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裏切られた俺だけが覚醒した 《契約支配(ドミネーション・コントラクト)》 ――奪われたすべてを、奪い返す 〜今さら謝ってももう遅い〜  作者: 竜太郎


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294/444

第294話「待たされる商人」

 昼。


---


 王都南門。


---


 長い列ができていた。


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 荷車。


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 隊商。


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 旅人。


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 商人。


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 皆。


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 待っている。


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 検問。


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 確認。


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 通行許可。


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 本来なら。


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 もっと早い。


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 だが。


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 最近は違った。


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「……二時間か」


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 商人が空を見る。


---


「……昨日は三時間だったぞ」


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 別の男が答える。


---


 苦笑。


---


 だが。


---


 怒鳴る者はいない。


---


 理由が分かるからだ。


---


 人が足りない。


---


 王都の異常は。


---


 少しずつ。


---


 市民の時間を奪い始めていた。


---


(次話へ)

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