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その九

6979

 順と奇。共に私を強く惹きます。信頼する者に仕えるその心根にあっては順、その仕える事を全(まっと)うする為に講じる策は奇。私の生き様は常にこの順と奇を巡って往復しています。しかしそこに不統一や自分でも判らなくなってしまう混乱はありません。

 順が最初から全部を覆っているからです。父に仕えて生きる想いが順の至高をずっと私に、日輪の様に示し続けているからです。私にあってははっきりしています。策を講じて深く奇に潜る事もあります。しかしそれは完全に、明瞭に、吾が生きる目的たる父を奉じ父に仕える、その順の高みに登る為です。茲(ここ)が曇らぬ限り私が自身の身の置き所と私を導く星を見失う事はありません。


6980

 他人が目を留めぬものを視て下さい。多分、それで間違っていません。

 他人が忘れてしまう事を忘れないで下さい。多分、それが心に大事なものを創るのだと思います。

 敢えて他人の反対を行って下さい。苦労はするでしょうが、その代わりに自分の生きた歴史が後に残ります。それが自分で見えます。これは非常に大切な事です。

 自分らしく在れば良いのです。自分らしいとは如何なる事か、考えてみて下さい。それをよく心に想う事をするならば、必ずお父ちゃんが言った様な道が御前の眼前に延びることになるでしょう。自分らしい、これを何よりも大切にして下さい。難しいですが、大切にして生きて下さい。


6981

 私は世の凡(あらゆ)る事に処して遺漏無き大器量人である事を欲しない。私が欲しいのは純粋だ。一徹だ。一途(いちず)だ。何故ならば私がそういう人間である時に亡き私の父が最も喜んでくれるからだ。

 私の生きる方針はそこから来ている。それは私が作り上げたものではなく私に与えられていたものだ。私を守るものはいつもこれだった。私は与えられたものをもっている。だから迷う事が無い。私はこれを人間の手にする事の出来る最も強く尊いものである事を信じる。私の抱く理念も、私の経てきた経験も、一致して挙げてそう言っている。


6982

 世の中は人に金をつかわせよう物を買わせようとて懸命です。その為に詐欺インチキまでやるというのですから始末に困ります。詐欺インチキでなくても私はそういう『買わせよう』一辺倒が好きではないのに。あなたはもっと他に心を用い力を尽くすべき事が無いのですかと言いたくなります。

 一生が時間的に有限である事を人生の後半では実感します。実感です。誰かからわざわざ言われなくてもその事が自然に脳裡に浮かぶのです。しかしその人生の後半の時何に力を注いだら良いのかが若しも判らなかったら、その焦りは如何ばかりでしょう。それを見付けておきましょう。懸命になって。若いうちに。

 ブログは毎日更新しています。

https://gaho.hatenadiary.com/

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