第06話 コラム-03 AIの「エージェント機能」ってなに?
注:本編で簡単に触れた「エージェント機能」についてまとめたコラムです。
AIを活用する時に、利用できると便利な機能です。
あまり興味のない方は、丸っと飛ばして次へお進みください。
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近年の生成AIには、「エージェント機能」や、「カスタムAI」などと呼ばれる機能が搭載されるようになってきた。
名前はサービスによって異なるが、考え方はほぼ共通だ。
ひとことで言えば、「自分専用のAIを作る機能」である。
生成AIを特定の目的で利用する場合、チャットを始めるたびに、
「何をしてほしいのか」
「どのような立場で答えてほしいのか」
「どのような形式で出力してほしいのか」
を書かなければ、思う通りの結果を得られない。
正直、めんどうくさい。
だから、多くの場合は、チャットの最初でおおざっぱに、
「英語教師として答えてほしい」
「小説編集者として答えてほしい」
「プログラマーとして答えてほしい」
といった形で始めることが多い。
しかし、さらに細かい設定が必要になると、そのたびに説明を書き足さなければならない。
それに、毎回同じ説明を繰り返すのも、正直あまりやりたい作業ではない。
この回避策として提供されているものが、「エージェント機能」だ。
エージェント機能では、あらかじめ
「役割」
「知識」
「回答方針」
「出力形式」
などを設定しておける。
すると次回からは、その設定を説明し直さなくても、その条件でAIが動作する。
例えば、
「英語学習専用AI」
を作る場合、
・英語教師として振る舞う
・日本人学習者向けに説明する
・難しい単語は避ける
・文法を丁寧に解説する
といったルールを登録して、事前にエージェントを作成することができる。
そして、そのエージェントを選んで起動するだけで、毎回同じ条件で待機してくれているので、段取り抜きで相談できるようになる。
別の例をあげると、
「小説創作支援AI」
であれば、
・プロット作成
・キャラクター設定
・構成確認
・文章の推敲
などを得意分野として覚えさせることもできる。
エージェント機能は、AI本体を作り替える機能ではない。
AI本体に対して、
「この役割で動いてください」
という設定を保存できる機能と考えると分かりやすい。
実際に使う時は、その設定を選ぶだけでよい。
すぐに相談を始められる。
言い換えると、
エージェント機能とは、「よく使う設定を保存した、自分専用のAI」である。
AIを使い始めたばかりの頃は、必要性を感じにくいかもしれない。
しかし、毎日のように同じ用途でAIを利用するようになると、
「毎回同じ説明をしなくて済む」
という便利さを実感するようになる。
本編で登場する「Gem」も、このエージェント機能の一種だ。
エージェント機能の作り方はサービスによってさまざまだが、お気に入りのAIと相談しながら、自分専用のエージェントを育てていくこともできる。
一度作成した設定は、コピーしたり、AIに再調整してもらったりしながら発展させることも可能だ。
ただし、2026年8月現在、エージェント機能は一部の有料サービスで提供されていることが多い。
利用しているサービスの契約条件で使用できるかどうか、一度確認してみると良いだろう。
もっとも、無課金勢にも利用できる環境はある。
Gさん(AI)は、太っ腹にも、アカウントを作成してログインすれば、無料でGemというエージェント機能を提供している。
まずは一度、自分専用のAIを作ってみると、エージェント機能の便利さを実感できるかもしれない。
本編で登場する「Web小説サポート担当(G)さん」も、実際にはこの仕組みを利用したものだ。
興味のある方は、一度遊んでみてはいかがだろうか。




