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裏切られた俺だけが覚醒した 《契約支配(ドミネーション・コントラクト)》 ――奪われたすべてを、奪い返す 〜今さら謝ってももう遅い〜  作者: 竜太郎


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303/444

第303話「地方の準備」

 夕方。


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 王国西部。


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 地方領主の館。


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 倉庫の前。


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 荷車が並んでいた。


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 穀物。


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 塩。


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 保存肉。


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 備蓄品。


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 領主は黙って眺める。


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「増やしすぎでは」


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 家臣が聞く。


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 領主は首を振った。


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「違う」


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「遅すぎた」


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 静かな返事。


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 王都は遠い。


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 だが。


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 噂は届く。


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 数字も届く。


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 退役。


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 遅延。


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 欠員。


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 誰も反乱を考えてはいない。


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 誰も王家を見限ってはいない。


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 それでも。


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 自分の領地は守る。


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 地方は。


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 少しずつ。


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 自立の準備を始めていた。


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(次話へ)

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