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BLUE ROSE  作者: うさぎさん⭐︎
第一章 君が大空を羽ばたけるように

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三. 獏


 黄緑色の髪の姫が用意してくれた服に袖を通す。

 青色のチュニックにズボン。黄緑色のマント。

「あぁ、なんか益々ファンタジーゲームだよ」

 目が自然に本棚に行ってしまう。参考書やテキストやノートや……そういう物を探してしまう。一冊適当に手に取ってみる。青いパラの描かれた表紙。援《めく》ると、どこか英字に似ているような、しかしもっと絵的な曲線の用いられた横文字が現れる。

「読めるわけないって……」

 弱く笑い、貘は花瓶の青バラに手を伸ばす。

「……痛っ!」

 手を引くと、指に血の球が浮く。

「そ、そうだよ、バラには刺があるに決まってるじゃなか……。何やってんだ……ボク」

 傷に口を当て、その手を下ろし俯く。

「…………なに、やってるんだよ……」

 かぶりを振る。

「なんで、ボクが、こんなところで、こんなこと……」

 声がする。頭の中で……

『やっぱり、落ちたんだ』

『だから言ったでしょ、あんたには大学なんて無理だって』

『先生になんてなれるわけがない』

 拳を握って、それを胸に寄せる。心音と息の音を感じながら、獏はしかし言う。

「……あきらめない」


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