表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
187/190

令嬢レベル3-68


入場はアレン様がいらっしゃるので、当然お兄様の後で最後の入場となった。


「アレン・リオスティール殿下並びにカレディ・ディティリス嬢のご入場です」


未成年だけの参加なのでパーティは昼間から始まった。

ディティリス家でのパーティなのだから当然私のことは皆知っていたようだけれどさすがアレン様。


大人とは違う露骨なざわめき。そして聞こえる「王子様…」という単語。

エスコートを受けて、広間の中央に行くと楽団が音楽を奏で始めた。それに合わせてアレン様と共にくるくると踊り出す。



「珍しいね。未成年の場でダンスまであるのは」


「王都と違って踊れるパーティの数は少ないから、本家がやってあげないといけないそうですわ」


パーティのファーストダンスは身分の高いものと主催が踊る。王家で主催する催し物の場合陛下と妃殿下が踊られるか、私とアレン様が踊るかだ。なので当然の如く妃教育にダンスがあるため問題なく踊れる。


もちろん教養レベルの中に入っているダンスレベルも取得済みだ。


「なるほど。じゃあなおのこと来てよかった。ジャンに出番を取られるところだったね」


「良いじゃありませんの。お兄様とはどの道この後踊りますわ」



未成年向けと言うことで曲は短めに終わり最後に礼をし合うーーーこれで終わりのはずだったが。


「そうか、じゃあ踊れなくさせてやろうか?」


そう言ったアレン様はニヤッと笑って私の手を掴んで、なんと二周目に入った。


「……アレン様?」


「カレディは私が他の令嬢と踊ってもいいのかい?」


「むしろ踊って差しあげたら?王子様とダンスなんて良い記念ですもの」


「…ちゃんとしたパーティでは踊るよ」


「あら、ディティリスのパーティはちゃんとしてないって言いますの?」


ニコニコくるくると笑顔で踊り続ける中、察した。アレン様は私とジャンお兄様の邪魔をしたいんじゃない。

周りにいる子供ゆえ隠せないギラギラした目の少女達と踊りたくないんだ、と。


だから二周目は見逃して差し上げたけれどさすがに三周目になると……少しむっとしたので踊りながら足を踏んだ。


「……カレディ?」


「私は交流もしないといけませんのよ。そろそろいい加減にしてくださいまし」


実家で行うはじめてのパーティだ。ここに来てくださった方々と親睦も深めねばならないというのに……それでも踊りたがるアレン様の足をもう一度踏んづけて踊りは三曲でお終いにさせた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ