第10幕 壊れ欠けゆく船と、迫る刻限
マギクスサイド
第1話 魔力暴走
エンジェ・レイ遺跡 最奥 転移装置前 『未利』
荒れ狂っていた風が収まった後、そこにいるべき者達の姿が四名ほど見えなかった。
姫乃達が転移装置に落ちたのだ。
霧に覆われていたため、実際にその光景を確認したわけではないが、状況的にそうとしか思えない。
状況はかなり不安だが、こちらを襲撃に来たアイナも一緒に落ちたのがますます不安要素をプラスしてくる。
未利「いたたた、けが人は?」
腕を怪我した未利がエアロに問いかける。
こちらの腕に包帯を巻いていた彼女は、周囲に視線を向けながら口を開いた。
エアロ「ハイネルさんと、メリルさんだけですよ。お二人とも軽傷です」
未利「あと一応アスウェルもね。問題は姫ちゃんの方…」
エアロが気絶させたため倒れているアスウェルを横目に、転移装置の方へと視線を向ける。
記憶の中ではアイナがツバキの名前を呼んでいるように聞こえたが……。
シュナイデル城にいるはずの少年がここにいたのは、おそらく我らが教師の仕業だろう。
雪菜「ゆきなんちょっと悩んじゃったけど、一応あの子も呼んどこうかなーって」
未利「たぶんあいつも落ちたんだよね。姿見えないっぽいし」
エアロ「おそらくは……、姿は見ていませんが」
アイナがツバキの名前を呼んでいたようなので、おそらくそうだろう。
雪菜の証言とアイナの言葉があるなら、この場にいたものとして考えていいはずだ。
姫乃とアイナが転移先で顔を合わせる可能性を考えると、ツバキがいた方がいくらかはマシだろう。
本当にいくらか、といったほどの安心材料しかないが。
転移装置の近くでは、ハイネルを気遣うコヨミの姿があった。
コヨミ「ハイネル、大丈夫?」
ハイネル「は、問題ありません。あれは、運だけはいいので。何とかするでしょう」
メリル「カリバンのやつは運だけはいいですからね」
コヨミ「そう」
ハイネルの感情は、見た目からはかなり分かりにくいが、弟が行方不明となったのだ。
不安を感じないわけはないだろう。
彼等兵士組は、器用な事に自分達でけがの手当てを行っていた。
ミリ「とりあえず暴走が止まってよかった。あのまま風が吹き荒れてたら、みじん切りになるところだったかもだし」
エアロ「怖い事言わないでくださいよ」
想像してしまったのか、エアロが腕をさすっている。
あの時、アスウェルをかばって腕に怪我を負ったとき、頭の中が真っ白になった。
思考がぐちゃぐちゃになって、感情がふきあれるような感じがあった。
それが魔法の暴走に繋がったのだろう。
なんとか、止められたが、そのせいで姫乃が転移代の方へ吹き飛ばされてしまった。
ミリ「はぁ、アタシってホント、皆の足ひっぱってばっか……」
エアロ「未利さんのせいじゃないですよ。アスウェルさんはアイナさんが面倒事を持ち込んでくるのが悪いんですから」
ミリ「そこは否定しないけどさ」
この世界で起こる全部の面倒事が自分の生だなどとは思わない。
だからアスウェルがやらかした事や、アイナがやらかした事はきちんと彼らのせいにしておく。
だがそれはそれとして、人に厳しくするなら自分にも厳しくだ。
弱いところから目を背けて、大切な者達の弱点になるようなことはしたくない。
ため息をついた未利は、離れた所にいるベルカに話しかける。
ミリ「で、これからどうすればいいの? あんたはこれから起こす行動についてなんか指針を持ってるみたいだったけど?」
ベルカ「役に立たなくなったと言ったでしょう?せっかく立てた方針も、予想外の状況でまたひっくり返されてしまったわ」
ミリ「やっぱりか」
未来が決まっているよりはマシと、姫乃ならば思うところだが、今は少し参ってしまうかもしれない。
あれだけ色々話し合った後に、こんな事さえると気持ちが色々萎える。
なあ「ぴゃ、ムラネコちゃま。待ってほしいの。かけっこなの。ぴーちゃんもかけっこするの?」
ムラネコ「みー」
ぴーちゃん「ぴい!」
転移代を爪でカリカリしているムラネコと、その周囲を飛び回る白い鳥。それを追いかけるなあを見て癒された後、思考を戻す。
ミリ「とりあえず明日はやる事があるんだっけ?」
ベルカ「そうね。明日と言うよりはもう今日だけれど、姫乃達はこちらで探しておくわ」
ミリ「できんの?」
ベルカ「あなた達よりは」
ミリ「なら任せるしかないか……」
さらっと世界を渡る発言をするのが、ポテンシャルが謎すぎて少しコワイ。
ベルカは昏倒しているアスウェルを見つめる。
ベルカ「世界を渡る前にこちらはやっておくべき事があるわね」
ミリ「アスウェルを拷問するとか?」
ベルカ「それはあなたたちに後で任せるわね」
ミリ「止めはしないんかい」
冗談で言った言葉に真顔で返されたので、どう扱っていいか悩む。
考えているうちにベルカが、コヨミへ声をかけた。
ベルカ「コヨミ、アスウェルと、城の医務室で寝ている女をつれていくわ」
コヨミ「それは……どのような理由でですか?」
ベルカ「詳しく話すと世界の行く末が不安定になるから、言えないわ。託せないというのなら私は何もしないけれど」
数秒考えた末コヨミは、ベルカに頭を下げる。
コヨミ「先ほどあなたが述べた言葉に嘘はないと思います。ですからお二人をよろしくお願いします」
ベルカ「そう。人を運ぶ魔法は使えないから。誰か見繕っていくのは良いかしら」
コヨミ「そうですね。では、ハイネルさん。そしてメリルさん、お願いできますか?」
ハイネル「分かりました」
メリル「おっけーです。任せてください」
ベルカは、アスウェルを担いだハイネルとメリルを伴ってその場から消える。
二人を見送った未利達はとりあえず仮眠。
なあちゃんが船をこぎ始めている。
なあ「むにゃ。とりさんが一匹、とりさんが二匹、とりさんが五十羽なの」
みり「どっからつっこんでいいいのか分からないくらい、つっこみのオンパレードなんだけど」
第2話 寝不足さんさん
翌朝、シュナイデル城の部屋で起きたミリ達は身支度を整える。
ミリがなあの寝癖をといて、エアロがミリの寝癖をととのえていた。
ミリ「ねむい。ここのところ、夜中掟ばっかなんだけど。なんかこれからも続きそう」
エアロ「寝不足になる習慣、嫌な習慣ですね。なあさんあたりは、背が伸びなくなってしまいそうです」
ミリ「異世界にもそういうのあるんだ」
エアロ「ありますよ。逆に牛乳を飲むと背が伸びると言う話も」
ミリ「へー」
眠気に負けたので頭が揺れた。
エアロが揺らさないでくださいよと注意してくる。
そのついでになあの頭も揺れたので、ミリも何か言うところだが逆張りしたい気分だったので何も言わなかった。
そこに元気いっぱいの雪菜がやってくる。
雪菜「おはよーん。未利ちゃん、なあちゃん。先生がやってきたわよー」
未利「うざ」
なあ「すぴー」
エアロ「朝早いのに、賑やかな人ですね」
第3話 朝市
久しぶりに外出する事になった。
ここのところ、城の中に缶詰だったため、気分転換になりそうだ。
朝が早い、市場の者達は通りを行きかう。
大通りに露店を出して、魚や野菜などを販売する準備をしていた。
昨日大変だったせいか、見ていると少し。お腹がすいてくる
そこで、メリル達が、食堂からいくつか食べモノをもってきてくれたようだ。
メリル「昨日の余り物ですけど、要ります?」
パンの耳を上げた簡素な食べ物だったけれど、空腹にはありがたい。
ミリ「むしろ文句言う奴とか贅沢でしょ」
エアロ「そこの所はそうですね。エンドラインが進んでくると、食料の確保の大変になってきますから」
ミリ「そこまで深いとこ、考えて発言したわけじゃないけど…」
パンの耳をもぐもぐしてると、なぜか人の目が集まってくる。
女性「ほら、あの子」
男性「偽物の浄化能力者の子だっけか」
エアロが頭を抱える。
エアロ「またですか」
メリル「よくあるみたいですよね」
一応顔を隠しているのだが、それでも人々は気づくらしい。
エアロ「こういう事があるせいで、お店で働いている時も大変だったんですよね。はぁ。変なストーカーさんもよってくるしで」
なあ「ぴゃ、羽ツバメの子たちもくるの」
女の子「あ、かわいそーなおねーちゃんだ!」
男の子「おいうちかけろ!」
ミリ「かけられてたまるか!あっちいけガキども」
わいのわいのしていたら、そこにユーリやチィーア達もやってきた。
クジャク工房で働いている二人も、ミリの事が遠目からわかったようだった。
チィーア「お兄ちゃん、ウーガナいる?」
ユーリ「ウーガナの奴はいないぞ!可哀想な人はいるけど」
ミリ「なんでアタシ、そんな可哀想言われるわけ」
エアロ「いくらミリさんでも少し同情してしまいますね」
地面に四つん這いになってはいつくばってみたい気分だったが、ばっちいのでやめにしておいた。
その代わり、選達の存在に気が付く。
選、緑花、レトなどが朝市の手伝いをしていたようだ。
第4話 迷子を連れた少女
そんな中、エアロは人混みの中に気になるものを発見した。
それは、とある一組の存在だ。
小さな女の子の手を引いた、金髪の少女に視線が吸い寄せられる。
その少女の顔は、見れば見るほど知り合いの顔にそっくりだ。
猫のように丸い瞳に、あどけない顔つき。
それはいつかの心域で見た誰かさんの未来の姿とそっくりで。
エアロは、周囲に散らばっている兵士に叫んだ。
エアロ「その少女、捕まえてください!」
人ごみに溶け込んでいた兵士の数名が、一組の存在を取り囲む。
金髪の少女は最初は抵抗するそぶりを見せた者の、人数を見て諦めた顔をした。
メリル「え?どうしたんですか先輩」
エアロ「あの人を見れば、色々と分かると思います」
メリル「あ、ミリ様とそっくり」
その少女を見て、エアロはベルカの意図を色々と察した。
エアロ「こういう事があるから、ベルカさんが指示を出したのかもしれませんね」
エアロは、兵士に城へ戻るように伝える。
近衛の立場はこういう時便利。
とりあえず念のため、その後もあちこちぶらぶらしていたが、息抜きイベント以上の事は起きなかった。
第5話 迷子は人員補充
城に戻った未利達は、確保した人物
エイミィとマリーの調査報告を聞いた。
マリーは中央領にある人形店の店主、しかし機術の腕もあるようだ。
パルムノードの知り合いであるらしい。
パルムノードの事をマスターと呼ぶ。
ベルカはその事を見越していたのだろうか?
エイミィは漆黒の刃のメンバーらしい。
しかし、組織とは別口から、何らかの依頼を受けて、この地にやってきていたようだ。
ミリ達は二人と顔を合わせる。
マリーは状況を良くわかっていないのか、ただにこにこしている。
なあちゃんと一緒に遊んでいた。
なので必然的に会話はエイミィと行われる事になる。
エアロ「転移魔法は使えないので、逃げられませんよ」
エイミィ「でしょうね。良く知ってるわよ」
エイミィはミリを見て、「あんたがオリジナルってわけね」と述べる。
ミリ「何それ。ていうか自分と同じ顔みるのってなんか違和感」
エイミィ「なれてたらそっちの方がコワイわよ」
エアロ「とりあえず、なんでそんな顔してるんですか」
エイミィ「まともに聞いたら頭のおかしいセリフとしか思えないけど……」
エアロ「ただの他人の空似がこんなタイミングで私達の前に現れるわけないじゃないですか」
エイミィ「分かってるわよ。話すからがならないでちょうだい」
エイミィは話す。
自分が死にかけた結果、アイナの手によって、新しい体を用意されたことを。
ミリ「どっかの空飛ぶパンを彷彿とさせるわー」
なあ「なあ知ってるの、お顔をちぎってみんなに配るお話なの」
エイミィ「なのそれこわ」
エアロ「正気ですかその人」
第6話 アイナとの関係性
エアロ「その話はおいといて、どういった目的でここに来ていたんですか?」
エイミィ「蝶をしんくかっととかいう装置の所に掲げて置くっていう依頼よ。まったく意味の分からない依頼だったけれどもね」
エイミィは依頼主である赤髪の女について話す。
エイミィは漆黒の刃だがアイナの駒でもあった。アイナが不明と聞いても、エイミィは心配しない。
エイミィ「殺して死ぬような人間じゃないでしょ? 神なんだから」
みんな「神?」
エイミィはアイナの正体や目的を話す。別に信頼関係とか義理なんてないし。他言無用の契約を交わしたわけでもないから。
皆はそれぞれの感想を言う。
ミリ「ウチ等の世界に来てたとか」
エアロ「神様って、スケールが大きすぎませんか?」
なあ「ふぇ? 神様はおっきな人だってなあ思ってるの」
第7話 漆黒の刃のメンバー
とりあえずエイミィは城の牢屋に収容される事になる。
兵士たちと共に連れていく。
エアロはそれを見届ける事にした。
牢屋に収容されたエイミィは、揃ったメンツを見て、下手に逆らわなくて良かったと結論。
エイミィ「分かってたことだけど、何気に恐ろしい光景だわね」
ロザリー「おひさー」
クルス「やあ」
エアロ「ここの様子、知ってたみたいな様子ですね」
エイミィの視線は、中身がある牢屋へ真っすぐ向かった。
見るべき場所を迷わなかった。
城の内部でも、鏡の位置や、壊れた床の凹凸に戸惑わなかった。
そこで、千里眼の説明をするエイミィ。
それは、さっきの話で黙っていたこと。
エアロ「これからは、隠し事はなしにしましょう」
エイミィ「アスウェルが恐ろしいって言ってた意味がよくわかるわね」
その話を聞いて、嫌そうな顔をするエアロ。
メリル「先輩がすごいのは知ってますけど」
ミリ「あんた、あいつになにしたわけ?」
〇25 チュウボって目が光るんだ
千里眼使用状態のチュウボは目が光らなくなる。光らないチュウボをミリは見ていた。
アルノドをいたぶるときに使ってたから。
第8話 箱舟案件
エイミィ騒動があった後、一休憩を入れていると、城にレト達がやってきた。
城の兵士を名乗っているあやしい奴を目撃したとかなんとか。
バール「ふぁ、ねむ」
レト「昨日、夜更かししてたからだろ」
そこにはミルストもいる。
ギルドについての報告をしにきた。
ミルストは、レトやなあ達を中庭に呼んで話をする。
ミルスト「レトさんには体をお借りしているので、必ず伝えなければならないと思っていました」
レト「とうとうその謎、明らかにしてくれる気になったのかよ」
バール「でも、このちびっこのお嬢ちゃんがいるのはなんでだ?
ミルスト「なあさんは世界の種子なので」
ミルストは世界の種子が何なのか説明。
絶句するバール達。
バール「ただのほほんとしてる子かと思ったら、考えてみりゃそうだよな」
レト「あのパーティーで一人だけ、のほほんとかないわー」
ミルストは転移のネックレスで、なあ達と共に箱舟へ転移する。
中央領の上空に、透明状態で存在している遺跡。
なあ達が転移した部屋は、鉄の壁でできた部屋。
ミルストは、その箱舟について詳しく説明。
箱舟では、神話の時代に保護した様々な種があった。
ミルスト「ここにいるのは、もう今の時代には存在しない生物たちです」
拡張空間へ入る一同。
そこには色々な動物がいた。
みな、現在の時代にはいない者達ばかり。
ぴーちゃんと同じ鳥も飛んでる。
マギクスの記録では百年前に絶滅したとされている鳥。
長い話になると思うので、場所を移す。
会議室みたいな部屋。
どこからか赤い鳥がやってきて、なあ達にお茶を出した。
ミルストは説明を続ける。
それはこの世界についての根本的な知識。
かつ多くの人が知らない真実だ。
この世界は、死者のための世界である。
しかしそこに、無理やり生者が住んでいる状態だった。
ミルスト「だから色々無理が生じてるんです。先日は、死者が湧きだして、大変な事に……」
バール達は先日の事を思い出す。
あれはたぶん死者。
自分達が支社の世界に住んでいると言われて、ぞっとする。
日常的に湧いているのは、エンジェ・レイ遺跡の中らしい。
おててが「こんにちは」してる所。
バールはお腹いっぱいだというけれど。
説明はまだまだ続く。
浄化能力は、今まで「献身」的な者が使っていた力だという。
ミルスト「世界に対する無償の愛。見返りを求める事なく誰かに尽くす心。それを判断基準としていました。一人例外がいるのですが、その人は元から浄化能力を使えるので除外して……」
この箱舟を管理するものが、浄化能力者にふさわしいものを選んで、その力を与えていたようだ。
しかし色々と切羽詰まってきたので、基準を変更したらしい。
ミルスト「今は誰でも使えるようになっているので、あなた方でも使えるんですよ」
バール「まじかよ」
ミルスト「というより、先日使ってました」
バール「嘘だろ」
ミルスト「本当ですよ」
嘘じゃないらしい。
それとは別に、まだ説明したい事は残っているらしい。
バール「なあ俺、もう耳ふさいでいいか」
レト「俺の耳とじてくれたらいいぞ」
バール「お前の犬の手じゃ無理だろ」
バールは若干半泣き。
ミルストは言う。
箱舟の管理者が寿命なので。誰かに管理を引き継いでほしい、と。
ミルスト「ここの箱庭を管理する者達も、長くはないので色々と大変なんです」
バール「まじかよ」
レト「さっきからそればっかりだな」
バール「それ以外にどう反応白っていうんだよ」
バールはとりあえず疲れた。
バール「考えを整理させてくれ。衝撃的な事をいっぺんに聞きすぎた」
レト「冷静でいるの無理じゃね?」
ミルストはレトに言う。
ミルストは、浄化能力者としてふさわしい人間を探して、接触を図ろうとした。あと管理者に不和刺しい人にも。けれど獣の姿では喋れないので、人間の姿が必要だった。
アイナや氷裏が使っていた施設を、こっそり利用して魂を移し替えたらしい。
レト「って事は、最初に異世界に来た地点は別の場所だったのか」
ミルスト「はい、申し訳ないですけど、ちょっと長く気絶してもらった後、東の方へ移動させていただきました」
レト「もっと安全な所なかったのか?」
ミルスト「喋る魔獣を受け入れてくれるところで、かつ戦力を必要としているところとなると」
レト「なっとく」
第9話 選達の日常
選達は相変わらず忙しい。そろそろ人を増やした方がいいかもしれない。
華花「組織を大きくした方がいいですね。手が回らないと、せっかくの依頼者さん達の申し訳ないですし」
選「わざわざ俺達を頼ってきてくれてるのに、って思うよな」
アピス達が適当?
水連「あのおぼっちゃま達に声かけてみたら?」
緑花「おぼっちゃまって」
水連「だって、ほんとの事でしょ?お金持ちなんだから」
華花「水連の言葉遣いは、どこで影響されたんでしょうね」
緑花「ほんと不思議よね」
ギルドの建物に来客がやってきた。
アテナがやってきて、事件が起きたと言われる。調査をお願いしたい。
アテナ「色々忙しいと思うのですが。至急対応してほしい事があるんですです」
第10話 大牙との思い出
選達の頭によぎるのは、過去の思い出。
ホワイトタイガーと明星蛇紋図の戦いで、華花が人質になった時の出来事。
それは土砂降りの大雨の日。
華花はその時に、背中に傷を負ってしまった。
華花は気にしていないというが、選や緑花は気にしていた。
敵地へ乗り込む前に。
選達は大牙と会話を交わしていた。
大牙に戦力外通告をされた選達。留守をしてろと言われる。
選「なんでだよ」
緑花「戦力は多いにこしたことないでしょ」
ゴミがいくつ集まっても、ゴミなのは変わらないと言い放つ大牙。
大牙「足手まといになるだけってのが分からねぇのか」
大牙「実力もない、信念もない、役割も分からない」
選たちには足りないものだらけだから、足手まといになると述べる。
大牙「てめぇ等より弱ぇ華花の方が、よっぽど役に立つだろうよ」
それでも放っておくことができなかった。
だから選達は駆けつけた。
何かくらいできると思った。
しかし結局、お荷物になっただけだった。
払った代償は高かった。
華花と大牙は怪我を負ってしまったのだった。
大牙「だから来んなっつっただろーが」
第10話
ヴィンセントに言われた事が気になる選達。ベルカに言われた事も。
そこにヴィンセントがやってくる。
ヴィンセント「甚だ不本意だがーー」
特訓つけてくれるらしい。
選「思ったより良い人なんだな」
緑花「そうみたいね」
セルスティーの頼みだからだと彼はのべた。
ヴィンセント「あれに借りを作っておくにこしたことはない」
失踪した件でセルスティーに色々言われそうだから。
第11話 牢屋の中の会話
牢屋の中で、呑気に会話をする、漆黒の刃達。
アテナが牢屋へ。
絵の具ヒントのお礼を言いに来た。
アテナが、ミリ達の話を聞いてやってきた。
彼女はルーンの前に立つ。
アテナ「お礼はきちんと言っておかなければなりませんです。人として」
監獄長がイフィールの事思い出してる。
監獄長「なんか似たような事あったな」
アテナはルーンと久しぶりに会話をしたが、疑問点があった。
アテナ「暗部なんてもの、ここにはありませんですよ」
誰から聞いたんですです?
ルーン「それは冗談じゃ」
アテナ「冗談を言うような人間でないことくらいは、理解しあえていると思っていましたです」
ルーンは何を見て、暗部があると勘違いしていたのだろう?
第12話 イフィールとフェリ
イフィールとフェリは暇な時間を過ごす。
中央領の病院行きの紹介状は書いてもらったので、後は安静にしているのみ。
フェリ「位置情報を取得」
フェリが呟く位置情報とは何なのだろうか。
フェリはあいかわらずイフィールになついて?いる。
フェリの事で分かった事はチョロロが好き?な事。
動物への餌やりに興味があること。
動物の世話をさせてみると刺激になっていいかもしれない、と思うイフィール。
第13話 ルミナリアの心配事
転移台に落ちてしまった姫乃をルミナリアはすごく心配していた。
ルミナリア「すごく助けに行きたい!」
三座「我慢してくださいまし」
ユミン「そうだよ。というか行きたくても無理だからね」
ひめー。ひめー。
ユミン「お兄ちゃんうるさい」
イカロ「ええと、そろそろ魔大陸組が来る頃ではないですか?」
三座「はぁ、考子様にあいたいですわ」
ミミはおまけ。
ミミ達はアキハ達と連絡。
三座「わたくし達は出来る事をするだけですわ」
ルミナリアの特殊スキル(生霊さん)は、大丈夫だよと言っている。
生霊姫乃「私なら大丈夫だよ」
他のメンバーはルミナリアのスキルの事を知らない。
ユミン「そろそろ皆のところに戻らないとダメだよ」
ユミンに叱られるルミナリア。
ルミナリア「分かったわ。心配だけど。やる事やらなくちゃ」
ユミン「さっきまですごくごねてたのに、何があったの?」
第14話 イカロと大魔導士の会話
合成で結界の魔石を作ったイカロは、がんばって大魔導士と会話をする。
イカロ「もももっ、もし石の事でなにかあったら水かがみで連絡を。ミミちゃんなら、取れると思うので」
ミミは魔法の素質がすごくある。
水かがみも楽勝でできる。
第15話 兵士訓練
兵士達の訓練は一朝一夕には進まない
防衛戦の反省を活かして、兵力増強を頑張る城の者達。
ただでさえ少ない戦力。スカウトを含めてもやっぱり少ない。とりあえず質を上げて行こう。
第16話 香水と呪い
呪いの匂い、香水で分かりづらい。
ミリ「もしかして、あいつ何か企んでる?」
ラルドに疑惑の目を向けるミリ。




