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龍ゐ寅ゑ!いけいけ奇才シンサくんD@YNA  作者: 仲居雅人


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66/68

@66

 ニギルを先頭に、信参達はある部屋にまで引っ張られた。


「い…嫌だ…」


 規則正しく並ぶ筒の中には目を閉じた人間が一人ずつ入っていた。そこはハブクも案内された、楽園へ旅立った者が置いていった肉体を保管するための部屋だった。

 その光景を見た信参は弱々しい悲鳴を漏らし、自分もこれらと同じようにされてしまうのだと理解した。


「楽園を望む乗客とのビジネスは実にフェアだ。ドリームシップ自体が、魂をナグメサルという高次元空間に送るための装置なんだ。私は楽園を望んだ者をナグメサルへ送る。そして残った肉体をお身体の不自由なご老人に販売するというわけだ」


 フェアであるはずがない。乗船するためには大金が必要で、楽園という場所に行くには実質死ななければならない事を直前になって知らされる。そもそもナグメサルの話自体が本当かどうかも分からないのだ。


 ふと思った事があり、優は質問を投げた。


「最近、私達と同じくらいの女子が来なかったか?」

「ん?…う~ん…あっもしかして君達は姫守の娘を捜しに来たのかい?」

「姫守利子だ。彼女を知っているのか?」

「それならほら、そこのカプセルの中だ」


 ニギルが指した筒の中には、花天高校の制服を着た少女が入っていた。


「俺の部下だったその子の両親は、ジャガーノートから足を洗いたいって言ってな。脱退料として貰ったんだ。誘拐を装うために書き置きを用意したけど見抜かれたか。やっぱ手紙は脅して直筆させるに限るな」




 なんという事か。優達が捜していた姫守利子は既に楽園へと旅立っていたのだ。

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