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BLUE ROSE  作者: うさぎさん⭐︎
第二章 夢を食べる獏がいるのなら

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六. ヒビキとラフガ


 ヒビキは溜め息をついた。

 失望を赤い瞳に浮かべ、目の前の宙に浮く──それまで獏の姿が映っていた、鏡にも似た、幻術の四角い窓のようなものを消す。

 後ろを振り向くと、檻の中に赤毛の少女がいる。

「残念だね、陽姫。

 見たろう、あれが『勇者』さ。あの分じゃ、あいつは君を見捨てて元の世界へ帰るね」

 ラフガは噛みつくように言う。

「来る‼︎ オレは、アイツを信じる‼︎」

「…………幸せに育った姫は、おめでたいね」

「ヒーローを演じる? それのどこが悪い? 

 誰だって大なり小なり、演技くらいする。それだって自分の内だろう?  なら、何が本当の自分だ?」

 ヒビキはラフガに向き直ったまま、目を狭めている。

「アイツは──オマエが考えているような、それだけのような──そんなヤツじゃない──‼︎

 きっと、アイツは、来るッ‼︎」


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