表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
裏切られた俺だけが覚醒した 《契約支配(ドミネーション・コントラクト)》 ――奪われたすべてを、奪い返す 〜今さら謝ってももう遅い〜  作者: 竜太郎


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
358/444

第358話「開かれた城門」

王都を外部の脅威から守るための北門。

鉄で補強されたその巨大な門扉は、今朝もなぜか半分ほど開かれたままで固定されていた。

門を警戒するべき近衛兵の数はわずかに二人。

彼らは槍の柄を地面についたまま、虚ろな目で門の下を通り過ぎていく人々を眺めていた。


家財道具を小さな荷車にまとめた家族連れが、引き止められることもなく門の外へと出ていく。

兵士はそれを咎めない。名前を尋ねることも、通行の目的を問うこともしない。

かつて通行税を厳しく徴収していた臨時の役人は、もう詰所のどこにもいなかった。


「……門を閉めなくていいのか」


一人の兵士が、乾いた声で隣の同僚に尋ねた。


「閉めたところで、この城の中に誰も残らなくなるだけだ」


もう一人が表情を変えずに答えた。

強固な城門は、すでに外敵の侵入を防ぐための機能を失っていた。

そこにあるのは、ただ国から人が零れ落ちていくための、大きな穴だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ