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第355話「無人への視線」
窓の下に広がる王城前広場の敷石が、朝の鋭い光を受けて白く光っている。
昨日の夕方までそこに群がり、静かに話し合っていた民たちの姿が、今朝は完全に消え失せていた。
ヴァルディスは窓枠に細い手を置き、その誰もいない空間をただ見つめていた。
人間が集まって大声で城を呪うなら、その恐怖や怒りの度合いを分析し、適切な恐怖を与えて制圧することができる。
しかし、誰もいない広場を一体どのように分析すればいいのか。
外の人間たちは怒ることを止め、城に怯えることを止め、ただ自発的に「去った」のだ。
地下施設でどれほど多くの人間を解剖し、その脳や精神を研究しても、この「完全な関心の消滅」という反応データを得ることはできなかった。
城の中にいる自分たちが、外の人間にとっては最初から「存在しない岩塊」と同じように扱われ始めている。
ヴァルディスは感情を動かすことなく、ただ自分の合理主義の計算式の背後に、巨大な、制御不能の空白が広がっていることを正確に理解していた。




