に会うと思うけど、

 上手に伝えられるだろうか…………

 

 

 告白したことがないから

 告白の言葉を考えないと、、!

 告白のシュミレーションをする航だった――――






 

 

 



 

 

 

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