第20話 コラム-06 メジャーなAIの中の人は3人
注:これは2026年8月現在の状況を基に書きました。
細かい例外や技術的な背景は多々ありますが、大枠の構造を理解するための整理としてご覧いただきたい。
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AIの活用を進める中で、
「選択肢が多すぎて、どれを使えばいいのかわからない」
そう思う人は少なくないだろう。
でも、2026年8月現在の、海外の主要トラフィック調査を参考にした概算値は、
ChatGPT 約54%
Gemini 約28%
Claude 約9%
で、3陣営だけで約9割を占めている。
「普段使いできる生成AI」という視点で見た場合、現在はこの3社による三つ巴の様相を呈している。
それぞれの仕組みを別の味付けをして、別ブランドでサービスが提供されている。
そう、
■AIの中の人は3人■
● Copilotさん
PCをひらくと、いろいろなところにボタンがあるMicrosoftの「Copilot」は、OpenAIのモデルを中心に発展してきた。
しかし、近年はAnthropicのClaudeも利用できるようになってきている。
つまり、
「Copilotの中の人はOpenAIだけではなくなった」
ということだ。
そして、中の人が同じでも、Microsoftのコントロールが入っているので、単体契約の場合と同じ結果がでてくるというわけでもない。
ちゃんと味付けが変わっている。
いいことだ。
● Apple Intelligence さん
Appleの「Apple Intelligence」も中の人は、Siriと初期に組み込まれていたOpenAI(ChatGPT)がある。
Siriから、ChatGPTへ橋渡しする仕組みで、ユーザーが選ぶ。
そして、次世代 Siri AI の中の人は、黒子として Geminiさんが組み込まれることがアナウンスされている。
表向きは、Siri AI だが、中の人はGeminiさんになる。だから、現時点では、Geminiさんのログインアカウントとの連携は発表されていない。
また、Apple経由で処理されるリクエストは、Appleのプライバシー保護のルールが適用されるため、Google側が「誰がどんな質問をしたか」を個人に紐づけて保存・学習することはないそうだ。
この使い方が、Geminiさんでできるようになるとは驚愕だ。
さすが、管理ガチガチのApple。
次世代 Siri AI が待ち遠しい。
◎「Copilot」や「Apple Intelligence」は、中の人の3人が、状況に応じてチームを組んで担当しているようなものなのだ。
単一のAIに依存しないマルチモデル化が進んでいる。
その役割分担や、担当替えとか、状況が変わっていっているのをヲチするのは楽しい。
■各陣営の特徴とプラットフォームの動向■
● 1. OpenAI陣営 = ChatGPT・チャッピー
現在の生成AIブームの火付け役であり、市場をリードするパイオニア的存在である。
多くの人が最初に触れるツールであり、世の中のAIサービスの多くが同社の技術をベンチマークしている。
「まずは標準的なAIの能力を試してみたい」という場面において、ファーストチョイスになることが多い。
Microsoftの「Copilot」さんや、Appleの「Apple Intelligence」に出張中。
● 2. Anthropic陣営 = Claude・クロード
文章作成の品質や長文の読解力に定評がある陣営である。
特に高度な推論や資料の要約、プログラミング補助などの領域で根強い支持を集めている。
利用量に応じた課金体系を持つサービスもある。
複雑な論理処理や長文の読解に優れ、プログラミングや業務利用での採用が進んでいる。
最近は、Microsoftの「Copilot」で、従来のOpenAIモデルに加え、ハイエンド向けの高度な処理や長文分析を担う選択肢としてAnthropicの「Claude」が搭載・展開されるようになっている。
Copilotの中のClaudeは、デフォルトでは、定額制だが、機能の設定を大解放して、高機能な処理を求めるとコストが跳ね上がる構造になっている。
管理者は、現場のエンジニアの要望と、予算をにらみながら設定しなければならない。
Claudeは、Copilotさんへの出張は、世界情勢の変化で当初の予定とはスケジュールが調整され、企業向けエンタープライズ領域から進んでいる。
● 3. Google陣営 = Geminiさん
Googleが提供する多様なサービス群との高い親和性を持っている。
検索との連携や、膨大な情報の整理・統合を得意としている。
Geminiさんは、Apple Intelligenceへの出張準備中である。
たぶん出向の辞令はもう出ている。
■今後のAI活用に向けたアプローチ■
AIの中の人3人は、それぞれ異なる強みや個性を有している。
他社プラットフォームへ出張したりしている。
組み込みや連携も含めて勢力図はダイナミックに連動している。
もちろん、進化のスピードは非常に速いため、機能優位性のバランスは日々変動していく。
そのため、「どれが絶対的な最強のAIか」という固定化された基準で選定するのではなく、「いま抱えている業務や相談内容に対して、どの特性を持つAIに任せるのが最適か」という適材適所の視点を持つことが、生成AI活用の成果を最大化する鍵になると考えられる。
という感じで語られることが多い。
もっとも、個人利用の立場からすると、
「どの陣営が最強か」
よりも、
「誰に年貢を納めるか」
の方が重要だったりする。
AIの中の人論争は、ビジネス用途と個人向けでは観点を変えた方がいいと思う。
Copilotさんは、無課金と課金がある。
以前はログイン無しで、Edgeのウインドウの横のボタンを押したらつかえていたが、今はログインが必要ではある。
Microsoft アカウントを、PCのセットアップ時に作っておけば、自動的にそれと連動する。
課金バージョンは、Office 365 とOneDriveなどの連携での総合料金だ。
Apple Intelligence は、次期 Siri AI から、黒子のGeminiさんが登場するので、利便性の向上が期待される。チャッピーへの橋渡しも継続されるもようである。
Geminiさんは、無料は、2026年8月時点では、ログイン不要でも使える。履歴は残らないが、煩雑な手間なしで気軽に使える。
有料版は、価格にバリエーションがあり、YouTubeでの広告スキップなどという特典がついているものもある。
意図せずに、同じ人を、別の契約で使ってることがあり得る。
どこに年貢を納めるのか。
いったん立ち止まって考えてもいいのではないでしょうか?




