表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
可愛い子を十人集めたいだけだったのに、なぜか帝国を救うことになりました  作者: ごまだんご
第1章 学園入学編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
8/50

第8話 「お嬢様登場」

数日後、教室。リリアは眠そうだった。


「寝不足?」

ミレーユが聞く。

「木登りしてた」

「何で?」

「何でだろう」


本人も分かっていなかった。


---


その時、教室の扉が開く。新しい生徒が入ってきた。長い金髪、青い瞳、完璧な立ち姿。教室が静かになる。誰が見ても美少女だった。


「本日から編入するエレノア・ローゼンベルクさんです」


教師が紹介する。ざわつく。ローゼンベルク、帝国有数の貴族家だった。


エレノアが一礼する。

「皆様、ごきげんよう」


挿絵(By みてみん)


完璧だった。声も綺麗だった。所作も美しかった。そして、リリアの目が輝いた。


「可愛い」


言った。即座に言った。教室中に聞こえる声量で。


エレノアが固まる。教師も固まる。ミレーユは頭を抱えた。もう慣れている。


---


授業後、リリアは一直線に近付いた。


「こんにちは」

「ご、ごきげんよう」

「可愛いね」

「ありがとうございます?」


疑問形だった。


「友達になろう」


早かった。また早かった。エレノアは戸惑う。貴族として育てられてきた。こういう人間は初めてだった。


「その……」

「駄目?」

「いえ!」


慌てて否定する。リリアが笑う。


「やった」


成立したらしい。本人の中では。


---


数日後、リリアとミレーユは寮へ向かっていた。すると、噴水の前に人だかりができていた。見に行く。中心にいたのはエレノアだった。


「どうしましたの!?」


必死だった。噴水へ落ちた猫を助けようとしている。しかし、泳げなかった。


「……」


リリアが見る。


「入ればいいのに」

「それが苦手みたい」


ミレーユが言う。


---


次の瞬間、ざばーん。リリアが飛び込んだ。迷いゼロだった。


数秒後、猫ごと出てくる。


「救出」

「早いですわ!?」


エレノアが驚く。猫も無事だった。


「大丈夫?」

リリアが聞く。


エレノアは笑った。


「ありがとうございます」


そこだけは、作った笑顔ではなかった。自然な笑顔だった。


そしてリリアは気付く。


「やっぱり可愛い」

「またですの!?」


---


夕暮れ、三人で帰る。ミレーユ。リリア。エレノア。少し賑やかになった。


可愛い子リスト、三人目追加。リリアはとても満足そうだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ