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裏切られた俺だけが覚醒した 《契約支配(ドミネーション・コントラクト)》 ――奪われたすべてを、奪い返す 〜今さら謝ってももう遅い〜  作者: 竜太郎


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302/444

第302話「遅れる荷車」

 昼。


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 王都市場。


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 商人たちが集まっていた。


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 荷が来ない。


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 本来なら。


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 昨日届く予定だった。


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 今日も来ない。


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「街道で何かあったのか」


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 誰かが聞く。


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「いや」


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「検問らしい」


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 短い返事。


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 沈黙。


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 以前なら。


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 笑い話だった。


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 今は違う。


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 商売に影響する。


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 利益に影響する。


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 一人の商人が。


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 帳簿を閉じた。


---


 数字が減っている。


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 まだ小さい。


---


 だが。


---


 確実だった。


---


 王城の異常は。


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 市場の数字へ届いていた。


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(次話へ)

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