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テコンドーも空手も日本一の女の子が15年越しに俺に助けを求めてきた話  作者: koruta5


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12/16

戸惑い





「っちゅ……んんっ!」

 もう何分か経ったかもしれない

 ずっとなぎささんの唇を追いかけるように塞いで

 2人の唇の形が変わるように押し付けて、吸って

 何がしたいのか自分でも夢中になってしまって

 訳がわからない

 ひたすらぎゅっと目を瞑っているなぎささんの顔を見つめながらキスを繰り返した


 なぎささんから半袖の服の袖を掴まれて引っ張られる、

 はぁっはぁっと、2人の唇が離れる……


「っ、ご、ごめんなさい、

 私っもう、!!キャパオーバーです」


 

「……………………うわ〜、、」

 ボーっとして頭おかしくなってた……

「本当にごめんなさい」

 ソファーの上でなぎささんに土下座する

「軽く理性飛んでしまってました

 すみませんでした!!!!」

「や!!やめてください!!」

 肩を掴まれてグイッと体を起こされる

 わぁ、すごい力……じゃなくて!!

「本当、唇柔らか過ぎて気持ち良すぎて

 頭おかしくなってた、がっついてごめん!!!」

「………〜もう、何て言っていいのかわかりません!!」

 えぇ……

「頭が追いついてないですっ、一旦帰ってもいいですか?歩いて帰るので、1人にしてもらえたら助かります」

 えぇっ!!!

「ごめん、ほんとにごめん!!

 帰らないで?お願いします」


「いや、嬉しいんですけど一回頭の中整理したくて!

 すみません、今日は帰ることを許してください」


 えぇ………………泣く…………


「また連絡します」

 もう……フラれるのかな、、

 待つ時間も地獄………………


 バタンと玄関が閉まり

 1人になってしまう…………

 ポツンとソファーに体育座りで座り

 姉ちゃんに電話をかける

 …………出ない


 そのまま体育座りで座ったまま

 何やってんだ俺!!と反省をする


 時間と共に疑問が湧いてくる

 そんなに悪い事してしまったのか……?

 付き合ってる彼女にキスして……あ、

 許可なしでは?、でも許可はいるよな……

 同意じゃなかったらただの押し付け?

 いや、悪いのは俺か……


 ヴー、ヴーッと携帯が鳴り

 バッと着信を確認すると姉ちゃんだった

 あ、電話かけてたから……

「もしもし」

「なに?」

「は?」

「あんたがかけてたでしょ?今忙しいんだけど」

「……俺なぎささんにフラれるかも」

「え?!告白したの?ついに?あんたが??!」

「うん、付き合ってる」

「は?!嘘でしょ!!そういうことは早く言いなさいよ!」

「けど、キスでがっついてしまってフラれるかも」

「……ぷっ!!あははは!!!!ははは!!!!

 はっ!!ひー!!!!!」

 

「いつまで爆笑してんの?」

「初めてのキスでがっついたの?!ははは!!!ひー!!!」

「……うん、もういいや、姉ちゃんに相談したのが間違いだった!!」

「ごめんごめん!!!私の弟がこんなに面白かったなんて!!!爆笑」

「もーいいって、切るよ」

「航、大丈夫だよ!笑

 なぎさちゃんも航のこと大好きなんだから

 なぎさちゃんのこと信じてあげて?笑」

「どういうこと?」

「なぎさちゃんは何でも航が初めてなんだから

 ゆっくりゆっくりなぎさちゃんのペースに合わせてあげなさいってこと!あんたは男でしょ?頑張りな笑」

「俺だって初めてなんだけど……」

「そこは好きなら思いやりを持って!!あんたがなぎさちゃんの準備ができるまで待ってあげないと!ね?

 なぎさちゃんは超!ウブなんだからね???」

「ウブ…………」

「じゃあねー、忙しいから!爆笑させてくれてありがと!!笑」



 ……ウブ、スペース、意味

 “世間慣れしておらず純情で、初々しい様子”

 そのまんまじゃん……


 

 とりあえずなぎささんを信じて待てってことだよな??


 

 なぎささんの準備ができるまで、かぁ……

 何も言われてないのに無理矢理キスしてしまって

 またまた反省する、

 


 たこ焼きでお腹いっぱいでお腹が空いてない……

 気持ちもズーンと重たいまま、、、

 お風呂に入って

 早めに寝ることにした

 明日からまた仕事……

 プライベートなことは持ち込みたくないから

 切り替えていかないと……

 そのまま瞼を閉じて眠ってしまった――――――



 翌朝起きて仕事に行くが

 力が入らない

 こんなに恋愛で左右される人間だとは……

 付き合って初めて浮かれてない1週間だった

 金曜日の夜が来るのが怖くなるほど

 会いたいけど、怖いような……

 でも会いたい……

 次はがっつかない!と心に決めて

 日々を過ごした


 長いようで短い平日が終わってしまう……

 今日は金曜日……なぎささんから連絡がくる、と思う


 お風呂上がり20時頃、案の定電話がかかってくる

「……もしもし」

「もしもし」

 久しぶりの声、あぁ、鳥肌が立つほど待ち遠しくて恋しかった声だった

「明日、会えますか?」

「っ、もちろん」

「私歩いてきます、先週考えことしながら帰ったら思ったよりすぐ着いたので」

「え、大丈夫ですか?」

「はい、大丈夫です、会いにきます」

「怖かったら無理しなくてもいいですよ、」

「ん?何も怖くないですけど……」

「……それならいいんですけど……

 あー、……何時頃きますか?」

「9時に家を出てきます」

「わかりました、気をつけて来てください」

 電話を切って、あ、家じゃないほうがよかったかな……


 そしたら、気まずさも少しはマシになるのかな

 なぎささんが来たら聞いてみよう、

 そう思いながら明日は朝から掃除するために早めに眠りにつく航だった――――――




 

 

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