第27話:座礁船
ブラックを探して二人の少女と共に島を探索するシンは立ちはだかる悪魔たちを倒して先に進むが、黒騎士に苦戦した隙にアラストルが襲われてしまうのだった。
シンが殴った箇所から石壁に亀裂が走ると砕けた壁から扉が現れる。
それを見たアラストルが起き上がろうとするとシンは駆け寄って制止する。
「無理するな」
アラストルは首を横に振ると立ち上がり
「私はもう大丈夫!ブラックさんを探しに行こう?」
アラストルの言葉を聞いても首を横に振るシンを見たアラストルは走り出すと扉を開けて先に進んでしまう。
シンとイフリートが追いかけていくとアラストルの悲鳴が響き渡る。
シンが扉を蹴り破る勢いで開けて石造りの階段を飛ぶように降りていくと道化師人形たちがアラストルに近づいていた。
シンはアラストルを追い越すと人形たちを殴り砕いてからアラストルの方へと向き直る。
「ったく。アラストル!一人で行動したら危ないだろ!!」
「そうだよな。この島には悪魔共がウジャウジャ居るってのにな」
背後から聞こえて来た声にシンが振り返ると穂先が十字になった槍を持った男の姿が有った。
「またお前か」
シンがうんざりした様に言うとヴァレンは笑いだす。
「死ねばもう会わなくて済むぜ?」
「それが出来りゃ苦労しねーんだよ」
シンはそう言うと回し蹴りを打ち込もうとするがヴァレンも回し蹴りを繰り出して弾かれてしまう。
シンは殴りかかるが、ヴァレンの蹴りを喰らって吹き飛んでしまう。
「おいおい。つまらねーな。もっとやる気出せよ」
ヴァレンはそう言って駆け寄るとシンを蹴り上げると槍を振り払う。
「アン・ファジャラ・クンルー・シェイエン(万物を爆破する)!!」
ヴァレンがスペルを唱えながら槍を振るうと空中で大爆発が起きてシンは爆風で更に吹き飛ぶ。
その隙にイフリートがヴァレンにアッパーを打ち込むと落ちて来たヴァレンに右ストレートを打ち込んで殴り飛ばす。
「……。おいおい。痛ぇじゃねーか」
ヴァレンがおどけながら立ち上がるとイフリートは燃え盛る炎の様な真紅の瞳でヴァレンを睨みつける。
「悪いな。今、虫の居所悪いんだ。だから、シンが止めてもお前を殴るぞ」
イフリートの言葉を聞いたヴァレンは真顔になって口を開く。
「……。ガキが生意気言ってんじゃねーよ。それなら本気を見せてやる!ここで死ね!!」
ヴァレンが槍を振り上げると魔弾が飛んできてヴァレンは吹き飛ぶ。
イフリートが魔弾の飛んできた方向を見るとそこには右腕をガトリングガンに変えたシンの姿が有った。
シンは右腕を元に戻すと背中の大剣を抜くが、ヴァレンは立ち上がると槍を振り払って爆発を起こすと姿を眩ませる。
周囲を見渡してヴァレンを見つけたシンは大剣で突きを打ち込もうとするが、ヴァレンが槍を振るうと爆発が起きてシンは吹き飛んでしまう。
「アン・ファジャラ・クンルー・シェイエン(万物を爆破する)!!」
ヴァレンがスペルを唱えながら槍を振るうと大爆発が起きてシンたちは更に吹き飛んでしまう。
ヴァレンは倒れているシンに槍を突き刺すとそのまま槍を振り回してシンを放り投げる。
「もう終わりかぁ?不死身じゃねーのかよ!?」
ヴァレンはそう言うと癇癪を起こした子供の様に暴れて地団太を踏みながらスペルを唱えて槍を振るう。
「アン・ファジャラ・クンルー・シェイエン(万物を爆破する)!!」
大爆発が起きてシンが吹き飛ぶとヴァレンは駆け出して倒れたシンに槍を突き刺す。
「いつまで寝てんだよ!さっさと起きろ!!」
槍を刺しても反応しないシンを見たヴァレンはイラついた様に叫ぶと槍を引き抜いてからシンを蹴り上げて落ちて来たシンに回し蹴りを叩き込んで蹴り飛ばす。
ヴァレンが倒れているシンに向かって歩み寄る中、蒼雷が落ちたかと思うとヴァレンは倒れる。
「散々吹き飛ばしてくれたお礼よ」
アラストルがそう言うとヴァレンは立ち上がる。
「そうかよ。じゃあ、釣りをくれてやらねーとなぁ?」
ヴァレンはそう言って槍を構えると落ちて来たシンの飛び蹴りを受けて吹き飛ぶ。
アラストルが立ち上がったヴァレンを蒼剣で斬り上げるとシンは右手をサブマシンガンに変えて空中のヴァレンに魔弾を浴びせる。
ヴァレンが地面に落ちてくるとシンは落ちている自分の剣を拾いに行く。
ヴァレンが立ち上がるとシンはヴァレンの方へと向き直り、剣に魔力を込めて刀身を伸ばすと剣を振り下ろす。
シンは剣の刀身を元に戻すと駆け出すと、立ち上がったヴァレンを斬り払って打ち飛ばす。
ヴァレンは石壁を蹴って戻ってくるとシンに槍を突き刺して着地するとそのまま槍を振り回してシンを吹き飛ばす。
「やっぱり、こうじゃなくちゃつまらねぇよなあ!?」
ヴァレンは血を流しながらも楽しそうに笑うと吹き飛んだシンを追いかける様に走り出すが、シンは右手をサブマシンガンに変えるとヴァレンに向かって魔弾を撃ち放つ。
ヴァレンは一瞬怯むがそのまま駈け寄るとシンを何度も槍で突いてから槍を振り払ってシンを打ち飛ばす。
「良いぞ!抵抗する奴を嬲るのが一番楽しいぜ!!」
ヴァレンが咆哮するとアラストルが蒼剣で何度も突きを打ち込んでヴァレンを打ち飛ばす。
「痛ぇな!横やり入れて来てんじゃねーよ!!」
ヴァレンが立ち上がって叫ぶと
「裁きの銃弾!!」
シンの叫びが響き渡り、真上から撃たれた魔弾が頭部に命中してヴァレンは倒れる。
シンは着地すると右腕を元に戻してから落ちている自分の剣を拾い上げると、立ち上がったヴァレンに突きを打ち込もうとするがヴァレンは蹴りで大剣を弾くと槍を振り上げてシンを斬り上げる。
ヴァレンは落ちて来たシンに突きを打ち込もうとするが、シンは蹴りで槍を弾いて地面に落下する。
ヴァレンは倒れているシンに槍を突き刺そうとするが、アラストルが蒼剣でヴァレンを斬り上げる。
その隙にシンは立ち上がると落ちて来たヴァレンにハイキックを打ち込んで蹴り飛ばす。
シンは落ちている自分の剣を拾い上げるが、石壁を蹴って戻って来たヴァレンに斬り伏せられてしまう。
「アン・ファジャラ・クンルー・シェイエン(万物を爆破する)!!」
ヴァレンがスペルを唱えて槍を振るうと大爆発が起きてシンたちは吹き飛ぶ。
ヴァレンが槍を振るうと爆発が起きてシンは再び吹き飛ぶ。
ヴァレンは倒れているシンに歩み寄ると槍で斬ろうとしてくるが、シンは躱して立ち上がると落ちている自分の剣を拾い上げて魔力を込めて刀身を伸ばすと剣を振り下ろしてヴァレンを斬り伏せる。
シンは剣の刀身を元に戻して背中に収めると右腕をライフルに変えて狙撃しようとするが、立ち上がったヴァレンが槍を振るうと爆発が起きてシンは吹き飛ぶ。
ヴァレンが再度槍を振るうと爆発が起きてシンは再び吹き飛ぶ。
シンが立ち上がるとヴァレンは飛び上がり、落下しながら飛び蹴りを叩き込んでシンを蹴り飛ばす。
シンは立ち上がると落ちている自分の剣を拾い上げてヴァレンに駆け寄る。
ヴァレンは槍を振るうが、シンは剣で弾くとヴァレンを斬り上げた後に剣を振り下ろしてヴァレンを斬り伏せると地面に叩きつける。
ヴァレンは立ち上がると同時に槍を振るって爆発を起こしてシンは吹き飛ぶ。
ヴァレンは倒れているシンに駆け寄ると槍を突き刺すと振り払ってシンを吹き飛ばす。
ヴァレンは追撃を打ち込もうとシンに駆け寄るが、イフリートに何発も殴られて吹き飛ぶ。
シンは立ち上がると右腕をライフルに変えて同じ様に立ち上がって向かって来るヴァレンを狙撃する。
シンは右腕を元に戻すとヴァレンに殴りかかるが、ヴァレンは立ち上がると槍を振るって爆発を起こして姿を眩ませる。
シンが周囲を見渡すと死角から飛び出して来たヴァレンに殴り飛ばされる。
ヴァレンは槍を振るって爆発を起こすが、シンは石壁を蹴ってヴァレンの元に向かうと殴り飛ばして着地する。
シンに殴られたヴァレンが起き上がるとイフリートが何発も殴ってから最後の一発でヴァレンを殴り飛ばす。
シンは落ちている自分の剣を拾い上げるが、その隙にヴァレンの飛び蹴りを受けて吹き飛んでしまう。
ヴァレンは駆け寄るとシンに殴りかかるがイフリートのアッパーを受けて宙へと打ち上げられる。
シンは立ち上がると落ちて来たヴァレンにハイキックを打ち込んで蹴り飛ばす。
「くそっ!覚えてやがれ!!」
ヴァレンが悪態を突きながら爆発して砕け散るとシンは自分の剣を拾い上げて背中に収めると口を開く。
「はぁ?やなこった。さて、アラストル。イフリート。無事か?」
シンが周囲を見ながら名を呼ぶと2人は砕けた石壁の瓦礫の陰から現れる。
「アラストル。今度からは俺が先行で行くからな?」
アラストルが気まずそうに頷くとシンは2人の少女と共に歩き出す。
3人がしばらく進むとそこは船着き場だった。
シンが辺りを見回すと一隻のガレオン船が岩礁に乗り上げているのを見つける。
その船底には大きな亀裂が入っていた。
「あれだけ大きな亀裂が入ってたら普通は沈んじまうと思うけどなぁ……。あれか?岩礁が支えにでもなってるのか?」
シンは呟きながら周囲を見渡すが、他に道も見当たらなかった。
「……。んー。行くか」
シンはそう言うと準備運動を始める。
それを見たアラストルとイフリートは首を傾げる。
「シン、どうしたの?」
「変な踊りだな」
イフリートに体操を踊りだと思われた事に笑いながらシンは首を横に振る。
「いやな?何か手がかりが有るかもしれないからあの船に行こうと思ってさ。で、泳ぐ前に準備運動してたのさ。踊ってるんじゃないんだぞ?」
シンがそう言うとアラストルとイフリートも真似をして準備運動を始める。
アラストルとイフリートの準備体操が終わるとシンは着衣のまま海に飛び込む。
それを見たアラストルが慌てて桟橋を走ると桟橋が崩落してアラストルとイフリートは海に落下してしまう。
「おい!大丈夫か!?」
呼びかけに応える様に二人の少女が水面に顔を出すとシンは頷き、船の亀裂を指差すと泳ぎ出す。
3人が亀裂から船に入るとそこは船倉だった。
「こりゃあ、浮いてるのも不思議なレベルだな」
シンはそう言って水に浸かってない場所を見つけると先に上がって安全を確かめてから二人の少女を引き上げる。
「さて。この船もさっきの桟橋と同じ位にボロいから気をつけるんだぞ?」
シンの言葉に二人の少女が頷くとシンは魔力で服を乾かしてから近くの階段を昇る。
「シンだけズルくない?私たちも乾かせないの?」
アラストルが不満を露わにしながら訊ねるとシンは首を横に振る。
「俺の服は特注品だから出来るけど他の服はそう言う訳にもいかねぇ。服が燃えて裸になっても大丈夫なら試してみても良いけどな」
シンとアラストルが話しながら階段を昇り終えると出迎えるかの様にトカゲたちが現れる。
「おいおい。ここは船員の居住区のはずだろ?まさか、この船お前らのとか言わねえよな?」
シンが軽口を叩くとトカゲたちは咆哮で答えたかと思うと飛びかかって来る。
シンは右腕をライフルに変えて魔弾を撃ち放つが、トカゲたちは爪で魔弾を弾くとシンを斬り上げてしまう。
トカゲたちは連携を図り、落ちて来たシンに突きを打ち込んで打ち飛ばすと壁にぶつかったシンを斬りつける。
トカゲたちはシンが逃げられない様に囲むと爪で何度も突きを打ち込むが、シンは足払いをしてトカゲたちを転ばせると立ち上がり、背中の剣を抜いたかと思うと後を追う様に立ち上がったトカゲたちに仕返しと言わんばかりに突きを打ち込んで打ち飛ばす。
シンは追撃を打ち込もうと斬りかかるが、トカゲたちはシンの剣撃を爪で弾き返すと殴る様に腕を振り払ってシンを斬り飛ばす。
トカゲたちは壁にぶつかって倒れたシンに追撃を打ち込もうと駆け寄って来るが、シンは素早く立ち上がると蹴りでトカゲたちの爪を弾き返す。
「アラストル!イフリート!伏せてろ!!」
シンは叫ぶと右腕を大砲に変えてトカゲたちに向かって魔力をそのまま撃ち出す。
漆黒の閃光が砲口から放たれたかと思うと座礁船に大きな穴が開き、トカゲたちは海へと放り出される。
生き残ったトカゲたちが襲い掛かって来る中、シンは右腕を元に戻すと回し蹴りでトカゲたちの爪を弾き返すが隙を突かれて斬り上げられてしまう。
シンは天井にぶつかって落ちてくると近くに有った自分の剣を拾い上げてトカゲたちを斬り上げたかと思うと剣を振り下ろして即座に斬り伏せる。
シンは剣を背中に収めると回し蹴りを繰り出すが、トカゲたちは躱すとシンを斬り上げる。
落ちて来たシンをトカゲたちが尾で打ち飛ばすと吹き飛んだ先にはアラストルたちが居た。
「悪い。怪我無いか?」
シンが訊ねると二人の少女は頷く。
トカゲたちが駆け寄ってくるとイフリートがシンの前に躍り出る。
「トカゲ共!相手してやるぜ!!」
イフリートはそう言うとトカゲたちに燃える拳を何発も打ち込んだ後に裏拳で纏めて打ち飛ばす。
「やれやれ。とんでもないおてんば娘を預かっちまったぜ」
シンはそう言って立ち上がると背中の剣を抜き、反撃しようと駆け寄って来るトカゲたちに突きを打ち込んで再び打ち飛ばす。
シンは剣を背中に収めてトカゲたちを蹴り飛ばそうとするが、爪で斬り飛ばされてしまう。
トカゲたちがシンに追撃を打ち込もうと駆け寄るとイフリートが殴り飛ばしてシンの安全を確保する。
シンは立ち上がると右腕をショットガンに変えてイフリートとトカゲたちの間に躍り出て魔弾を撃ち放つが、全弾躱されてしまう。
「あいつら、化け物かよ……。あ。化け物だったわ」
シンが一人で勝手に納得しているとトカゲたちが飛びかかって来る。
「シン!伏せろぉ!!」
イフリートの叫びを聞いたシンが伏せると巨大な炎が勢いよく噴射されたかと思うとトカゲたちが焼かれながら船の外へと吹き飛ぶ。
「ふぅ。あと少しでも頭が高かったら俺も巻き込まれる所だったな」
シンがそう言って立ち上がると生き残ったトカゲが駆け寄ってくる。
シンは駆け出すとドロップキックを繰り出し、トカゲを船の外に蹴り出す。
その瞬間に背後で悲鳴が聞こえてシンが振り返るとトカゲに襲われるアラストルの姿が有った。
シンは駆け出すと先程と同じ様にドロップキックを繰り出してトカゲを蹴り飛ばす。
シンの蹴りで吹き飛んだトカゲが座礁船に新たな穴を開けて海へと落ちるとシンは周囲を見渡す。
「ろくなもんが無いな。ここに手がかりは無さそうだ。上に行こう」
シンはそう言うと階段を登って行く。二人の少女がシンの後を追うとそこは甲板だった。
甲板には沢山の人形たちが居た。
「甲板にもこいつらが居るのか?船長も化け物なんじゃねーだろうな?」
シンはそう言うと両手を拳銃に変えて近くに居た道化師人形たちに魔弾を乱射する。
次々に道化師人形たちは砕け散るが、それでもありとあらゆる場所から人形たちが湧いてくる。
「この船の何処にこんなに居たんだ?」
シンは不思議そうに言うと両手を元に戻して殴りかかるがナイフで斬られてしまう。
「くっそ!腹立つなぁ!!」
シンは斬られた右腕をロケットランチャーに変えると人形たちに向かって撃ち放つ。
激しい爆発が起きて人形が全て砕け散るとシンは右腕を元に戻す。
シンが腕の傷が治っているのを確認していると頭上から拍手の音が聞こえる。
シンが顔を上げるとマストの上から見下ろす漆黒のローブを纏ったシュヴァルツの姿が有った。
「お前、そんな所で何してるんだ?」
シンが訊ねるとシュヴァルツはマストから飛び降りて来たかと思うとシンの頭部に飛び蹴りを打ち込んでから着地する。
「お前を殺す為に待っていたに決まっているだろ」
シュヴァルツは鎌を召喚するとシンの元に歩み寄るが、立ち上がったシンは両腕をショットガンに変えるとシュヴァルツに向かって駆け寄ると魔弾を撃ち放つ。
「零距離射撃!ダブルショットガン!!」
シュヴァルツが吹き飛ぶとシンは右腕をロケットランチャーに変えてロケット弾を撃ち放つ。
激しい爆発が起きるとシンは右腕をガトリング砲に変えて爆炎の中の影に向かって魔弾を撃ち放つ。
炎が消えるとシンは右腕を元に戻してから背中の剣を抜いてシュヴァルツの居た場所に向かって駆け寄るが、煙の中から無数の緑の閃光が出て来たかと思うと閃光がシンの身体を貫き吹き飛ばす。
煙の中から現れたシュヴァルツは鎌を左手に持ち替えるとシンに向かって右手から緑の閃光を撃ち放つ。
シュヴァルツは鎌を右手に持ち替えるとシンに向かって駆け寄ると鎌を振り上げるが、シンは鎌を躱すと右腕をロケットランチャーに変えて不敵に笑うとシュヴァルツに向かって撃ち放ち、激しい爆発が起きる。
シンは爆風で吹き飛んでしまうが、吹き飛んだ先で自分の剣を見つけると右腕を元に戻してから立ち上がると剣を拾い上げて爆炎の中の影に駆け寄ると剣を振り払う。
シンの剣圧で爆炎が消えると斬られたシュヴァルツは吹き飛ぶ。
シンは剣を背中に収めると追撃を打ち込もうと吹き飛んだシュヴァルツに駆け寄るが、シュヴァルツはシンの目の前で立ち上がると勢いよく鎌を振り下ろしてシンを斬り伏せる。
シュヴァルツが再び鎌を振り上げるとシンを庇う様にアラストルが躍り出ると蒼剣で鎌を受け止める。
「邪魔だ。小娘」
シュヴァルツが鎌を再び振り上げるが、アラストルは刃撃を打ち返す。
「邪魔?ごめんなさいね。でも、退く訳にもいかないのよ」
アラストルが微笑みながら言うとシュヴァルツは素早く動くとアラストルの背後に回り込んで蹴りを繰り出そうとするが、立ち上がったシンに何発も殴られてから蹴り飛ばされる。
「俺の仲間に手出すんじゃねーよ」
シンはそう言うと背中の剣を抜いて斬りかかるが、剣撃を鎌で弾かれてしまう。
シュヴァルツの鎌がシンを斬り裂く寸前にアラストルが蒼剣でシュヴァルツに突きを打ち込んでシュヴァルツは再び吹き飛ぶ。
シンは剣に魔力を流し込むとその場で勢いよく剣を突き出す。
その瞬間に、魔力で作られたシンの大剣がシュヴァルツの元へと飛んで行く。
それを見たアラストルが同じ様に蒼剣を突き出すと雷がシュヴァルツへと飛んで行く。
シンは剣を背中に収めると右腕をガトリング砲に変える。
「ありがとな。アラストル。危ないから下がってな」
シンはそう言うと立ち上がったシュヴァルツに向かって魔弾を撃ち放つ。
シュヴァルツが倒れるとシンは右腕を元に戻してから駆け寄ると立ち上がったシュヴァルツにハイキックを打ち込んで蹴り飛ばす。
シンは右腕をライフルに変えてシュヴァルツを狙撃しようとするが、マストを蹴ってシンの元に戻って来たシュヴァルツに鎌で斬り上げられてしまう。
シンは空中で体勢を立て直すと落下の勢いを利用してシュヴァルツに飛び蹴りを打ち込もうとするが、シュヴァルツはハイキックでシンの蹴りを弾き返してしまう。
その隙を突いてアラストルが蒼剣でシュヴァルツを斬り上げると着地したシンは右手をハンドマシンガンに変えて空中のシュヴァルツに魔弾を浴びせる。
シンは右手を元に戻すと落ちて来たシュヴァルツに回し蹴りを打ち込もうとするが、シュヴァルツは鎌でシンを斬り伏せて着地すると倒れたシンの顔を何発か蹴った後に渾身の蹴りを腹部に打ち込んでシンを蹴り飛ばすと左手から緑の閃光をシンの飛んで行った方向へと撃ち放つ。
「死を受け入れろ。さすればこれ以上の苦痛は無いぞ」
シュヴァルツが閃光を撃ち放つのを辞めるとシンの飛んで行った方向からロケット弾が飛んで来たかと思うと大爆発が起きる。
「そうだな。俺もそう思う。だから、お前が死ね」
シンはそう言うと右腕を元に戻してから爆炎の中の影に殴りかかるが、緑の閃光に貫かれたかと思うと倒れてしまう。
「俺は死神だ。死と言う概念が死ぬ訳が無いだろう!!」
炎の中から現れたシュヴァルツが叫んで鎌を振り下ろすが、シンは刃撃を躱して立ち上がると何発か殴ってからシュヴァルツを蹴り飛ばす。
シンは背中の剣を抜いてシュヴァルツに追撃を打ち込もうと駆け出すが、緑の閃光に貫かれると倒れてしまう。
「何度死ねば気が済む?常人であれば一度でもこの光を浴びれば即座に死ぬぞ」
シュヴァルツはそう言いながら歩み寄ると倒れたシンの顔を蹴ると踏み躙る。
「大人しく死ね」
シュヴァルツが鎌を振り上げると拳の形をした炎が飛んで来たかと思うと命中して燃えながらシュヴァルツは吹き飛んでしまう。
「シンは死なねーよ!!」
イフリートがシンとシュヴァルツの間に立ちはだかると立ち上がったシュヴァルツは笑いながらイフリートに近づく。
「フッ。蛮神の力を用いる小娘か。ならば、貴様から殺してやろう!!」
シュヴァルツの言葉を聞いたシンは立ち上がると同時に駆け出して剣に魔力を流して刀身を伸ばすとイフリートの前に躍り出ると剣を振り払ってシュヴァルツを斬り伏せる。
シンに斬り伏せられたシュヴァルツが塵の様に崩れ去るとシンは剣の刀身を元に戻してから背中に収めて振り返る。
「ありがとな。イフリート。お陰で助かった」
穏やかに話してはいたがシンの瞳は深紅に染まっていた。
シンたちが互いの無事と周囲の安全を確かめていると扉が開いて一体の骸骨が現れる。
それを見たアラストルが悲鳴をあげるとシンは笑いだす。
「大丈夫だよ。骨が動くなんてよくある」
シンがそう言うと骸骨は口を開く。
「いやぁ。あいつらを倒しちまうなんて大したもんだ。なぁ、頼みが有るんだが話を聞いてもらえねぇか?」
「ギャーーー!!!骨が喋ったぁ!!!!」
入り江にシンの悲鳴が木霊するのだった。
27話読了感謝です。
随分と長い事空白期間を空けてしまい申し訳ありませんでした。
執筆速度を上げられる様に頑張るので応援お願いします。
それでは次のお話でお会いしましょう。




