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第127話 抗う者たち

―王都・上層区・貴族会館・奥の間―

(中堅貴族視点)


「……集まったか」



 低い声。



 重い空気。



―室内―


 十数人。



 中堅以上の貴族。



 全員。



 顔色が悪い。



―貴族A―


「……このままでは終わる」



 はっきりと言う。



 否定はない。



―貴族B―


「……順番に消されている」



「……ならば対策は一つだ」



―沈黙―


 全員が分かっている。



 だが。



 口にしなかった。



―貴族B―


「……集まる」



「……単独でいるからやられる」



―理屈―


 戦力をまとめる。



 護衛を増やす。



 結界を重ねる。



―貴族C―


「……意味はあるのか」



 小さく問う。



―貴族B―


「……やるしかない」



 即答。



―決定―


 全員が頷く。



 他に手がない。



―場面転換―

―貴族会館・中央ホール―


 結界。



 重ねられている。



 複数層。



 護衛。



 精鋭。



 数十人。



―状態―


 万全。



 考えうる限りの防御。



―貴族A―


「……これで……」



 言いかける。



―違和感―


 静かすぎる。



 音がない。



 人はいるのに。



―貴族B―


「……なぜだ……」



 眉をひそめる。



―異常―


 結界はある。



 護衛もいる。



 だが。



 “安心できない”。



―気配―


 ふと。



 一人が顔を上げる。



―護衛―


「……っ……!」



 反応する。



 遅い。



―視線―


 中央。



 何もなかった場所。



 そこに。



―ゼル―


 立っている。



 音もなく。



 侵入の形跡もなく。



―沈黙―


 全員が止まる。



 理解が追いつかない。



―貴族A―


「……結界は……」



 声が震える。



―護衛―


「……破られていません……!」



 叫ぶ。



―意味―


 破られていない。



 つまり。



 “意味がない”。



―崩壊―


 対策が。



 成立しない。



―ゼル―


「……関わっていたな」



 淡々と。



 変わらない。



―締め―


 抗うことはできる。



 だが。



 意味はない。



 その事実だけが。



 静かに確定していた。




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