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第128話 崩れる防御

―王都・上層区・貴族会館・中央ホール―

(貴族視点)


「……動け……!」


 叫び声。


 だが。


 誰も動かない。


―理由―


 理解が追いつかない。


 あり得ないから。


―貴族A―


「……結界は……!」


 叫ぶ。


 確認するように。


―魔導士―


「……正常です……!」


 即答。


 迷いなく。


―事実―


 破られていない。


 異常もない。


 完璧に機能している。


―それなのに―


 中にいる。


 目の前に。


―貴族B―


「……どうやって……」


 震える声。


 答えはない。


―ゼル―


「……」


 動かない。


 立っている。


 それだけ。


―違和感―


 何もしていない。


 なのに。


 “終わると分かる”。


―護衛隊長―


「……全員、構えろ!!」


 命令。


 遅い。


―動き―


 護衛が動く。


 囲む。


 距離を詰める。


―意味―


 戦力としては十分。


 普通なら。


 勝てる。


―だが―


 普通ではない。


―一瞬―


 視界がズレる。


 ほんの一瞬。


―結果―


 一人。


 倒れている。


―沈黙―


 音がない。


 何も見えなかった。


―護衛―


「……今……何が……」


 声が震える。


―連鎖―


 もう一人。


 また一人。


 順番に。


―理解―


 防げない。


 見えない。


 対応できない。


―貴族A―


「……無理だ……」


 小さく言う。


 崩れる。


 完全に。


―結論―


 防御は意味がない。


 戦力も意味がない。


 数も意味がない。


―ゼル―


「……選んだな」


 淡々と。


 変わらず。


―締め―


 守るという概念が。


 成立しない。


 その時点で。


 勝負は。


 最初から終わっていた。



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