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澪の「新しい建築の五原則」
澪の「新しい建築の五原則」
第一原則 誰もが地面へ戻れること
建築で最初に守るものは、人の生命である。高齢者、子供、車椅子利用者を含め、災害時に誰もが安全に地上へ戻れる経路を作る。
第二原則 手の届く場所に緑があること
屋上から眺めるだけの庭ではなく、住民が水をやり、食卓に使い、日々の変化へ触れられる場所に緑を置く。庭を人のいる階まで下ろす。
第三原則 暮らしを選び直せること
家族の誕生、独立、病気、老い、介護に合わせ、住む人が間取りを変えられるようにする。壁を外せるだけでなく、設備や収納も暮らしの変化を妨げない設計にする。
第四原則 光だけでなく、熱と風を設計すること
大きな窓や吹き抜けを美しさだけで決めない。日射、通風、室温、停電時の安全まで考え、そこで暮らす人や働く人へ負担を押しつけない。
第五原則 全方向へ責任を持つこと
建築家は、正面だけを撮影して作品と呼んではならない。搬入口、裏口、ごみ置き場、清掃員休憩室、保守点検路まで、運び、掃除し、直し、育てる人を含めて設計する。
美しい建物が人を守るとは限らない。けれど、人を守れない建物を、私は美しいとは呼ばない。




