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ドリームシップ船内に侵入した優達を待ち受ける存在は…なかった。銃を持った警備員、光線銃付きの監視カメラ、肉眼では視認不可能な赤外線センサー、そういった厳しい警備体制を想像していた。
しかし事実、そんな物はなかったのだ。
「警備員どころか乗客も見当たらないというのが不審だな…」
優の言う通りだ。それに警備がなくとも、この船内に何が待ち受けているの分からないことに変わりはない。奥へ奥へと進んでいく程に緊張が高まっていった。
「なあ、紙飛行機は?」
「こんな通路で飛ばしたところですぐ壁にぶつかってしまう。リスクはあるが手当たり次第に部屋を見ていった方が早い」
「部屋ねえ…姉ちゃん、俺達かなり歩いたけど一度も扉を見てないよ」
ハクブの指摘を受けて優はハッとなった。相手が魔法を使うという事を考えていなかったのだ。
「想像力が欠如していたか…研究部員とあろうものが情けない…」
「何ブツブツ言ってんだ?」
前後から挟むように足音が近付く。周りが焦りを見せる中で優は落ち着いていた。
「ど、どうするんだ!?」
「無駄に抵抗すれば寿命を縮めるだけだ。大人しくしていろ」
やがて優達は駆け付けた警備員達に取り押さえられた。
侵入したかと思えば袋の鼠。怪しげな船の中で捕まり、一体どうなってしまうのか。




