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テコンドーも空手も日本一の女の子が15年越しに俺に助けを求めてきた話  作者: koruta5


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15/16

花火




「俺らも行こうか、出店見てまわろ〜!」

「はい!ふふ」

「浴衣着て夏祭りとか初めて笑

 歩きづらいね笑」

「でも、こんな時しか着れませんもんね

 それに、航さんにも着てもらえてよかったです

 めちゃくちゃ似合ってます」

「正直言って子供の時の甚兵衛以来だけどね

 大人になって浴衣着たの初めてかも笑」

「私もです、だからすっごく嬉しいです!!」

「何から回る?俺イカ焼き食べたい笑」

「行きましょう!私、りんご飴食べたいです!

 それと、ベビーカステラ!笑」

「ふはっ、子どもが好きなやつ笑」


 浴衣でいつもより少しはしゃぐなぎささんが

 愛おしすぎる


 人が多くなってきて逸れないように

 手を繋ぐ


 食べ物を集めながら

 花火を見る場所へと移動する


「ここ座ろうか、大丈夫?」

「はい、航さんも大丈夫ですか?」

「下駄に慣れてなくて少し痛いくらい笑」

「ふふ、私もです」

「歩ける?帰り」

「大丈夫ですよ!」

 2人で買ってきたビールを開けて乾杯する


「なぎささんは一本だけね」

「大丈夫ですよ!今日は」

「だーめ、それは俺が判断するから笑」


 2人でたこ焼きを食べながら

 会場のアナウンスとともに花火を待つ

 変わり映えしない風景のようでも

 打ち上げ花火を見ると思わずわぁっと

 綺麗だなと見入ってしまう


 花火を見上げるなぎささんを見ながら

 今日来てよかったなと心から思う

 花火の光に照らされる横顔を見ながら

 見惚れてしまう


「航さん、見てます?」

「なぎささんに見惚れてた笑」

「んもう、花火見てください!笑」

 恥ずかしいのかりんご飴を取り出して

 あむっと食べ始める

 赤いりんご飴の色で唇が赤く染まり

 それだけで妖艶に見えてしまう


 

「今日来てよかった

 なぎささんの浴衣姿も見れたし」

「私も幸せです

 花火大会に彼氏と浴衣で来れるなんて」

「俺はもう着ないけどね笑」

「そんなこと言わないでくださいよー!」

「なぎささんは毎年着てよ笑」


「航さんも着てください」

「一回着たからいいでしょ?笑」

「ダメです!一年に一回だけいいでしょ?」

「えー……考えとく……」

 プシャっと音がして

 なぎささんをパッと見ると

 2本目の缶ビールを開けている

「あ!2本目!」

「えへへ、美味しいです」

 グビッと飲んでいるので慌てて缶ビールを奪う

 半分も飲んでる……!!

 この前は2本でヘラヘラしてたけど

 今日はまだ一本半だから大丈夫かな?


「実は今日めちゃくちゃ緊張しててあんまり眠れてないんです」

「あーそれだと酔い回っちゃうかもね」

「航さん家に泊まるから……その、、

 心の準備とか……しなきゃなぁって…………」

 

 え……

「大丈夫だよ、そんなの気にしなくて

 なぎささんの嫌がることしないから」


「そうじゃないんです、私、言いましたよね?

 航さんに触れたいって……」

「それは、付き合う前のやつでしょ?」

「好きだって思った時からずっと触れたいって思ってたんです」

「……うん」

「だから、それなりに少し勉強して

 心の準備もしてきたつもりです」

「…………そっか」

 俺だって……俺だって、そっちの期待してたのは

 嘘じゃないし、現に今日だってドラッグストアで

 しっかりゴム買ってきてるし、、!!!


 使うか使わないかは別として!!

 マナーやエチケットの範囲で買っただけだし!と自分に言い聞かせて!!



 でも、キスでガッツいてしまったから

 怖がらせたくなくてそういうことは自重する

 と言ったばかりなのに……



 少し期待してもいいのか?

 いや、ダメだ!!という心の葛藤が止まらない



 もう全然花火に集中できない

 心中が花火どころではない!!笑


 花火も終盤に差し掛かり

 会場が盛り上がって行く

 最後に二尺玉が上がりフィナーレを迎える


「終わっちゃったね〜」

「……はい、綺麗でしたね」

「そうだね、来年もこよう」


 なぎささんと手を繋いで家まで歩いて帰る

 道のりはまだまだ遠い


「足大丈夫?

 歩けなかったらおんぶするから」

「大丈夫です」

「そればっかり笑

 お酒も飲んで少し酔ってるでしょ?」

「いいえ!大丈夫です!」

 敬礼とかしてるし、キャラがもう酔ってる笑笑


「おんぶするから乗っていいよ」

「もう少し人が減ったらお願いします」

 まだ会場から近くて確かに人目が多い……

 車も渋滞でかなり長い距離並んでいる


「もう少し頑張って」

「はい、手繋いでくれてるから大丈夫です」

 もう、かわいい……

「手汗かいてたらごめん」

「私、乾燥肌なのでちょうどいいです

 乾燥肌でよかったです笑」

 もう訳がわからないことを発している笑


 大通りから逸れて人目が少しなくなったところで

 もう一度おんぶを提案すると

 大人しくからわれてくれた

 背中が暖かくなり夜風が気持ちいいけれど

 流石に汗が滲んでしまう

 家まで後15分くらいだろうか

 早めに帰れるように少し足早に帰る

 胸の感触を意識しないように頑張った笑


「はぁ〜、着いた!」

「……ありがとうございますぅ……

 うぅ、重いのにすみません」

「足見せて」

 玄関に座らせて履き物を脱がせて足を見る

 指の間が靴擦れして赤くなっている

「この場合は絆創膏?」

「わからないです、何もしなくて大丈夫ですよ」

「痛そう……」

 なぎささんの顔を見ると、

 胸元や、足の露出など浴衣が少しはだけていた

 ビクッとしてパッと顔を背ける

「なぎささん、着崩れてる」

「……あ、ほんとだ」

「早く直して」

「航さん、」

「なに?」

「抱っこして運んでください」

「自分で行ってよ」

「足痛いです」

 ……さっき大丈夫って言ってたくせに……

「浴衣がはだけてエロいから直してくれたらいいよ」

 ゴソゴソと服を直し始める

 ふぅ、……よかった


 腕を伸ばしてくるのでそのまま

 抱っこしてソファーまで連れて行く

 ゆっくり降ろすと

 やっぱり足元がはだけている


 バッと見ないように

「なんか飲む?」

 と聞いてキッチンへ逃げる

 大丈夫か……この酔っ払った可愛いなぎささんを前に

 理性を保てるのか!?


 




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