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射ゆ鹿を つなぐ川辺の にこ草の
射ゆ鹿を つなぐ川辺の にこ草の 身の若かへに さ寝し子らはも
(巻16-3874)
鹿を弓で射って、そのまま鹿を追いかけていた当時のような、川辺の柔らかい草のような、この身が元気で身体の動きも柔らかかった時期に、共寝をした娘は、今頃はどうなっているのだろか。
老人が若き日を思い出し、かつての彼女を思うのだろうか。
「今頃はどうなっているのだろうか」なので、長年連れ添った妻ではない。
妻の前の彼女(元カノ)のようだ。
そう思うと、なかなか甘酸っぱい歌である。




