テロリスト編 5/5
おかげさまで処女作がホラー部門で「1位」になりました!
ありがとうございます!
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「殺人鬼の方、挙手願います」
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俺はダッシュで教室に向かった。教室まであと20mというところで教室の中からドタドタと騒がしい音が教室の中から聞こえてきた。なんだろうと教室のドアを開けたが、これといった異変はなかった。
ただ、気絶しているテロリストの数が3体ほど増えていた。黒板に叩きつけられたようで黒板にひびが入っていたり、机があちこちに飛び散っていた。
生徒達は先程と同じように一カ所に固まっているし、彼らはモブだ。聞いたところで俺の妄想ありきで発言をする彼らの答えなんて期待は出来ない。どうせリッチーが1階から五重の塔気分で登った時にここにも立ち寄ったんだろう。
俺は城島のところに行った。
「心配かけさせて悪かったな」
「な、七女君…」
「さっき約束してたよな?戻ってきたら聞いてもらいたいことがあるって。俺、城島円華さんの事が好きです!」
「ふふふ、七女君、それさっき聞いたよ?」
「あはは、だよなー。いやー教室出てからキメゼリフをミスったよなーって思ったんだよ。俺アドリブ苦手だからさ。城島さんに告白の練習の妄想は何度もやってんだけどね。今回はリッチーのせいで予定狂っちまったわ!あいつぜってー後で殺す!…まぁ、こういうエンディングも悪くねーかもな」
「でも嬉しい。こんなにストレートに好きって言われたのは初めてかな。しかも2回もw」
俺は城島の不意打ちにドキッとした。いや、本来こうなる妄想だったんだ。城島の可愛さについつい自分で考えた設定を忘れてしまってた。
「お、俺も嬉しいよ。じゃ、行こっか」
俺は城島に手を差し出し城島を立ち上がらせた。そのまま城島の柔らかい手をしっかり繋いだまま教室を後にした。
ふぅ……
俺は目を開けた。
23:10か。
なんだったんだ、今の妄想は。
リッチーが俺の妄想世界とリンクしてて、設定が混じった、って事なのか?
さすがに冗談だろ?途中から俺、寝ちまってて夢でも見てたのか?
多分そうだろうな。そうであってくれ。じゃないと俺はリッチーに城島の事が好きだってバレちまう。
確認しようとスマホを手にとったが、なんとなく返事がくるのも怖くて、明日学校で聞く事にした。そもそも、リッチーのせいでめちゃくちゃ疲れたのだ。
翌日学校に着いた俺はすぐに自分の席で卓やんと喋ってるリッチーに話しかけた。
「リッチー、お前昨日…」
俺の話しにリッチーが被せてきた。
「おー!ソーシ!!昨日、あの後うまくいったのか!?」
こ、こいつ…全て覚えてやがる!というか、やっぱりあれは俺の夢じゃなくてマジに妄想がリンクしちまってたってのか!最悪だ!全部バレてる!
「お、おぅ…ま、まぁな。バッチリだぜ!」
サムズアップした俺にリッチーがめちゃくちゃ嬉しそうに抱きついてきた。
「そっかーー、よかったなぁーー!これでソーシも彼女持ちかぁ」
「えっ?えっ?何なに?ソーシ彼女出来たの?いつの間に!俺その話し全然知らないよ!!」
「あー確かになぁ。だって卓やん死んでたもんなーww」
「なんだよそれーーww」
なんでこんなに嬉しがってんだ?
確かに妄想がリンクしてたって非現実的な事が起きたのがわかって俺も少し変なテンションになっちまってる。なんだよ、サムズアップとかしちゃって、俺のバカ!
まぁ、リッチーはいつも通りって感じで安心したぜ。ただ、今後は俺の妄想ライフにリンクしてこないでくれよな。
「そーそー、卓やん死んでたんだぜーw」
俺もリッチーの話しにのっかった。
笑いながらチラっと城島の方を見たら城島が慌てて目を逸らした。
あれ?
それから、少し照れくさそうにこっちを見て右手人差し指をおでこに当ててみせた。
え…そこって、俺が昨日妄想で城島にチューした位置だよな?
な…なんでだ?
リッチーの方を見たら今度はリッチーがサムズアップしながらが笑顔で言った。
「待たせんなよ、彼女の事」
なるほど、そういう事か。
「あぁ、そうさせてもらうぜ。城島が、彼女が待ってるからな!!」
お読みいただきありがとうございます。
一応これでテロリスト編は完結となります。
6/6(土)の12時頃から休題として「テロリスト編 城島円華視点」を前後編で公開いたします。
続編の「ゾンビ編」もありますのでどうぞよろしくお願いします。




