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完璧淑女の公爵令嬢、普通に卒業しただけなのに“あの令嬢”扱いされ、気づけば“星剣”と呼ばれていました  作者: 玉響すばる


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第46話 そのように定義いたします



 アストレア公爵邸の応接室。


 静かな空気の中に、わずかな緊張が残っていた。


 神竜エル・セラフィア。


 古竜セレス。


 そして。


 新たに現れた、人の神。


 三つの異なる頂点が、同じ空間に存在している。


 通常であれば成立しない状況。


 だが。


 崩れない。


 中心があるからだ。


 セリアは紅茶を注いでいる。


 いつも通りに。


 何も変わらず。


「……名を問わぬのか」


 人の神が言う。


 エル・セラフィアと同じ問い。


 だが、意味は違う。


「はい?」


 セリアが顔を上げる。


「お名前ですの?」


「……そうだ」


「必要でしたら、お呼びいたしますわ」


 同じ答え。


 軽い。


 だが、それで十分。


「……」


 人の神がわずかに沈黙する。


 そして。


「ならば、定義する」


 空気が変わる。


 言葉が重さを持つ。


「我が名は――アウレリオン」


 その瞬間。


 空間が安定する。


 光が整う。


 温度が均一になる。


 神の名が、固定される。


「まあ」


 セリアが微笑む。


「アウレリオン、ですのね」


「そうだ」


 短い肯定。


 それだけで成立する。


「では」


 セリアが自然に続ける。


「アウレリオン、こちらもいかがかしら」


 紅茶を差し出す。


 神の名を。


 日常の流れで使う。


「……問題ない」


 アウレリオンが受け取る。


 それで関係が確定する。


 そして。


 次の段階へ進む。


「セリア・アストレア」


 アウレリオンが名を呼ぶ。


「はい」


 自然に応じる。


「お前を」


 一拍。


「我と同位と定義する」


 空気が止まる。


 完全に。


「……」


 レオネルが目を閉じる。


 カイルが息を止める。


 ノエルが動かない。


 リリィは固まる。


 それがどれほどの意味か。


 理解しているからだ。


「同位、ですの?」


 セリアが首を傾げる。


「そうだ」


 アウレリオンが続ける。


「神と人の区別は、ここでは不要」


 一拍。


「お前は

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