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信参達のいる牢屋の前にニギルがやって来た。結局、信参が壁掘りをやめてから今まで、脱出のチャンスが訪れる事はなかった。
「やあやあやあやあ。ドリームシップの乗り心地はいかがかな?………いかがかなって聞いてんだろ!」
「ひぃぃぃ!?」
信参は悲鳴をあげた。優は反応を見せず、喜美子は腹立った様子で身体を起こした。
「あれから一時間考えたんだ。君達をどうしてやろうかって。娼館に問い合わせてみたけど、ゲーン・バイトは男も女も間に合ってるって断られちゃったんだ。だから──」
「お願いです!どうか助けてください!今日起こった事は誰にも言いません!だから──」
「うるせえんだよクソガキ!………あぁ、分かってる。秘密にするくらい馬鹿正直だって。だけど、や~だ。若い身体を必要としているお年寄りは沢山いるんだ。君達には商品になってもらう」
言っている意味は分からないが悪い事なのは分かる。命乞いをしても許してもらえないとなり、信参の表情が真っ青になった。
「文句があるなら我が身を惜しむ顧客の方々に言ってくれよ。ゲーン・バイトからの注文は特に多いんだ。他の種族よりも寿命が短いからかね?」
ニギルは指から魔法を放ち、三人に手錠を付けた。
ようやく牢屋から出られるようだがお先は真っ暗。これからどんな酷い目に遭わされるのだろうかと、信参は気が狂いそうだった。




