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裏切られた俺だけが覚醒した 《契約支配(ドミネーション・コントラクト)》 ――奪われたすべてを、奪い返す 〜今さら謝ってももう遅い〜  作者: 竜太郎


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287/444

第287話「王都の外」

 夕方。


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 王国東部。


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 街道沿いの宿場町。


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 旅人たちが食事をしていた。


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 話題は一つ。


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 王都。


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「また近衛が辞めたらしい」


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「今度は何人だ」


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「知らん」


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「でも増えてる」


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 噂は曖昧だった。


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 数字も違う。


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 内容も違う。


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 だが。


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 一つだけ共通していた。


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 王都はおかしい。


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 それだけだった。


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 一人の商人が。


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 静かに酒を飲む。


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 来月。


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 王都へ行く予定だった。


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 今は少し。


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 気が重かった。


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 噂は。


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 もう王国全土へ広がっていた。


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(次話へ)

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