第26話:我欲と代償
攫われたブラックを探して島を探索するシンたちは濃霧の中で悪魔たちと激戦を繰り広げ、霧深い渓谷を超えるが、そこには人の形をした岩が居た。
襲いかかって来た岩人達を撃退したシンたちは先に進むのだった
シンが扉を開けると温室が並び、中央には大きな噴水のある見事な庭園が現れる。
温室の間に生えている何本かの大木からは血の様に赤い葉が舞い落ちていた。
シンが周囲を見渡すと庭園はどの温室も破壊された跡が有り、噴水は枯れ果て、生い茂った草木はこの庭園がどれだけ放置されたのかを物語る。
先に進む道を探そうとシンが一歩踏み出した瞬間、噴水から赤黒い液体が噴出したかと思うと風が吹いてシンたちの鼻腔に錆びた鉄の様な臭いを届ける。
「……。この臭い……。血?」
アラストルが眉間に皺を寄せて不快感を露わにすると強い風と共に悪魔が襲い掛かって来る。
その体躯はシンと同じ位の背丈だったが、漆黒の身体には赤く光る呪印のみが有り衣服の類は纏ってはいなかった。
そして両手に鎌を持っていた。
悪魔が鎌を振り上げるとシンはハイキックを打ち込もうとするが、悪魔は片方の鎌でシンの蹴りを打ち流すと振り上げた鎌を振り下ろしてシンを斬り伏せてからもう片方の鎌でシンを斬り飛ばす。
悪魔は吹き飛んだシンに飛びかかると二つの鎌を同時に振り下ろしてシンを斬り伏せて地面に叩きつける。
悪魔がシンを嘲いながら鎌を振り上げるとイフリートが悪魔を殴りつける。
イフリートの拳が命中した瞬間に爆発が起きて悪魔は吹き飛ぶ。
シンが立ち上がると悪魔はイフリートに反撃しようと一直線に飛んできていた。
シンは両手を拳銃に変えると連射する。
魔弾を浴びた悪魔は一瞬怯むが、シンを睨むと瞬時に同時に飛んで来たかと思うとシンを鎌で斬り飛ばす。
悪魔はシンに追撃を打ち込もうと鎌を振り上げるが、シンはそれを躱して起き上がると背中の剣を抜いて袈裟斬りにした後に剣を振り払い、悪魔を斬り飛ばす。
悪魔が吹き飛んだ先ではイフリートが独楽の様に回っており、悪魔に何発もの炎の拳を打ち込んだ後に殴り飛ばす。
シンは吹き飛んだ悪魔に駆け寄ると起き上がった所に袈裟斬りを叩き込んで斬り伏せてから剣を背中に収めると独楽の様に回って起き上がろうとする悪魔に回し蹴りを何発も打ち込んでから蹴り飛ばすと再び背中の剣を抜き、悪魔に斬りかかるが鎌で受け止められてしまう。
シンは剣を引くと剣を振り上げて悪魔を斬り上げると即座に剣を振り下ろして悪魔を斬り伏せるとシンは再び剣を振り上げるが悪魔に鎌で受け止められてしまう。
シンは左腕をロケットランチャーに変えるが悪魔に蹴り飛ばされてしまう。
シンは腕を元に戻してから立ち上がり、剣を背中に収めてから悪魔に回し蹴りを打ち込もうとするが鎌で弾かれてしまう。
シンは背中から剣を抜くと悪魔に袈裟斬りを打ち込んでから剣を振り払って斬り飛ばすが、悪魔は木を蹴って瞬時に戻ってくると鎌でシンを斬り飛ばして着地する。
シンは立ち上がって悪魔に駆け寄ると殴りかかるが、悪魔に鎌で斬り上げられてしまう。
悪魔は落ちて来たシンを蹴り飛ばすとイフリートに狙いを定めて歩み寄る。
イフリートは殴りかかるが、鎌で受け止められてしまうと悪魔はもう片方の鎌を振り上げる。
反撃を覚悟したイフリートは目を閉じるが、何も起きなかった。
イフリートが恐る恐る目を開けるとそこには鎌を蒼剣で受け止めるアラストルの姿が有った。
悪魔は二人の少女を嘲うと蹴りを打ち込もうとするが、その瞬間に駆け寄って来たシンの大剣で斬り伏せられる。
シンは少女たちを守る様に悪魔と少女たちの間に立つと剣を背中に収めてから右手を拳銃に変えて悪魔を撃つが、悪魔は飛び上がると魔弾を避けてしまう。
シンは手を元に戻すと殴りかかるが、鎌で受け止められてしまう。
シンは背中の剣を抜いて斬りかかるが、それも鎌で受け止められてしまう。
剣と二本の鎌で繰り広げられる激しい鍔迫り合いに決着はつかず、シンは左腕をライフルに変えると魔弾を撃ち放つが、悪魔は鎌で魔弾を弾いてしまう。
シンは剣を背中に収めると右手を拳銃に変えて魔弾を撃つが、悪魔は鎌で魔弾を弾く。
シンは右手を元に戻すと背中の剣を抜くが、その隙に鎌で斬り上げられてしまう。
悪魔は落ちて来たシンに鎌を打ち込もうと構えるが、シンは剣で鎌を防ぐと受け身を取って着地する。
シンは立ち上がると悪魔に突きを打ち込もうとするが、鎌で斬り上げられてしまう。
シンは空中で体勢を立て直すと右腕をロケットランチャーに変えて地上の悪魔に向かって撃ち放つ。
激しい爆発が起きる中、シンは着地すると爆炎の中の影に駆け寄ると殴りかかるが拳は木に当たるのみだった。
シンが怯んだ瞬間、背後から鎌で斬られて倒れてしまう。
シンは倒れながらも右腕をロケットランチャーに変えるが、悪魔に蹴り飛ばされてしまう。
シンは右手を拳銃に変えて立ち上がるが、悪魔はシンに駆け寄ると鎌でシンを斬り上げる。
悪魔は落ちて来たシンを斬ろうと待ち構えるが、イフリートにアッパーを打ち込まれてシンと入れ違いに宙へと打ち上げられる。
シンは受け身を取って転がりながら着地すると落ちている自分の剣を拾い上げて落ちて来た悪魔を斬り上げる。
シンは落ちて来た悪魔に突きを打ち込もうと構えるが、落ちて来た悪魔は鎌を振り上げてシンの剣撃を弾くと同時にシンを斬り上げて着地する。
シンは空中で体勢を立て直すと右手を拳銃に変えて悪魔に魔弾を撃ち放つが、悪魔は鎌で魔弾を弾くと飛び上がってシンを鎌で斬って地面に叩きつけてから着地する。
シンは立ち上がろうとするが、歩み寄ってきた悪魔は鎌を振り下ろすと再びシンを斬り伏せる。
悪魔が笑いながらシンに何度も鎌を振り下ろす中、イフリートは悪魔に駆け寄ると殴りかかるが拳は鎌で防がれてしまう。
悪魔はもう片方の鎌をイフリートに振り下ろすが、イフリートはそれを蹴りで弾くと体勢を崩した悪魔の隙を突いてアッパーを打ち込むと落ちて来た悪魔に回し蹴りを叩き込んで蹴り飛ばす。
シンはイフリートが悪魔を攻撃している間に立ち上がるとふらふらと落ちている自分の剣の方へと歩いて行く。
シンは剣を拾い上げるとイフリートに反撃しようと飛んで行く悪魔に駆け寄り、剣を振り上げて斬り上げた瞬間に剣を振り下ろして悪魔を地面に叩きつける。
シンは立ち上がった悪魔に斬りかかるが、逆に鎌で斬り伏せられた後に蹴り飛ばされてしまう。
悪魔は駆け出すと先程の仕返しとでも言うかの様にシンを鎌で斬り上げた瞬間にもう片方の鎌で斬り伏せてシンを地面に叩きつける。
シンはよろめきながらも立ち上がるが、立ち上がった瞬間に鎌で斬り伏せられてしまう。
悪魔が鎌を構えながらシンが立ち上がるのを待ち構えているとアラストルが蒼剣で悪魔に突きを打ち込んで吹き飛ばす。
悪魔が怒りの咆哮をあげながら飛んで来ると立ち上がったシンはアラストルと悪魔の間に立ちはだかり、何発も悪魔を殴ってから蹴り飛ばす。
シンは右腕をライフルに変えると飛んで来る悪魔を狙撃するが、魔弾を鎌で弾いたかと思うと悪魔はシンを斬り上げる。
シンが落ちてくると悪魔は鎌を振り払ってシンを斬り飛ばす。
シンは立ち上がると落ちていた自分の剣を拾い上げて飛んで来る悪魔を斬り上げようとするが、悪魔は鎌で剣撃を弾くともう片方の鎌でシンを斬り伏せる。
悪魔は鎌でシンを斬り刻もうとするが、シンは躱して立ち上がると両手を拳銃に変えて魔弾を連射する。
シンの魔弾を喰らった悪魔は一瞬怯むが、鎌で魔弾を弾くとシンを斬り上げる。
シンは空中で体勢を立て直すと右手をハンドマシンガンに変えて眼下の悪魔に魔弾を浴びせる。
悪魔が怯んでいる間に着地したシンは右手を元に戻して殴りかかるが、二つの鎌で斬り伏せられて倒れてしまう。
悪魔は二つの鎌を真横に振り抜いてシンを斬り飛ばし、飛び上がると斬られて吹き飛ぶシン目がけて落ちたかと思うと鎌でシンを斬り抉ると更に吹き飛ばす。
悪魔はゆっくりとシンに近づくと鎌を振り抜いて動かないシンを更に吹き飛ばす。
シンが吹き飛んだ先にはシンの大剣が落ちていた。
シンはよろめきながらも立ち上がると剣を拾い上げると駆け寄って来る悪魔に突きを打ち込んで先程の仕返しかのように吹き飛ばす。
シンは剣を背中に収めると右手を拳銃に変えて吹き飛ばした悪魔に撃つが、悪魔は飛び上がって魔弾を避けるとシン目がけて落ちてきて二つの鎌でシンを斬り伏せる。
シンは起き上がろうとするが、悪魔はそれを許さないと言うかのように鎌を振り下ろしてシンの動きを封じる。
悪魔は何度もシンに鎌を振り下ろした後に鎌を振り抜いてシンを吹き飛ばす。
吹き飛んだ先でシンがよろめきながら立ち上がると悪魔は駆け寄って来て鎌を振り上げるが、シンは刃撃を躱すと飛び上がって悪魔目がけて落ちて飛び蹴りを打ち込む。
シンは着地すると右手を拳銃に変えて悪魔に魔弾を撃つが、鎌で弾かれたかともうと斬り上げられてしまう。
シンは空中で体勢を立て直すと悪魔目がけて落ちていき、再び飛び蹴りを打ち込む。
シンの飛び蹴りを受けた悪魔が断末魔をあげながら砕け散ると地中からトカゲの群れが現れる。
「おいおい。たった今戦い終わった所なんだぞ?」
シンが愚痴るとトカゲは「そんなの関係無い」とでも言うかの様に雄叫びをあげて駆け寄って来る。
シンは背中の剣を抜くと近づいてきたトカゲを袈裟斬りにしてから剣を真横に振り抜いて斬り払う。
シンは剣を背中に収めると右腕をライフルに変えて斬り飛ばしたトカゲを狙撃しようとするが、地面から飛び出て来た別のトカゲに爪で斬り上げられてしまう。
トカゲたちは斬り上げられたシン目がけて飛び上がると爪で斬りつけてシンを地面に叩きつけると着地してから爪を何度も突き刺してからズタズタになった体に喰らいつく。
シンは魔力でトカゲたちを吹き飛ばすと血まみれになりながらも立ち上がり、背中の大剣を抜くと魔力を込めて刀身を伸ばして反撃しようと近づいて来るトカゲたちに漆黒の刃を振り下ろす。
シンは刀身を元に戻して剣を背中に収めるが、その隙に近づいてきたトカゲに斬り上げられてしまう。
シンは空中で体勢を立て直すとそのままトカゲたちに向かって落ちていき、蹴りを打ち込みながら着地すると近くのトカゲを何発か殴ってから蹴り飛ばすが背後から駆け寄って来たトカゲに斬り伏せられてしまう。
トカゲたちは倒れたシンに爪撃を打ち込もうとするが、シンは避けて立ち上がると右手をハンドマシンガンに変えるがその隙に死角から飛び出て来たトカゲにまたしても斬り伏せられてしまう。
倒れたシンに群がったトカゲたちが腕を振り上げると爪で斬り上げられたシンが宙へと打ち上げられる。
トカゲたちは後を追う様に飛び上がると爪で斬りつけてシンを地面に叩きつける。
トカゲたちは着地すると再び、シンに群がり爪を何度も突き刺して治りかけていたシンの身体を抉ると腕を振り上げてシンを斬り上げる。
抉られた傷口からの出血で雨の様にシンの血が降り注ぐとトカゲたちは歓喜の声をあげると落ちて来たシンを尾で打って吹き飛ばすと飛び上がって自重を乗せた爪撃を打ち込んでシンを地面に叩きつけたかと思うとシンの姿が見えなくなる程に群がるが、その瞬間に蒼雷が落ちてトカゲたちが炭化して霧散する。
生き残ったトカゲたちが雷に恐れ慄いていると雷の光の中からシンが現れる。
シンは背中の剣を抜くと魔力を込めて刀身を伸ばし、トカゲたちを漆黒の刃で斬り伏せると刀身を元に戻して剣を背中に収めるが、死角から飛び出して来たトカゲに斬り伏せられてしまう。
トカゲたちは倒れたシンに群がると爪で何度も斬りつけてシンの身体を抉る。
アラストルが蒼剣でトカゲたちを次々に斬り上げるとシンは四肢に力を込めて飛び上がり、空中で何発か殴った後に蹴り飛ばす。
蹴り飛ばされたトカゲたちが断末魔をあげる中、シンは着地するがそれと同時に地面から新たなトカゲたちの集団が現れる。
「キリが無ぇな」
シンはそう言うと右手をハンドマシンガンに変えて魔弾を撃つが、トカゲたちに躱されてしまう。
シンは右手を元に戻すと背中の剣を抜こうとするが、その隙に背後で地面から飛び出て来たトカゲに斬り伏せられてしまう。
トカゲたちは倒れたシンに群がろうとするが、アラストルが蒼剣で突きを打ち込んで蹴散らした隙にシンは立ち上がって飛び上がるとアラストルの突きで吹き飛ばされて密集したトカゲたちに向かって回転しながら落ちていく。
「回転刃!!」
シンが技名を叫びながら回転蹴りを浴びせて着地するとトカゲたちが宙へと打ち上げられる。
シンは再び飛び上がると地面に落ちたトカゲたちに向かって落ちていき、飛び蹴りを浴びせて着地する。
シンの蹴りで吹き飛んだトカゲたちに蒼雷が落ちると何体かのトカゲが炭と化して消えていく。
シンはアラストルと共に生き残ったトカゲたちを斬り上げていく。
シンは剣を背中に収めると右手を拳銃に変えるが、空中で体勢を立て直したトカゲたちはシン目がけて落ちてくると爪で斬り払ってシンを吹き飛ばした後に駆け寄ると爪で斬り上げる。
アラストルがトカゲたちを斬り払って一か所に集めるとシンは空中で体勢を立て直して両腕をショットガンに変えてトカゲたち目がけて落ちていき、着地すると同時に魔弾を浴びせる。
「零距離射撃!ダブルショットガン!!」
シンが叫びながら魔弾をトカゲたちに浴びせるとシンは飛び上がり、左腕を元に戻すと右腕をライフルに変えて生きているトカゲたちの頭部を狙撃する。
「裁きの弾丸!!」
シンが叫びながら狙撃していく中、アラストルは魔弾から逃げ惑うトカゲたちに突きを何発も打ち込んでシンが狙いやすい場所にトカゲたちを打ち飛ばす。
シンは右手をハンドマシンガンに変えて着地するが、地面から飛び出て来たトカゲに斬り伏せられてしまう。
トカゲたちはシンに群がるが、アラストルが次々にトカゲたちを斬り上げるとシンは右腕をガトリングガンに変えて斬り上げられたトカゲたちに魔弾を撃ち放つ。
シンの魔弾を浴びたトカゲたちが砕け散る中、生き残ったトカゲたちが着地するとシンは身体を一回転させて迫り来るトカゲたちを蹴り上げると右腕を元に戻してから背中の剣を抜き、真横に振り抜いたかと思うと落ちて来たトカゲたちを斬り飛ばす。
シンは剣を背中に収めると両手を拳銃に変えると反撃しようと駆け寄って来るトカゲたちに魔弾を撃ち放つ。
「……。終わったか?」
シンが呟いて両手を元に戻すと地面からトカゲが数匹現れて爪でシンを斬り払って吹き飛ばす。
シンが吹き飛ぶと同時に地面に亀裂が入ったかと思うと咆哮と共に噴水を粉砕しながら巨大なトカゲが現れる。
巨大なトカゲは逃げ惑うトカゲたちを爪や尾で貫いて捕らえると口に放り込んで貪るとイフリートたちの居る方へと動き出す。
「私たちを食べる気かしら……」
アラストルとイフリートがトカゲを睨みながら動けずに居るとトカゲは走り出す。
一方、シンは吹き飛んだ先で起き上がると咆哮と共に巨大なトカゲが現れたのを見る。
「やれやれ。次から次に出て来やがって」
シンはそう言って立ち上がると飛び上がる。
巨大トカゲが喰らいつこうと走り出すとアラストルはイフリートを庇う様に前に出て剣を構えるが、その瞬間にシンが落ちて来たかと思うとトカゲはシンに蹴られて倒れる。
シンが着地するとイフリートがトカゲに駆け寄り、殴ると同時に拳から炎を撃ち出して吹き飛ばすと後を追うと燃え盛るトカゲにアッパーを打ち込んで宙へと打ち上げる。
シンは右腕をガトリングガンに変えると打ち上げられた巨大トカゲに魔弾を撃ち放つと右腕をショットガンに変えて落ちて来たトカゲに魔弾を撃つが、トカゲは飛び上がって魔弾を躱すと着地と同時に爪でシンを斬り伏せる。
トカゲが咆哮をあげるとシンは右腕をライフルに変えてトカゲに魔弾を撃ち放つ。
魔弾を喰らってトカゲが怯むとシンは立ち上がり、蹴りを繰り出すがトカゲに躱されてしまう。
シンは両腕をショットガンに変えて巨大トカゲに向かって撃ち放つと魔弾が命中したトカゲが吹き飛んだ隙に両腕を元に戻して背中の剣を抜くと魔力を込めて刀身を伸ばしてから振り下ろす。
だが、トカゲはシンの魔力で作られた刃を爪で受け止めると弾いてしまう。
「マジかよ!?」
シンは驚きながらも刀身を元に戻すとトカゲの懐に潜り込むと剣を振り上げてトカゲを斬り上げたかと思うと即座に剣を振り下ろして斬り伏せると突きを打ち込んでトカゲを吹き飛ばす。
シンは剣に魔力を込めて刀身を伸ばすと吹き飛んだ巨大トカゲに向かって剣を振り下ろして斬り伏せる。
シンは剣の刀身を元に戻すと起き上がったトカゲに斬りかかるが、長い尾で突きを打ち込まれて吹き飛んでしまう。
シンが木にぶつかって倒れるとトカゲは身体と同じく巨大な爪をシンに突き刺すとそのままシンを口に入れようとするが、シンの握る剣の刀身が伸びたかと思うと漆黒の刃がトカゲの顔面を斬り裂く。
トカゲは鋭い激痛に苦悶の咆哮をあげると腕を振り回してシンを放り投げる。
シンは自由になると傷口を押さえながら立ち上がり、剣を拾い上げると背中に収める。
トカゲはシンが立ち上がっているのを見て威嚇する様に咆哮すると駆け出すが、シンは右腕をロケットランチャーに変えてトカゲに向かって撃ち放つ。
トカゲの顔面で魔力で作られたロケット弾が炸裂するとトカゲは鳴きながら暴れて倒れる。
シンは右腕をショットガンに変えると倒れたトカゲに撃とうと構えるが、暴れるトカゲの尾に打ち飛ばされてしまう。
トカゲは起き上がると倒れているシンに駆け寄ると腕を振り上げて爪でシンを斬り上げる。
シンは空中で体勢を立て直すと右腕をショットガンに変えてトカゲに魔弾を撃つが、爪で防がれたかと思うと尾で打たれて吹き飛ばされてしまう。
トカゲは倒れているシンに攻撃するが、シンは四肢に力を込めて飛び上がり爪撃を躱すと右腕をライフルに変えてトカゲの頭部に魔弾を撃ち込む。
「裁きの銃弾!!」
トカゲが倒れると同時にシンは着地すると右腕を元に戻して再び飛び上がる。
トカゲは起き上がるとシンを探して周囲を見渡すがシンを見つける事は出来なかった。
その瞬間にシンはトカゲの頭に蹴りを打ち込む。
トカゲが倒れると同時に着地するとシンは背中の剣を抜いて起き上がろうともがくトカゲを斬り伏せる。
シンは剣を背中に収めるとトカゲを蹴り上げるが、空中で体勢を立て直したトカゲは落下してきながら爪でシンを斬り伏せて着地する。
トカゲは雄叫びをあげると尾を振り回してシンを打ち飛ばすとアラストルたちに向かって駆け出す。
アラストルが蒼剣を縫いって構えるとトカゲは爪を振り上げるが、その瞬間にトカゲが吹き飛ぶ。
「お前の相手は俺だろうがぁ!!」
シンはそう叫ぶと大剣を背中に収めてから吹き飛んだトカゲに殴りかかるが、尾で殴られて吹き飛んでしまう。
トカゲは起き上がると倒れているシンに駆け寄り、爪で斬りかかるがシンは背中から抜いた剣で爪を弾き返すと左腕を大砲に変えて漆黒の閃光を撃ち放つ。
漆黒の閃光が巨大なトカゲの身体を貫くと黒炎に包まれてトカゲの身体は燃え尽きる。
シンは左腕を元に戻すと剣を背中に収めるとアラストルたちと合流する。
「時間かかっちまったな。悪ぃ」
シンの言葉を聞いた二人の少女が揃って首を横に振るとシンは歩き出す。
しばらく進んだ先で扉を見つけたシンは扉を開けて中に入る。
広場の様な場所に出たシンの前には腕を組んで待ち構える漆黒の甲冑の姿が有った。
「またお前か。まぁ、他の奴よりは良いか」
シンはそう言うと右手を拳銃に変えるが、その隙に黒騎士は剣を抜くと突きを打ち込んでシンを吹き飛ばす。
黒騎士は飛び上がると吹き飛んだシンに向かって落ちて行き、文字通り剣で叩き斬ってシンを地面に叩きつける。
黒騎士は剣を振り上げてシンを斬り上げようとするが、シンは剣撃を躱して起き上がると右手をハンドマシンガンに変えるが、黒騎士は一瞬の隙を突いて剣を再び振り上げてシンを斬り上げる。
黒騎士は落ちてきたシンを斬ろうとするが、シンは蹴りで剣を弾くと受け身を取って地面に落下する。
シンは立ち上がると右手を元に戻して回し蹴りを打ち込もうとするが、黒騎士は剣を振り上げてシンを斬り上げる。
黒騎士は落ちて来たシンを袈裟斬りにした後に剣を真横に振り払い、シンを吹き飛ばす。
「ちくしょう!シンが負けちまう!!」
イフリートが駆け出そうとするとアラストルが引き止める。
「ダメ。シンはあいつと戦う時は『一騎討ちだから横入りするな』って言うから」
アラストルの言葉を聞いたイフリートは不服そうにするが、アラストルの真剣な表情を見て首を縦に振るとシンが飛んで行った方へ向き直ると
「シーン!!一騎討ちなら手出ししないからさっさと勝っちゃえ!!!」と叫ぶと
その言葉を聞いた黒騎士がイフリートの方へとゆっくりと歩いて来る。
「イフリート!逃げて!!」
黒騎士が剣を掲げてもイフリートは一歩も引かなかった。
「お前、弱虫なんだな。シンは一騎討ちって言ってるのに約束守れないんだな」
イフリートの言葉を聞いた黒騎士が叫びながら剣を振り下ろそうとすると漆黒の刃が黒騎士の剣を受け止める。
「お前さぁ。俺が死ぬ前に他の奴を狙うのいい加減やめろよ」
シンはそう言うと剣を振り上げて黒騎士の剣撃を弾く。
シンは黒騎士に斬りかかるが、黒騎士は姿勢を低くしたかと思うと突きを打ち込んでシンを吹き飛ばす。
黒騎士はイフリートの方へと向き直るが、シンはその隙に立ち上がると黒騎士に駆け寄って突きを打ち込んで黒騎士を吹き飛ばす。
黒騎士が立ち上がるとシンは再び突きを打ち込んで黒騎士をイフリートやアラストルから引き離すと立ち上がった黒騎士に斬りかかるが、黒騎士に剣で受け止められると激しい鍔迫り合いが始まるが鍔迫り合いを制したのは黒騎士だった。
黒騎士はシンを蹴り飛ばすと剣を振り下ろしてがら空きになったシンの身体に剣撃を打ち込んだ。
斬られた傷口から飛び出た鮮血が黒騎士の身体に飛び散るとシンは倒れる。
黒騎士は倒れたシンを蹴り飛ばすと背中を向けてアラストルたちの方へと歩き出す。
アラストルが自衛の為に蒼剣を抜いたのを見た黒騎士が駆け寄るとアラストルは剣を振り上げるが、その瞬間に黒騎士の身体を漆黒の刃が貫く。
「『背中の傷は剣士の恥』だって何処かで聞いたぞ?お前、もう剣士名乗れないな」
シンは笑いながら言うと剣を振り上げて黒騎士を宙へと打ち上げる。
シンは剣を背中に収めると落ちて来た黒騎士に回し蹴りを打ち込もうとするが、黒騎士が振り上げた剣が命中して今度はシンが宙へと打ち上げられる。
シンは空中で体勢を立て直すと拳から魔力を撃ち放って黒騎士を吹き飛ばす。
シンは着地すると右腕をロケットランチャーに変えて黒騎士に向かって撃ち放つが、黒騎士は魔力で作られたロケット弾を斬ると激しい爆発の中で動じる事無くシンを睨みつけていた。
シンは右腕を元に戻すと背中の剣を抜いて斬りかかるが、黒騎士に斬り伏せられた後に蹴り飛ばされてしまう。
黒騎士はシンに貫かれた腹部の傷を左手で摩ると低く唸り、持っている剣の切っ先をアラストルに向けると歩き出すが、駆け寄って来たシンの姿を見た黒騎士は剣を振り払う。
シンは黒騎士の剣撃を躱すと何発も拳を打ち込んで殴り飛ばしてから落ちている自分の剣を拾い上げると立ち上がった黒騎士に突きを打ち込もうとするが、黒騎士はシンの突きを躱して垂直に剣を振り下ろしてシンの胴を真っ二つにするかの様に剣撃を叩き込む。
傷口から勢いよく吹き出る血を浴びた黒騎士は倒れたシンを蹴り飛ばすと歩き出すが、シンは四肢に力を込めて飛び上がると黒騎士に飛び蹴りを打ち込もうとする。
だが、黒騎士に剣で防がれたかと思うと打ち払われてシンは吹き飛んでしまう。
黒騎士は駆け出すと吹き飛んだシンに突きを打ち込んで更に吹き飛ばす。
広場を囲む石壁にシンがぶつかると黒騎士は背中を向けてアラストルたちの方へと駆け出し、アラストルに突きを打ち込もうと構えるがその瞬間に空からシンが落下してきて黒騎士に蹴りを打ち込んで着地する。
シンはアラストルと黒騎士の間に立ちはだかると立ち上がった黒騎士に殴りかかるが、黒騎士が真横に振り払った剣撃を受けて吹き飛んでしまう。
黒騎士がアラストルに斬りかかろうと歩み寄る中、吹き飛んだ先でシンは立ち上がると右腕をロケットランチャーに変える。
「アラストル!イフリート!離れてろ!!」
そう叫ぶと黒騎士に向かってロケット弾を撃ち放つ。
シンの声を聞いたアラストルが逃げるとそれを追いかけようと駆け出した黒騎士は自分からロケット弾に当たりに行くような形になって激しい爆発が起きると吹き飛んで爆炎の中に倒れる。
シンは右腕をショットガンに変えると走り出して爆炎の中で立ち上がった黒騎士に向かって魔弾を浴びせる。
魔弾を受けた黒騎士が倒れるとシンは炎が消えて広がる煙の中で自分の血の魔力で黒騎士の位置を探り当てて黒騎士が立ち上がったと同時にフック、アッパーと拳を繋いだかと思うと右ストレートと共に拳から魔力を撃ち放つ。
「クロスブレイク!!」
シンが技名を叫ぶと漆黒の閃光と共に爆煙と黒騎士が吹き飛ぶ。
シンは落ちている自分の剣を拾い上げると立ち上がった黒騎士に駆け寄って斬りかかるが黒騎士に剣で受け止められてしまう。
黒騎士はシンの剣撃を打ち返すと体勢を崩したシンに縦、横の順に剣撃を打ち込んでシンを十字に斬り、その十字の中心に突きを打ち込むと同時に漆黒の閃光を剣から放つ。
漆黒の閃光がシンの身体を貫くとシンは吹き飛び、広場を囲む石壁に激突してから傷口から噴水の様に血を天に向かって噴き出す。
「あの技……。シンと同じ……。覚えたって言うの……?」
アラストルが戸惑いながら呟くと黒騎士はアラストルに向かって歩き出す。
アラストルが蒼剣を抜き、イフリートが構えると黒騎士の姿が消える。
アラストルが瞬きした次の瞬間に目の前に黒い影が有った。
アラストルは心臓が止まった様な錯覚をした。
全身の血が流れを止めて、呼吸すら止まる様な気がした。
だが、まだアラストルは生きていた。
その証拠に目の前の黒騎士の動きが目で追える。
大蜘蛛の時とは違い、覚悟すら出来ずに身体が死の運命を受け入れてしまったかの様だった。
緩やかに見える黒騎士の動きを前にアラストルは苦しさを覚える。
血が止まっている。
呼吸が出来ない。
苦しい。
早く終わって欲しい。
死にたい。
その刃で早く斬られたい。
様々な思いがアラストルの中を駆け巡る。
黒騎士の剣が煌めくのを見たアラストルは涙を流した。
「(綺麗……。あれを受ければ苦しいのは終わるんだ……)」
アラストルが祈る様に目を閉じると黒騎士は剣を振り下ろす。
その刹那、一陣の風が吹くとアラストルは溺れたかの様に激しく咳き込みながら倒れる。
苦悶の中でアラストルが目を開けるとシンが黒騎士の剣撃を大剣で受け止めていた。
「……!!シ……ン……」
シンの名前を呟くとアラストルは目を閉じて浅い呼吸を何度か繰り返す。
体の中で血が流れているのを感じる。
呼吸が出来る。
苦しい。
嫌だ。
死にたくない。
痛いのは嫌だ。
先程の思いと真逆の思考がアラストルの中を駆け巡ると吐く物など無いのに何かを吐き出そうとして咽てしまい、身体を震わせて嗚咽する。
シンは瞳を紅くして黒騎士の剣を弾き返すと左腕をロケットランチャーに変えると黒騎士に撃つが、黒騎士はロケット弾を斬ってしまう。
爆発が起きるとシンは左腕を元に戻してから剣を振り払うが、黒騎士は剣で弾くとシンに突きを打ち込んで吹き飛ばす。
シンは石壁を蹴って黒騎士の元に戻ると剣を振り上げるが、黒騎士は剣で受け止めてしまう。
シンは左腕をロケットランチャーに変えると至近距離で黒騎士に撃ち当てる。
激しい爆発が起きるとシンと黒騎士とアラストルが吹き飛んでしまう。
イフリートは吹き飛んできたアラストルを抱きしめて受け止めると
「シン!周りの事考えろ!!このバカ!!!」
黒騎士は咆哮すると爆炎の中から飛び出して何処かへと行ってしまう。
「……はぁっ……はぁっ……はぁっ……!!」
シンは息を荒くしながらも立ち上がると剣を背中に収めてアラストルを介抱しているイフリートの方へと歩き出す。
「アラストルは大丈夫か?」
シンが訊ねるとイフリートは目に涙を溜めてシンを見上げる。
「わかんねーよ!!でも、こんなの初めて見た。凄く苦しそうだ……・……シン。一騎討ちとか言うならさっさと勝ってくれ。私、今度あの黒いのに会ったら絶対殴っちまう……」
イフリートが泣きながら言うとシンは頷く。
「……だ……いじょう……ぶ……。私は……大丈夫……だよ。……シン。助けてくれて……ありがとう」
アラストルが力無く微笑むとシンは歯を食い縛る。
「……礼なんて言わなくて良い。仲間を助けるのは当たり前だ」
シンはそう言うと立ち上がり、石壁を殴りつけるのだった。
26話読了感謝です。
シンの話で初めての辛勝って感じですね。
次の話も早めに書ける様に頑張りますね。
では、次のお話でお会いしましょう。




