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第11幕 足りないものだらけの自分で歩く



 漂流船 姫乃サイド


 第1話 ???


『カティサ』 物置部屋


 拡張空間からでて、ショーケースから移って来たカティサ達は手近な部屋で休憩していた。


 その部屋は、物置の一つとして使われている部屋だ。


 ごちゃごちゃしているが、椅子やソファなども置いてる。


 気分を落ち着かせるだけなら問題はないだろう。


 体調悪そうにしていたディークは、カティサが用意した椅子に座って頭を抱えている。


 その隣では、姫乃が気遣う様に視線を向けていた。




 憩いの部屋


 何者かが意図的に広げてしまった拡張空間から脱出した姫乃達は、カティサと共に更衣室に向かって着替えをすませていた。


 濡れた服が渇くまでは、代わりの服をもらう事になった。


 薄い生地の服なのに、不思議と上部だ。


 その後、ディークと合流した姫乃は、とある部屋へ案内される。


 部屋の中は、まさに憩いの部屋といった様子だった。


 雑誌やおもちゃが置いてあったり、冷蔵庫のようなものもある。


 一角には畳が敷かれていて、お茶のセットまで置いてあった。


 姫乃が案内されたのは、ごく普通の丸テーブルのところだ。


 カティサが辺りをみまわす。


カティサ「まだ、皆さんは集まっていないようですね。午後の定例会議まで数分と言ったところでしょうか」


 姫乃達を座らせた後、カティサが持ってきたのはシンプルな焼き菓子だ。


カティサ「貴方達の事については、この後に仲間達と相談するつもりです」


 まだ姫乃達が何も言っていないのに信用して、こんな所でのんびりおいていて良いのだろうか。


カティサ「かみさ……レミィさんが信用している人達なので。それに私の目からも信用に値する人間だと判断していますから」


 共に椅子に腰を下ろしたカティさにすすめられて、お菓子をほうばる。


 おいしい。


 食べてる間に眠くなってきた。

 そうだ姫乃達は眠っていない。


 夜中に色々あって、この世界に来ても色々あったから。


 



 船をこぎ始めたとき。


 憩いの部屋に顔を出したのは、太陽という男性と、コヨミだった。


姫乃「コヨミ姫!?」

ディーク「えっ、姫さまじゃん。何でこんな所にいるんだ!?」


 しかし、彼女はこちらの事を知らない様子だった。


コヨミ?「私達、どこかで会った事あるかしら?」


 思い出せないというよりは、初めから知らないと言った様子だ。


 すると、近くにいた少年がコヨミの肩を叩いた。


太陽「こいつらは例の異邦人だろう。レミィが知らせてきた」

コヨミ「あっ、そうね。だったら、別の世界の私と出会ったのかも」


 コヨミはこちらを見て説明する。


コヨミ「初めまして。ガーデニアの世界でお姫様をしてるコーヨデル・ミフィル・ザエルよ。貴方が呼んでくれるように、皆からはコヨミって呼ばれているわ」

太陽「俺は赤城太陽。ただの学生だ。一応は」


 会話を聞くに、別の世界の似た顔の、同じ名前の人物、という事でよいのだろうか。


姫乃「……えっと、結締姫乃です」

ディーク「俺は・ディーク・カリバンだ。よろしくな」


 混乱しながら自己紹介すると、補足の説明をしてくれる。


コヨミ「世の中には、自分の知らない所に別の世界があるみたい。そこには同じ魂を持った人間がいる。らしいわ。だからあなたの知ってるコヨミと、私も根本的には同じ人間なのかもしれないわね。何だか不思議だわ」


 そうなのだろうか。

 けれど、話し方も雰囲気もそっくりだから、そうではないかと思えてきた。


 その後、ローズ、プヨ、レミィが集まる。


カティサ「それでは、いつもの会議を始めようと思います。ですが、その前に」


 さっと日常的な議題を片づけていく。


 水道が壊れた、とか。

 魔物が脱走した、とか。


 オリオン、キャロは不在で。太陽達が話し合う。


 コヨミ「オリオン君達どこにいったのかしら」


 ローズ「そういえば昨日から見てないわね」


 プヨ「確かに見てないプヨ」


 日常的な議題が終わった後、カティサ達は改めて転移装置の事について話題にする。


 カティサ「姫乃さん達を元の世界に送ってさしあげたいのですが」


 姫乃達を助けたい派と、助けたくない派に分かれる。


 コヨミ「力になってあげたいわ」


 レミィ「右に同じくです」


 太陽「得体のしれない人間に時間も手間もかけてられん」


 ローズ「おおむね太陽と同意見ね」


 プヨ「困っているなら力になってあげたいプヨけど」


 姫乃は自分がなにか言うべきか考える。

 けれど事情を知らない外部のものが無神経な事をいうわけにはいかない。

 よくしてくれたカティサ達を困らせるよう名事はしたくなかった。


 いずれにしても、すぐ転移装置を使うのは無理だと判明する。


 コヨミ「準備がいるし」


 レミィ「こちらにも予定があるので」


 カティサ「とりあえず当面の間はこの船で生活していただくという事になりますが、よろしいですか」


 姫乃「分かりました」


 姫乃は皆が心配だけど我慢。






 その場に、姫乃、ディーク、ケイク、アイナ、ツバキが合流してくる。


 アイナ「牢屋に閉じ込められちゃったのは久しぶりかな」


 ツバキ「……」


 ケイク「うーん、こっちはいまいち記憶がはっきりしないんだよねー」


 姫乃「大丈夫?ケイク」


 アイナ「あ、こっちはスルーなんだ」


 アイナはいじけた態度をとる、それを見たツバキが声をかけた。


 ツバキ「……何か体調が悪いのか」

 アイナ「ツバキ君は優しいね。ごめんね、大丈夫。ちょっと今のはすねてみただけだから」




 話し合いの末、アイナは一応、姫乃達に協力する事を決めた。


 アイナ「こっちの世界じゃ勝手が分からないし、ここで敵対する理由はないもの。せめてツバキ君や、一応ディークさんを元の世界に帰すまではね」

 ディーク「え?なんで俺?」

 ケイク「意味深なセリフを言うだけで、説明はしないんだよねー」

 アイナ「信用できる? 私の口からの言葉」

 ケイク「うーん、無理かなー」




 話し合いの間。

 コヨミやローズ、プヨ、レイミィははけていった。


 その場に残ったのは、太陽やカティサ。


 姫乃は太陽からの視線を感じる。


 なんだか警戒されてるような……。


 太陽に警戒されている事を姫乃は感じ取っていた。


 それはアイナも同じだった。


 アイナ「あはは、私も睨まれてるみたい」

 姫乃「何かしたんですか」

 アイナ「別に特別な行動をとったつもりはないんだけどな。でもあの人、色々な世界に行ったらしいから、私達と似た顔の人と何か因縁があったのかもね」

 ディーク「姫乃様をお前と一緒にすんなよ」

 アイナ「だって顔同じだし」




 その後、部屋の相談をする。


 一人一部屋っていうのはさすがに悪いから、姫乃、ディーク、ケイクで分けて、アイナは別にしたい。


 ツバキはどうしよう。


 ツバキ「……俺はアイナの傍にいようと思う」


 つばきはアイナの様子が気になるようだった。


 姫乃「ツバキ君がそれでいいなら、良いと思うけど、大丈夫かな」

 ツバキ「おそらく彼女は、俺には危害を加えないだろう」

 姫乃「なら、いいんだけど」


 会話をしていると、景色が歪む。

 めまいを感じた姫乃はその場に倒れた。


 姫乃は根を詰めすぎて倒れた。風邪かな?


 ケイク「大丈夫?」


 ディーク「大丈夫ですか、姫乃様」


 ツバキ「大丈夫か」


 アイナ「あなた、人気ものだよね」


 とりあえず、熱があると分かったので、早急に部屋に運ぶ事にした。






 第2話 ???


 部屋に運ばれた姫乃。


 姫乃はベッドから起き上がらないようにと言いつけられる。


 啓区「無茶したらだめだよー」

 姫乃「ごめんね。こんな事になっちゃって」

 ケイク「大丈夫大丈夫ー、姫ちゃんが復活するまでできるだけ情報をあつめておくよー」

 ディーク「俺達やっかいになってる身なので、手伝ってきます」


 アイナ「私は自由にやらせてもらうかな。ツバキ君はどうする」

 ツバキ「……」

 アイナ「あ、考えるのに時間かかるよね。別に急かしてないから大丈夫だよ」


 姫乃が復活する前にできるだけ各々がやれることをやろうという事で話をまとめて、行動。


 手伝える事がないか、薬を持ってきたカティサに話しかける。






 ケイクはいばらの世界で、お手伝いをすることになった。


 この船の中で目覚めた時、最初にいた所がいばらの世界の住人が住む、居住区だったからだ。


 啓区「というわけで、カティサさんに案内されてきたけどー。何だか、うーん変な感じー」


 なぜか、子供達に話しかけられている最中だった。


男の子「アステルさまー」

女の子「帰って来たの?ねぇ」

ケイク「人違いだよー。僕はケイクっていう名前だしねー」


 困っていると村長と名乗るパルムという人物がやってきた。


 シュナイデル城にいたパルムノードとよく似ている。


パルム「こらこら、お客様が困っているじゃないか」

男の子「えーでも、お話したい」

女の子「たくさんお話!」


 パルム苦労しながら子供達にお手伝いの約束をさせて、遠ざける。


パルム「すみません、ケイク様。子供達には違う方だとよく言っておきますので」

ケイク「怒ってはいないから大丈夫だよー。気にはなったけどー」


 パルムにどんな事を手伝えばいいのか尋ねる。


 すると、パルムは結婚式の手伝いをしてほしいと頼んできた。


 啓区には、その結婚式の飾り付けや、動物の角を持ってきてほしいらしい。


パルム「ヤードヤードのツノ

 そんなケイクは、同じように動物を狩る一段と出会う。


 彼らは、薬を調合するために動物の臓器を必要としていたようだった。


女性「ノードトラスの内臓には、魔力増減症を治すための薬効があるので」

ケイク「なんだかすっごく聞き覚えのある病名ー」


 狩りを手伝う代わりに、その内臓から作った薬を少し分けてもらう事になった。





 その後、ヤードヤードの角を以て戻ったケイクは、飾り付けに参加する。


 子供達がわらわら、大人たちも遠目から見つめている。


ケイク「何とも言えないかんじだよねー」





 第3話 いばらの世界の結婚式


 一組のカップルが結婚する日。


 結婚式が進行して、新郎新婦が入場。


 手作りのドレスに、とげのついた薔薇。


 お酒を少しふるまって、(子供にはジュース)誓いの言葉。


 その後、ブーケを投げる。


 ケイク「ブーケトスって異世界にもあるんだねー」


 ブーケは魔物かかえてた小さい女の子がとったらしい。




 結婚式でにぎわう会場の隅で。


 パルムさんが持ってきた部品を見る。


 マギクスの遺跡には耐用年数がある、それを解決できるかも?


 ケイク「パーツの生成方法が分かったからー。あっちの世界にのこされた機械でなんとか代用できるかな。それでも、持って一回ってところだけど」


 今回のエンドラインで原因をつきとめて解決しないと、いけない。




 夕方になって、踊りの会場になった結婚式会場。


 皆が楽しそうに踊っている。


 そんな中、ケイクはいばらの世界の歴史書を紐解く。


 その世界は。


 雨が降らない世界。


 巫女が祈って、雨をもたらそうとしていた。


 しかし雨が降らないので、巫女は檻に閉じ込められる。


 人々は、巫女一人に責任を負わせていた。


 そこに、別の世界からアステルという少年がやってきて、雨をもたらしてくれたらしい。


 女の子「アステル様はこの世界を救ってくれたすごい人なんだよ」

 男の子「でも、元の世界に帰って、巫女様と一緒に暮らしてるみたい。いつかこっちにも帰ってくるって約束してくれたけど、世界が滅びちゃったから、アステル様困っていないかな」


 世界はどうして滅びたのか。


 それは蝕という怪物が訪れたから。


 すべてを飲み込む蝕に、いばらの世界の者達は抗えなかった。


 そこに、箱舟が通りかかったらしい。





 第4話 聖女の世界


 聖女と復讐者の世界の困りごと解決へ。向かうのはアイナとツバキ。


 魔法陣を使った魔法が主流の世界。


 アイナ「聖女が悪側で復讐者さんが善側なんだ」

 ローズ「私は別に正しい事をやろうと思って行動したわけじゃないわ。ただ、自分がやりたいようにやっただけ」

 アイナ「たまにあるよね。意図してないのに、褒められると困っちゃうやつ」

 ローズ「何が言いたいの?」

 アイナ「なんでもない」


 自分をそんな風に善じゃないなんて言う人は、たぶん優しい人だと思うけど。


 きっと人に褒められたりして気まずい思いをしてるんだろうな。




 定期的に発生する穢れを、お清めの聖水や塩で清めていく手伝い。


 聖女の世界は生き残りが少ないらしい。


 人手がかなり足りていないようだ。

 

 お塩をまいていくとツバキ君が話しかけてくる。


 ツバキ「何か、悩んでいるようにみえた」

 アイナ「悩んでいるわけじゃないけど。そう見えた?」


 ツバキは頷く。


 アイナ「ツバキ君は優しいね」


 少し考えたアイナはツバキにといかける。


 アイナ「例えばだけど、私と姫乃がピンチになってたら、どっちを先に助ける?」

 ツバキ「多分両方」

 アイナ「あはは、なんでこんな質問したんだろ私」


 アイナは自分の感情の手綱を握れていないことを自覚していた。






 第5話 力仕事担当は


 ディークが向かったのは?


 機械の世界。


 ディーク「護符みたいなのがたくさんある。あとなんかピカピカした素材の建物も」


 そこはプヨの世界。


 小さなバケツみたいなロボットや、球体みたいなロボットがいる。


 他の世界と同じように蝕によって滅ぼされた。


 プヨ「ようこそプヨ。君からみたら、たぶん未来的な世界プヨ」

 ディーク「俺の世界も時間が経ったらこんな風になるって事か。なんかすげーな」


 ディークは感心してあちこちながめる。


 プヨ「何やら悩みがいっぱいあるみたいプヨね」


 ディーク「まあな。色々あって」


 ディークは新米で兄と比べがちになる。

 自分が姫乃達の役に立てるか不安に思っている。




 第6話 「お前達のせいで船は」


 眠れないので調合の本を読んでいる姫乃。


 姫乃がいる部屋に太陽がやってきた。


 太陽は寝込んでいる姫乃に、ショーケースであった事を話す。


 姫乃「私と同じ顔をした人がこの船に」


 理解が追いつかない。


 太陽「物体や人間をコピーする空間がある。おそらくそこを通ったんだろう」


 姫乃「だとしたら、もう一人私やディークさんがいる事に?」


 ショーケースにその時にいたディークはどうなったのだろう。


 太陽「どうなったのかは分からないが、おそらく死亡したのだろうな」

 姫乃「そんな……」


 姫乃は思う。


 私がやったわけじゃないけど、じっとしてられない。


 ここの人達の力にならないと。


 姫乃は体調不良の中、管理者試験を受ける事を決めた。


 太陽「場所は案内してやる。そこから先は勝手にやれ」

 姫乃「ありがとうございます」


 ちょっとふらふらするけど、歩ける。


 鳳凰「管理者になる事を望むか」


 姫乃「お願いします」


 鳳凰「お前には、試験を受けるための資格がない。だから試験を与えるわけにはいかない」


 姫乃「それってどういう」


 鳳凰「それを教える事はできない」


 しかし、試験自体を受けられなかった。姫乃は理由がわからない。


 カティサ「え、姫乃さん? どうしてこちらへ?」




 第7話 過去を振り切る方法


 カティサは試練を終えたばかり。


 崩れ落ちた足場から落下したカティサは、友人に助けられる。


 とび色の髪のその少年は、金髪の少女の恋人だ。


 助けに行きたいはずだが、カティサがいるのでいけない。


 カティサを安全な場所においてから、彼はどこかへと姿を消した。


 元の世界でも、カティサはそのとび色の少年に助けられている。


 とび色の髪の少年は、指揮所になだれ込んできた怪物たちからカティサを守らなければならなかった。






 そのような試練を終えたカティサは、部屋にいた姫乃に話しかける。


 試練機能が壊れた?


 カルネは試練の内容を忘却していなかった。







 話しかけられた姫乃は、その部屋にいる理由をカティサに話す。


 太陽に対して怒るカティサ。


 姫乃「やると決めたのは私ですから」


 カティサは自分の事を話す。






 自分がいた世界は危機的状況にあった。


 友人達はみな戦死してしまった。


 カティサは最後の友人が死ぬ時になにもできなかった。


 カティサ「倒壊する壁から落下した私を、ツェルトという少年がかけつけてくれて、救けてくれたのですが。直前に戦死した友人のステラのーー恋人だったのです。私などを助けるより、恋人の元へ行きたかったはずなのに」

 姫乃「カティサさん」

 カルネ「私がかけつけても、きっと何も変わらない。それを私はなんとか変えたいのだと思っているのでしょう」


 無力になやむのはカティサも同じだった。




 第8話 ただの普通の少女


 部屋に戻った姫乃は、一人で考え事。


 私は普通の少女にすぎない。


 特別な人間なんかじゃない。


 主人公だって言われた時は、身に余るものだって思ってたけど。


 そうだったら、良かったのにって今は思う。


 出来る事がないのが辛い。




 第9話 ルミナリアとアイナ「石の町復活の伏線:孵化しなかった卵について」


 イフ・ルミナリアはアイナに好意的なようだった。


 彼女の世界では、卵は孵化しなかったらしい。


 アイナ「桜の木の事で、そんな事があったんだ」


 ぴーちゃんがいないのは少しさびしい。


 イフ・ルミナ「サクラ姫の魔法には、相性みたいなのがあるらしいのよね。桜の木にかかっている魔法にはね……」


 未知への恐怖。勇気への抵抗。それらが阻害要因になるらしい。


 アイナ「代償のある魔法って、ミリの魔法みたい」


 ひょっとして気が合うのかな。


 イフ・ルミナ「そっちの世界の私はどう?」


 アイナはルミナリアに言った「ほとんど変わらないかな」


 むしろ変わっているところを探す方が難しい。


 イフ・ルミナ「そうなんだ」

 アイナ「何か気がかりな事でもあるの?」

 イフ・ルミナ「まあねー」


 ルミナリアは一つの可能性を危惧する。


 イフ・ルミナ「そっちの世界の私の魔法って、やっぱり皆に知られてないのかしら」


 アイナ「そうみたいだね」


 アイナは知ってるけど。


 イフ・ルミナ「話しに付き合ってくれてありがとう。姫乃と似ているから話しやすかったわ」


 アイナ「それはどういたしましてだけど、ちょっと複雑かな」


 イフ・ルミナリアはアイナの事を、悪い人ではないと評する。


 アイナ「確かに人ではないね。神様だから」

 イフ・ルミナ「自己評価低い所も、姫乃とそっくり」



 



 第10話 ディートハルトとトト


 ディークはトトと話をする。それは痛みを伴う話だった。


 トトはメリルと似ていて、レミィと同じ世界の人間らしかった。


 トト「ディーク君は、郵便屋のディートハルトに似ているねぇ」


 ディーク「俺のそっくりも、やっぱり別の世界にいるのか」


 興味が湧くディーク。


 ディークは知ることを選ぶ、


 トト「ディーク君は、断片的だけど、別の世界を持ってるみたい。もともと別の世界にいたけど、アイナが連れてきたのかな。それとも自然に流れ着いたとか?もしくは魔女がつれてきたとか」


 ディーク「こんがらがってきた」


 難しい話はよく分からない。


 トトは話す。


 ディークはイントディール世界の記憶を持っているようだ。


 それは、別の世界からながれてきた記憶のかけらを所持しているためと思われる。


 メタ(それらの記憶を持っているのはアスウェルと、エアロも同じく)


 かくかくしかじか。


 トトがイン・ディールであったことを話す。


 その世界にはなぜか、ミリや姫乃やエアロなどもいるらしい。


 トト「帝都の人間はみんなかなり高い確率で死亡するよ」


 ニエの毒が、生体兵器を経由して流れ込む。


 紫の霧に満ちた世界の事を知って、ディークが絶句する。


 ディーク「その世界の俺は、何もできなかったのか?」

 トト「ただの郵便屋だからね」


 皆が不幸になる未来を知った。それは嫌だと、ディークは強く思った。


 ディークは強くならねばと決心する。




 成長の方向性をトトと模索。


 可能性があるなら、魔眼かな?


 竜の目を持つ男について調べてみたら?


 マギクスの世界で過去、竜が滅びる原因の一つとなった出来事があるかも。


 ディークは思う、魔眼の力で役に立ちたい。


 ディーク「加護になってても、制御できなかったら意味がないんだ」


 制御の事も考えなければ。


 呪いの道具倉庫へ。


 トト「参考になるか分からないけど。ちょっと見てみる?」


 呪いの品とか曰く付きの品物が保管されている場所へ。


 ディーク「すげぇ、嫌な気配が漂ってくる」


 トト「使えるものもいくつかあるよ。いばらの世界で使われている、婚姻用の指輪もここから持ち出されてるけどね」

 ディーク「こんなとこから!?」

 トト「絶対に互いが離れられなくなる服従の指輪」

 ディーク「こわっ」


 婚姻の指輪にするもんじゃないだろ。



 第11話 カティサと姫乃の会話


 姫乃の部屋にいた。


 カティサは姫乃言った。管理者試験に受からないと船が危ない。


 蝕が迫っているから。


 船の戦力では敵わない。


 答えが分からない


 内容の予想はつくが、その試験の答えが分からない。


 何とかしたいけれど……何をすれば後悔を払えるのか。






 ショーケースにて。


 負傷したフェイトが帰還。


 色々虫食いになっているので、自我を保つのも精一杯。


 それでも自分には、何かしなければならない事があると思っている。






 第13話 侵略者


 船に侵略者がやってきた。


 蝕が追いついたらしい。


 迎撃と避難が行われる。


 乗組員は立ち向かう。非戦闘員は避難する。


 警報が鳴り響いてあわただしい。





 姫乃達は、合流。


 太陽「余計なことはするな。お前達には関係ないだろう」

 姫乃「関係ないなんて思えません。目の前で危ない目にあってたら助けたいって思うのはおかしい事ですか?」

 ケイク「まあ、寝覚めが悪いしねー」

 ディーク「俺だって、プヨ達と知り合っちまったんだから見捨てるなんてできねーよ」






 乗組員達は、成すすべなくやられていく。


 蝕はめちゃくちゃ強い。






 姫乃達がいばらの世界に向かった蝕を追った。


 しかし、成すすべがない。


 茨の世界の住人達が倒れていく。


 住民達は、蝕にやられる前に、自分の存在量を呪いの品にこめる。


 そして、それをケイクに託した。


 パルム「アステル様、申し訳ございません。あなた様が帰ってくる世界を守れずに。最後にもう一度、あなた様にお会いしてお礼を言いたかった」


 いばらの世界達の住人は蝕にやられるより、ケイクの力になる事を選ぶ。


 それで、ケイクはすぐには消えなくなった。


 ケイクが浄化能力を発揮する。


 蝕は浄化能力に弱いらしい。


 アイナ「献身の条件を満たしたみたい。あの子はかなり条件から遠いと思ってたけど、特定の条件下では思いが強くなるみたいだね」


 複雑な心境の姫乃。


 ディークは何を言えばいいのか分からない。


 ツバキも心配げ。


 姫乃は、役に立てなくて落ち込む。


 浄化能力は使えないし、羽も出せない。


 しかも体調不良。




 いばらの世界から撤退。


 空間ごと蝕を押しつぶそうとする。


 けれど、たぶん無理そう。


 レミィがその場に残った。


 姫乃達を逃がした後、ピンチになるレミィ。


 そこにフェイトがやってくる。


レミィ「そんなにステラさんが大切なんですか」


 レミィを助けるフェイト。


レミィ「あなたは自分の望みに気が付いたんですね」





 通路逃走時にて脱走した魔物との戦闘。


 姫乃達は大変。


 太陽とイフ・ルミナリアが助けに来たけれど、別れは早かった。


 イフ・ルミナ「別の世界の私をよろしくね」


 そしてそれは太陽も。


 必要悪を背負う少年の言葉は。


 太陽「俺が言った言葉は気にしなくていい。こうなった以上は縛られても意味のない事だ」






 別の場所での戦闘。


 ローズとプヨも倒れていく。


 ローズ「これが、好き勝手生きてきたツケか」


 プヨ「ここまでみたいプヨ」





 カティサとコヨミがかけつけてきて、転移装置への案内を買って出る。


 しかし、カティサとコヨミも倒れていく。


 コヨミは銃を取り出して、応戦。しかし稼げる時間は長くない。


 カルネが脇腹に穴があく。


 隔壁を降ろした。姫乃達と蝕の間に。




 第14話 箱舟脱出


 姫乃達は箱舟を脱出した。


 しかし、入れかわりにとび色の頭の少年が、転移装置から出てきた。


 少年は箱舟の奥へかけていく。





 その場にコヨミの姿はない。(治療室に入っていたコピー・ディークがコヨミを助けている)


 死ぬかけているカルネ。


 蝕は別の場所へ向かったらしい。


 そんな彼女の頭上に落ちてくる天井。


 それを少年が切りはらった。


 カルネの目にうつったのは、とび色の髪の少年。


 カルネ「どうして」




 恨んでないのか。


 生きているのは。


 どうやってここに。




 色々な感情がこもった言葉。


 それに返したのは、




「友達だから」






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