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第二の人生は突然に!?  作者: ごんぞう
3/8

魔法!?

俺が目覚めてから早3年が経った。

この間にいくつか分かったことがある。

まずここは地球ではない。

この星にはまだ名前は付けられていないが人々は現界と呼んでるらしい。

現界の大陸の1つユルシア大陸、その中の北西部にあるフェネキア王国。

さらにフェネキアの最北端に位置する男爵領が俺がいる場所だそうだ。

 花山弥彦が死んだのも間違いないだろう。

鏡で自分の顔を見た時は見開きすぎて目ん玉が飛び出るかと思った。

前世の顔を西洋風にアレンジして、3ランクくらいアップしたらこんな顔になるだろう。

要するに別人だ。

赤ちゃんなのに前世の俺はこの時点で負けていた。

少し複雑。

まあ無理もないあんな美人と前世基準で言えばハイレベルなイケメンから生まれたんだから。


母親を美人だなんてどこのマザコンだよ


 目覚めて最初に見たあの銀髪の美人はアイシャ=ネブルス=アルファン。

俺の母親にして、俺の父親ピーター=ネブルス=アルファン男爵の第2の妻だ。

このことから分かるように俺は側室の子とはいえボンボンなのだ。

前世で父子家庭で苦労していた。

前世の俺は経済的にも負けている。

やはり複雑だ。

 他にも俺には正妻が産んだ2人兄がいる。

次期当主で長男のケインズ=ネブルス=アルファンと次男のヒューガ=ネブルス=アルファンだ。

二人は現在15歳と13歳で共にこの世界での初等教育を終えて、ピーターの命で近隣最大の都市、ヒィネーガー辺境伯領にある高等学院で寮生活をしている。

そしてこの2人の母親はというと、ヒューガ兄を生んだ後に死んでしまったらしい。

そのせいか2人は俺の母親に懐いている。

俺も本当の弟のように可愛がっている。

 当の俺はアルファン男爵家の三男クロード=ネブルス=アルファンである。

正直前世より充実した環境に少し喜びを感じている。

しかしそれ以上に俺を歓喜させたことがある。

 【魔法】

初めてケインズ兄が見せてくれた時は自分の顔を見た時と同じ位驚いたものだ。

詠唱の後にケインズ兄が指を立てるとそこには水玉が出来て徐々に形を変化させ最後には何かの花を模した形になったのだ。

 下は火種程度から上は数百メートルを超える火球まで、この世界の人間は大抵の場合魔法が使える。

基本は4属性火、水、風、土で、人によって適性がある。

俺は何に適性があるか楽しみだ。

 魔法の始まりはこの世界に暦が出来るずっと前で、砂漠で水を欲した人間が何もないところから水を出したことが始まりらしい。

そこから魔法をコントロールするために詠唱や魔法陣などの手段として生まれたのが【魔術】である。

つまりケインズ兄が見せたのは厳密に言えば魔術なのだと、兄が魔術を行使してる横でヒューガ兄が1歳になったばかりの俺に話しかけていた。

分かっていると思ってるのだろうか。

 3年も経つと俺もだいぶ変わった。

まず言語だが最初の1年で話せるようにはなった。

怪しまれないよう念のため前では拙いしゃべり方をしている。

読みも少し不安は残るが出来るようになった。

前世の英語の成績はあまりよくなかったんだけど、これで何とかやっていけそうだ。

 体にも変化があった。

3歳ともなれば立って歩くのは当たり前!今では人に見つからないように自室で前世の日課だった筋トレに励んでいる。

まあ子供のすることではないな。

そして肝心の魔法にについてだが、ここで俺のお茶目なエピソードを披露しよう。

 あれは初めて2人の兄に魔法を見せてもらった日の夜のことだ。

俺は目の前で起きた如何にもファンタジーな光景が頭から離れなかった。


確かイメージしてそれを念じるんだっけ?


昼間に兄が話していたことを思い出して寝静まった夜にやってみた。

確か詠唱や魔法陣なんかが無いと複雑な操作はできないんので、イメージを固めて念じてみる。

イメージしたのは川の流れだ。

そして念じてみる。


水よ来い!


俺は自分のイメージに後悔した。

俺の伸ばした手の平からものすごい勢いで水が流れ出した。

それは手の平の向こう側にあった壁に備え付けてあった棚をなぎ倒し、棚の中身をぶちまけた。

静謐とした深夜におきた爆音は辺り一帯に響き渡り、多くの人が俺の寝室に入ってきてその光景に驚愕した。


やべっ、やっちまった


幸いだったのは俺の手の平から水が流れているところを見たものがいたので男爵家襲撃などと大騒ぎににはならなかった。

ケインズ兄とヒューガ兄は少し叱られたようだけど。

しかし少し疑問なことがある。

使用人の何人かは驚いていたのに執事と俺の両親はあんまり驚いてなかったのだ


なんだろ?俺ってもしかして魔法の才能がると思われてるのか?


 それ以来俺は魔法に関する情報を一切知らされていない。

もちろん本なんかも見ていない。

魔法の行使も人の目を盗んで練習する程度だ。

そんなこんなでさらに2年が過ぎ、魔法も詠唱や魔法陣を使わずに、ケインズ兄がやった花位までならできるようになった。


あれ?ケインズ兄これ作るのに詠唱してたよな?

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