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夜想曲『花の国』  作者: ことは
Primo movimento『花の祈り』
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第三楽章序節

ねぇ、私ね、小さい頃は、貴女のことが怖かったの。

いつも、意地悪ばかりしてくるのだもの。

でもね、私は、ずっと友達が居なかったから、貴女が遊んでくれるのが、とても嬉しかったの。


ねぇ、初めて、私のお家に来てくれた日、覚えているかな。

追いかけっこしようって、貴女から誘ってくれたんだよ。

私は、この大きなお家が、少し寂しかったから、あの時の嬉しい気持ち、ずっと忘れられないの。


ねぇ、花瓶を割っちゃったこと、覚えているかな。

レーヌの怒った顔が、本当に怖かったね。

でも、そんなことまで、追いかけっこにしちゃう貴女の強さに、いつも憧れていたんだよ。


ねぇ、貴女が、親衛隊に入るって言ってくれたの、本当に嬉しかったんだよ。

親衛隊なんて、最初から無かったから、レーヌが断っちゃったけど、ずっと一緒に居たいって言ってもらえたみたいで、幸せだったの。

だから、あの時のことを、今も夢に見るの。

ずっと忘れられない、私の大切な宝物なの。


ねぇ、貴女は、今も友達って思ってくれているのかな。

もう、一緒に遊べないのかな。



ねぇ、ロベリアちゃん。

もう一度、私のことを、メルちゃんって呼んでほしいの。


あのね、私は、今も大好きだよ。

ずっと、ずっと、大好きだよ。

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