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万葉恋歌  作者: 舞夢
1138/1385

筑前の国の志賀の白水郎(あま)の歌(2)

荒雄らが 行きにし日より 志賀の海人の 大浦田沼は さぶしくもあるか

                          (巻16-3863)

つかさこそ 指しても遣らめ さかしらに 行きにし荒雄ら 波に袖ふる

                          (巻16-3864) 

荒雄らは 妻子が業をば 思はずろ 年の八歳を 待てど来まさず

                          (巻16-3865)


荒雄が船に乗って出て行った日から、志賀の海人が住む、この大浦田沼は、ひっそりと寂しくなってしまいました。


お役所のご命令であるならば、仕方ないので(やむなく納得して)航海に送り出すのですが、今回はそうでもないのに、自ら 船に乗って出て行ったのです。あの荒雄は、波間で袖を懸命に振っておりました。


荒雄は、私たち妻子の暮らし向きなど、何も考えてはいないのでしょう。こんなに長い年月、待っているのに帰って来ないのですから。



荒雄が船に乗って出て行った後、しばらくしての歌と思う。

愛しくて、生活の大黒柱の荒雄がいない生活。

住む家の周辺は、寂しくなる。


役所の指示でもないのに、義侠心にかられて他人の仕事を引き受け、自ら出て行ってしまったと、嘆く。(余計なことをして、と思う)

そして出て行った時の袖振る姿を思い出してしまう。


大黒柱がいなおので、やはり生活費にも困って来る。妻子の生活を何も考えてないと、嘆く。生活に困窮して、待つだけの辛い生活は長い。


三首とも、実にわかりやすい歌。

生活感に根ざした歌と思う。

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