最終話
返事がなかったのでお茶を注いで持って行く
「お茶でいい?」
なぎささんが軽く寝ている笑
「なぎささん、浴衣脱いでお風呂入ってから寝よう?」
「……はい」
ぼーっとしているなぎささんをお姫様抱っこして
お風呂場に連れていく
「お風呂入れる?」
「……はい」
ぼーっとしてる姿が可愛くて
チュッと唇にキスする
なぎささんの目が見開いて不意打ちでびっくりされる
「ははっ!笑
お風呂で寝たらダメだよ笑」
「……はい」
脱衣所の扉を閉めて
寝室に行って布団の準備をする
ソファーにあるなぎささんの浴衣の帯を回収して
直していく
下駄もレンタルしたので返さないと……
綺麗に拭いて袋に直していると
「航さん!私がしますっ!」
パジャマ姿のなぎささんが出てきた
「終わったよ笑」
「後は私がするのでお風呂どうぞ
航さんの浴衣も脱いでください」
え、今、目の前で?
と思いつつ、帯を外して浴衣を脱ぐ
「汗かいたから臭いかも笑」
「ふふっ、大丈夫ですよ」
インナーシャツとパンツ一丁のなんとも情けない姿で
お風呂場まで行く
お風呂から上がると
片付けが終わったのかソファーの上に体育座りして
テレビを見ながらお茶を飲んでいた
……なぎささんが家にいるのやっぱいいな、
可愛くて癒される
「何見てんの?」
隣にドサっと座り肩に頭を乗せる
「航さん、髪濡れてます」
肩にかけていたタオルで頭を拭かれる
幸せ……
お世話してもらえるのが嬉しくて
ぎゅっと抱きつく
柔らかくてあったかい……
目を閉じて堪能する
「甘えてるんですか?かわいい、」
「はぁ〜、好き。ずっとこうしてたい」
「ふふっ一緒に歯磨きしましょうか」
「うん」
シャコシャコと2人で歯磨きする
なぎささんの髪も濡れてるので
歯磨きしながらドライヤーで風を当てる
サラサラで同じシャンプーの匂いのはずなのに
全然違ういい匂いがする
自分も歯磨きを終わらせて
後ろからなぎささんに抱きつく
「ふふ、航さん、動きにくい笑」
そのまま首筋にグリグリと頭を押し付ける
「あっ、くすぐったいです」
ムラムラっ!とするので一回離れる
「??」
なぎささんが不思議そうにこっちを見てる
「先に寝室行ってて、布団敷いてるから」
「一緒に行きましょう」
手を握られて引っ張られる
「布団とベッドどっちがいい?」
「お布団でいいです」
「じゃあ寝ようか」
電気を消して
布団に寝そべるなぎささんにタオルケットをかける
その横に寝そべってぎゅっとハグする
「今日楽しかったね」
「はい」
「浴衣姿めちゃくちゃエロかった笑」
「えっ……エロって……笑」
「色気が」
「色気なんて、ありました?」
「あるよ、今も色気しかない笑」
「そんなことないですよ笑」
なぎささんが向きを変えて俺の顔を手で挟む
「チュッ」
なぎささんからキスされて顔に熱が帯びていく
「……いつもされてるんでお返しです笑」
上目遣いで言われて
……勃ちました。笑
できないとはわかっているけど
離れたくない
「一緒に寝る?」
「……はい」
「あっ、俺が一緒に寝たいってこと笑」
「ふふふっ、はい笑」
結局布団に2人でくっついて眠ることに笑
なぎささんは向かい合うより背中があったかい方が
落ち着くらしく、
後ろからハグするように抱きしめて眠る
「なぎささん、好きです」
ぎゅっと抱きしめて言うと
俺の腕をキュッと掴んで
「私の方が大好きです」
「ふはっ、そこ対決するとこ?笑」
「幸せです」
「……俺も」
こんなにあったかくてむず痒いような時間があるなんて
幸せだと心から感じる瞬間だった
好きになってくれて、
15年越しにまた再会できて、
突っぱねてしまったのにそれでも強く俺のこと好きでいてくれて……
思い返すとなぎささんと出会った時間の一瞬一瞬の顔が思い出せる
辛くて嫌な思いもさせてしまっただろう、
それでも俺のことを諦めずにいてくれた
本当にありがとう
これからもずっと大事にして行きたい
瞼を閉じてそのまま眠りについた――
―――――――――end―――――――――
ここまでご覧いただきありがとうございました。
ムーンライトノベルズの方で続きは連載させていただきます。こちらの最終話では少し性描写があるシーンは省略させていただいております。
番外編でまたお会い出来ることを楽しみにしていただけたら嬉しいです。




