万葉恋歌
万葉集は現存する我が国最古の歌集。
天皇、皇后をはじめとして、皇族、貴族、宮廷官人から農民、遊行女婦、乞食者に至り、実に多様な階層の歌を収録しています。
万葉作者の総数としては、約450名。総歌数としては、4,500首を超えるほどの、膨大な歌集。
その中から、筆者なりの選により、相聞歌を中心に、約1300年以上前の、この日本に生きた人々の、想い溢れる歌を、紹介してみたいと思います。
※カクヨムにも掲載しています。
天皇、皇后をはじめとして、皇族、貴族、宮廷官人から農民、遊行女婦、乞食者に至り、実に多様な階層の歌を収録しています。
万葉作者の総数としては、約450名。総歌数としては、4,500首を超えるほどの、膨大な歌集。
その中から、筆者なりの選により、相聞歌を中心に、約1300年以上前の、この日本に生きた人々の、想い溢れる歌を、紹介してみたいと思います。
※カクヨムにも掲載しています。
風吹けば 黄葉散りつつ すくなくも
2021/03/03 09:00
黄葉する 時になるらし 月人の
2021/03/04 09:00
明日香川 もみち葉流る 葛城の
2021/03/05 09:00
故郷の 初もみじ葉を 手折り持ち
2021/03/06 09:00
一年に 二度行かぬ 秋山を
2021/03/07 09:00
夕さらず かはづ鳴くなる 三輪川の
2021/03/08 09:00
天の海に 月の船浮け 桂楫
2021/03/09 09:00
心なき 秋の月夜の 物思ふと
2021/03/10 09:00
思はぬに しぐれの雨は 降りたれど
2021/03/11 09:00
白露を 玉になしたる 九月の
2021/03/12 09:00
秋山の 木の葉もいまだ もみたねば
2021/03/13 09:00
高松の この峰も狭に 笠立てて
2021/03/14 09:00
一日には 千重しくしくに 我が恋ふる
2021/03/15 09:00
秋田刈る 旅の廬に しぐれ降り
2021/03/16 09:00
玉だすき かけぬ時なし 我が恋は
2021/03/17 09:00
もみち葉を 散らすしぐれの 降るなへに
2021/03/18 09:00
天飛ぶや 雁の翼の 覆ひ羽の
2021/03/19 09:00
秋山の したひが下に 鳴く鳥の
2021/03/20 09:00
誰そ彼と 我をな問ひそ 九月の
2021/03/21 09:00
秋の夜の 霧立ち渡り おほほしく
2021/03/26 09:00
秋山に 霜降り覆ひ 木の葉散り
2021/03/27 09:00
秋の田の 穂の上における 白露の
2021/03/28 09:00
秋萩の 咲き散る野辺の 夕露に
2021/03/29 09:00
色づかふ 秋の露霜 な降りそね
2021/03/30 09:00
和妹子は 衣にあらなむ 秋風の
2021/03/31 09:00
泊瀬風 かく吹く宵は 何時までか
2021/04/01 09:00
秋萩を 散らす長雨の 降る頃は
2021/04/02 09:00
こほろぎの 待ち喜ぶる 秋の夜を
2021/04/03 11:00
朝霞 鹿火屋が下に 鳴くかはづ
2021/04/04 08:00
出で去なば 天飛ぶ雁の 泣きぬべみ
2021/04/05 08:00
さ雄鹿の 朝伏す小野の 草若み
2021/04/06 09:00
今夜の 暁ぐたち 鳴く鶴の
2021/04/07 09:00
道の辺の 尾花が下の 思ひ草
2021/04/08 09:00
臥いまろび 恋ひは死ぬとも いちしろく
2021/04/09 09:00
長き夜を 君に恋ひつつ 生けらずは
2021/04/10 09:00
ゆくりなく 今も見が欲し 秋萩の
2021/04/11 09:00
秋萩の 花野のすすき 穂には出でず
2021/04/12 09:00
我がやどに 咲きし秋萩 秋萩散り過ぎて
2021/04/13 09:00
我がやどの 萩咲きにけり 散らぬ間に
2021/04/14 09:00
藤原の 古りにし里の 秋萩は
2021/04/15 09:00
朝咲き 夕は消ぬる 月草の
2021/04/16 09:00
秋されば 雁飛び越ゆる 竜田山
2021/04/17 09:00
もみち葉の 過ぎかてぬ児を
2021/04/18 09:00
君に恋ひ 萎えうらぶれ 我が居れば
2021/04/19 19:00
ある人の あな心なと 思ふらむ
2021/04/20 09:00
秋つ葉に にほへる衣 我は着じ
2021/04/21 09:00
旅にすら 紐解くものを 言繁み
2021/04/22 09:00
祝部らが 斎ふ社の 黄葉葉も
2021/04/23 09:00
はだすすき 穂には咲出ぬ
2021/04/24 09:00
我が袖に あられた走る 巻き隠し
2021/04/25 09:00
あしひきの 山かも高き 巻向の
2021/04/26 09:00
夕されば 衣手寒し 高松の
2021/04/27 09:00
我が背子を 今か今かと 出で見れば
2021/04/28 09:00
誰が園の 梅の花そも
2021/04/29 09:00
梅の花 まづ咲く花を 手折りてば
2021/04/30 09:00
来て見べき 人もあらなくに 我家なる
2021/05/01 09:00
八田の野の 浅茅色づく 愛発山
2021/05/01 09:00
降る雪の 空に消ぬべく 恋ふれども
2021/05/02 09:00
沫雪は 千重に降りしけ 恋ひしくの
2021/05/03 09:00
はなはだも 夜ふけてな行き 道の辺の
2021/05/04 09:00
あられ降り 板屋風吹き 寒き夜や
2021/05/05 09:00
我が背子が 言うるはしみ 出でて行かば
2021/05/06 09:00
我がやどに 咲きたる梅を 月夜良み
2021/05/07 09:00
あしひきの 山のあらしは 吹かねども
2021/05/08 09:00
新室の 壁草刈りに
2021/05/09 09:00
泊瀬の 斎槻が下に 隠したる妻
2021/05/10 09:00
高麗錦 紐の片辺ぞ 床に落ちにける
2021/05/11 09:00
朝戸出の 君が足結を 濡らす露原
2021/05/12 09:00
海原の 路に乗りてや 我が恋ひ居らむ
2021/05/13 09:00
恋ひ死なば 恋ひも死ぬとや 玉鉾の
2021/05/14 09:00
かくばかり 恋ひむものそと 知らませば
2021/05/15 09:00
我れゆ後 生まれむ人は 我がごとく
2021/05/16 09:00
よしゑやし 来まさぬ君を 何せむに
2021/05/17 09:00
はしきやし 誰が障ふれかも
2021/05/18 09:00
うちひさす 宮道を人は 満ち行けど
2021/05/19 09:00
世の中は 常かくのみと 思へども
2021/05/20 09:00
わが背子は 幸くいますと 帰り来て
2021/05/21 09:00
あらたまの 五年経れど 我が恋ふる
2021/05/22 09:00
厳すら 行き通るべき ますらをも
2021/05/23 09:00
立ちて居て たづきも知らず 思へども
2021/05/24 09:00
ぬばたまの この夜な明けそ あからひく
2021/05/25 09:00
恋するに 死にするものに あらませば
2021/05/26 09:00
我妹子に 恋ひてすべなみ 夢に見むと
2021/05/27 09:00
娘子らを 袖布留山の 瑞垣の
2021/05/28 09:00
ちはやぶる 神の持たせる 命をば
2021/05/29 09:00
いかにあらむ 名に負ふ神に 手向けせば
2021/05/30 09:00
いかにあらむ 名に負ふ神に 手向けせば
2021/06/11 09:00
来る道は 岩踏む山は なくもがも
2021/06/12 09:00
岩根踏む 重なる山は あらねども
2021/06/13 09:00
山科の 木幡の山を 馬はあれど
2021/06/14 09:00
宇治川の 瀬々のしき波 しくしくに
2021/06/16 09:00
言に出でて 言はばゆゆしみ
2021/06/16 09:00
隠れ沼の 下ゆ恋ふれば すべをなみ
2021/06/17 09:00
近江の海 しづく白玉 知らずして
2021/06/18 09:00
香具山に 雲居たなびき おほほしく
2021/06/19 09:00
天雲の 寄り合ひ遠み 逢はずとも
2021/06/20 09:00
春霞 葛城山に 立つ雲の
2021/06/21 09:00
我がゆゑに 言はれし妹は 高山の
2021/06/22 09:00
山の端を 追ふ三日月の はつはつに
2021/06/23 09:00
我妹子し 我を思はば まそ鏡
2021/06/24 09:00