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唐辛子のような日々  作者: ミト
13/16

環境問題

あっという間に順番は来た。


「お次の方どうぞ」


彼は私たちをこの会場まで案内してくれた人だった。


「おや、あなたは新規の方ですね?ポイントは誰かに譲り受けましたか?そのポイントを使うには会員になってもらわなければならないのですが登録はお済みでしょうか?」


「あ、いいえ…」

なるほど。私はそう言えばまだ会員では無かった。


「では、こちらの紙にご記入お願いします。会員費等はかかりません。入会特典として5ポイント差し上げます。」


必要項目を書き上げ、紙を彼に渡した。


「はい、では写真を撮らせて頂きます。」


カシャ


鈴香さんと会うからとバッチリ決めて来たので良かった。

後は写真写りがいい事を願うだけだ。


「はい、OKです。

お帰りの際カードをお渡ししますね。

次回からはこのカードが金券変わりになるので、忘れずお持ちください。

他人にポイントを譲渡される際は、金券への交換となりますのでご了承くださいませ。

では、代表とのお話お楽しみください。」



そう言われ中へ通された。


「こんにちは、お掛けください!」


先程演台の上で話していた男性が黒いソファに深く腰掛けている。



「失礼します」


「えーっと…君は初めましてかな?」



「はいっっ!熊田美沙です」



緊張していたのか少し声が裏返った。


「はは、そんなに緊張しなくても大丈夫!リラックスリラックス。

じゃあこの会についてはまだあまりわかってないのかな?」


「は、はい。山岡鈴香さんという方に連れてきてもらって…」


「ふむ…なるほど。山岡ね。

彼女も熱心に環境の事を考えているからね。


まあ今日は初めてだろうし、何を聞いてもいいか分からないだろうから私の方から説明させていただくよ。」


「はい、お願いします」


正直助かった。

どんな人なのか気になったのもあるが、何を話すかまでは考えずに勢いだけで来てしまったものだから。


「まず、このナチュラル思考同好会と言うのはね、全世界に支部があるのだよ。

日本にも関西、関東、九州…等あるがね。

色んな国で同じような活動をしているという事だ。

第1立案はここ日本のこの支部だけれどね。

私が立ち上げた団体なんで代表と呼ばれているよ。」


「凄いですね…」


「ははっ、そうだろう。

そして、まあ第1の目標は地球を住みやすい自然な環境のまま維持しよう。という事なんだよ。

私達にできる事は限られているだろう?

原子力や排気ガスなどの大きな力はどうする事も出来ないが、家庭でできる少しの事から地球環境を守っていこうという事なんだ。わかるかい?」



「はい、わかります」


案外いい団体なのかもしれない。

少し宗教のようなそんな雰囲気に不安はあったけどこの代表という人は、本気で地球の事を考えているように感じる。


「で…だ。ポイントを使わず貯めるとカードの格が上がるようになっている。

さっき君をここに案内した彼は最高ランクのカードを持っている。彼のように最高ランクに上がれば今日のようにポイント使わずしても私と話すことが出来るようになるよ。」


「えっ!」


ランクなんかあるんだ…


「ははっ。

びっくりしただろう?

私は大体はここに居るし、ポイントを使いたければここに来るといい。この屋敷は物販も行っていてね。色々交換も出来るんだ。

ポイントがマイナスになる事だけは気をつけるんだよ。」


「マイナスになる事もあるんですか!?」


「…ああ。滅多に無いがね。

たまーになっちゃう人がいるんだよ。」


マイナスとはどういう事だろう…?

借金のようなもの…?


「ははっ、わかりづらかったかな?

何かを交換する際にマイナスになる事は無いがね、例えば…だ。

普段純石鹸で体を洗っているとする。

だけども、お泊まりとかでホテルにあるボディーソープを使わなければならなくなった。まあ仕方ない事なんだがマイナス1ポイントだ。」


!!

そんなの見られてなきゃわかんないじゃん。

少し寒気がした。


「見られているのか。と、少し思ったかな?

怖がらなくて大丈夫。自己申告だよ。

カードを会場から出る際に受け取ると思うが、そこで携帯にアプリも入れてもらうんだけど、そのアプリはこの会員達だけが使えるコミュニティなんだ。

そこの日記を毎日書いてもらうよ。その日使った洗剤や何から何まで。1ヶ月書き続ければ10ポイント。一日でも抜けるとまた1からやり直しだ。だが、書き続ければ10はもらえるからマイナスの1は気にしない。という人もいるのはいる。

他にもマイナスになる要素はあるが…君は大丈夫そうだ。

わからないことがあれば山岡に聞いてくれ」


コンコン

「お時間です」


さっきの男性の声だ。


「おっと。時間だ。

まだパーティの時間は残っているから楽しんで行くといい。」



「ありがとうございました!」


私は部屋を出た。


するとさっき話した田宮昇が話しかけてきた。

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