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裏語 美亜の想い


中学校に入ってすぐ、彼女…智葉と出会った。智葉は、男が嫌い…いいや、人間嫌いだがソレを隠して飄々としている。その容姿は人目を引くためか、モテていた。主に、年下に。年上はお姉さん系女子に人気で、よく可愛いがられていた。本人は、面倒そうだったけれど、うまくやっていた。


彼女が唯一、プライベートに入ることを許したのはこの私だけ。2人で同じ空間にいて、別々のことをする。気を使わないしその空間が好きだった。それも、そろそろ終わりかなぁ?寂しいけれど、仕方ない。ちょっとばかり、意地悪しちゃったしこれでチャラより上だから。


この度、智葉が隣にいることを許した異性…木村緋色はうれしさを全面にだした文面を送りつけてきた。そうか、良かったねヘタレくん。緋色は、中学校からの知り合いだが…初めて知ったときあ、こいつ智葉に気があるなと悟った。目が、智葉しか見ていないからあからさまである。私に近づいたのも智葉目当てだった、智葉は勘違いしてたけれど。


「まぁ、今更言うけど…緋色、あんたは最初から優遇されてんのよ?」電話をかけ、もしと言う前に言ってやる。「は?」と電話口から聞こえてケラケラと笑う。「他の男子より、ね。あの子、寄せ付けないものね…男子を。でも、あんたは…そうねぇ。難攻不落の城の城門前まで許されてる感じ?他は、城さえも見えないのに」



難攻不落といえば、私にとっては智葉だ。落としたくても落とせない城…そんな感じだ。緋色に私は言ってやった言葉がある。その時はまだ、私の心は広くなくて取られたくない一心で「難攻不落の智葉は落とせないからね!」と。押してダメなら引いてみなという言葉があるが、智葉にしてみれば何の意味もない。だってあの子、押すと嫌いが大っ嫌いになり、引くとさっぱり忘れ去る。難攻不落にもほどがあると思うが私は、良かった。今日まで誰にも奪われることなくやってきた。最近になって、心が広くなってきたのか緋色なら智葉を譲ってやってもいいかなぁと、思うようになってきて。今に至る。



「幸せにしないと、智葉は返してもらうからね!」



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