第7話 「女子寮の日常」
「今日から寮生活になります」
アリア先生が言った。
教室がざわつく。冒険者見習い学校には寮がある。遠方から来る生徒も多いためだ。
「知らなかった」
「説明聞いてなかったの?」
ミレーユが聞く。
「聞いてた」
嘘だった。聞いていなかった。
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放課後、女子寮。大きな建物だった。三階建て、白い石造り。見た目は綺麗である。
「すごい」
リリアが感心する。
「これからここに住むんだね」
ミレーユも少し緊張していた。
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案内された部屋へ行く。二人部屋だった。ベッドが二つ、机が二つ、窓が一つ。
「やった」
「なにが?」
「ミレーユと同室」
「本当に運が良かったね」
ミレーユは微笑んだ。リリアは満面の笑みだった。
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数分後、荷物整理開始。リリアは開始五分で飽きた。
「終わった」
「終わってない」
ミレーユが即答する。服が床に散らばっていた。
「片付けて」
「明日」
「今日」
友達になって一ヶ月。ミレーユは分かってきた。リリアは放置すると駄目になる。完全に。
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夕食。食堂はかなり賑やかだった。女子ばかり。リリアはきょろきょろしていた。
「どうしたの?」
「可愛い子多い」
「そういうこと聞いてない」
リリアは真面目な顔になる。
「大問題」
「どこが」
「全員リストに入れたい」
「駄目だと思う」
食事中だった。
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翌日、朝。ミレーユが目を覚ます。
「……?」
隣のベッドが空だった。嫌な予感がした。窓が開いている。もっと嫌な予感がした。
外を見る。リリアが木に登っていた。二階の高さである。
「何してるの!?」
「朝の運動!」
元気だった。朝から元気だった。ミレーユは頭を抱えた。
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その日の夜、部屋に戻る。リリアが突然言った。
「ミレーユ」
「なに?」
「寮生活楽しい」
少し嬉しそうだった。
「そうだね」
「友達いるし」
ミレーユは少し笑った。リリアは昔から友達が多かったわけではない。自由すぎた。だから同年代と集団生活をするのは初めてだった。
「よかったね」
「うん」
リリアは満足そうだった。
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その頃、校舎の別の場所では、一人の少女が噂を聞いていた。
銀髪。回復水。問題児。
「面白そうですわね」
そう呟く。次の仲間候補である。




