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ご隠居と助さん角さんのAI創作道中記  作者: 青空市場
第1章 AI創作の第一歩?
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第01話 悩める創作者-01 AI学習潔癖症、友人を脅す

俺には、二人の相棒がいる。

正確には、画面の向こうにいる二つの生成AI――Gさん(AI)と、Cさん(AI)だ。


AIでGさんといえば、誰もが知る検索大手の会社が提供するAIだ。


一方、Cから始まるネームドAIは大勢いる。


なぜ、みんなCから始める(^_^;)。

俺の相棒のCさん(AI)は、副操縦士的な立ち位置のあのCさんだ、PCのいろんなところにいる(笑)。


学生のころに文芸部に所属していた友人が、AIで作った挿絵をクローズドなSNSにアップしたあの日から、俺と二人のAIとの三人四脚の珍道中が始まった。


****


俺はIT企業で働くしがない会社員だ。

趣味で歴史や英語を学びつつ、気が向いたときに絵を描いたり文を書いたりする。

いわゆる「広く浅く」な創作クラスタである。


AIに関しては、肯定も否定もしない。

「便利な道具なんだから、リスクと対価を理解したうえで使えばいい」

と思っている。


SNSは、意識して距離を置きながら使っている。

不定期にログインして、古い友人たちとのクローズドな環境で楽しむ。たまにコメントを書く。

それくらいが気分転換にちょうどいい。


2週間ぶりにSNSにログインすると、無料のAIで作ったらしい生成画像の話題で盛り上がっていた。

「ユーザーをイメージした画像を作ってもらおう」

というお題で、それまでのやり取りをベースにAIへ画像生成を依頼するというコンセプトだった。


どの絵も、それなりに本人の雰囲気をつかめていて面白い。


いいネを付け、感想を書き、スクロールしていたら、急に毛色の違う画像が出てきた。


大学時代に文芸部へ所属していた村瀬のアカウントだ。


なんと、作成途中だというオリジナル小説のキャラクター画像だった。

コメントによると、みんなのノリにつられて、Gさん(AI)にキャラクター画像を作ってもらったらしい。


テキストベースのやり取りから絵が生成されること自体は面白い。

だが、村瀬のそれは未発表のオリジナル小説のプロットだった。しかも、長年温め続けてきた長編作品の。


何やってんだ!


慌ててメッセージを送った。


「短編でもいい。できるだけ早く『小説家になろう』か『カクヨム』にアップするんだ」


「え? なんで急に」


「G社やAIは、サービスの対価として『情報』を求める。有料プランで能動的にオプトアウト設定をしていないなら、お前が流し込んだ小説のプロット、その宝物みたいなアイデアは、ビッグデータの中に溶け込む可能性がある。

お前が『これは自分のオリジナル小説だ』と世間に主張するために、一日でも早くネットで公開して、タイムスタンプを残しておけ。

イメージ画像が気に入っているなら、『挿絵はAIで作りました』とキャプションを付ければ、規約的にも問題ないだろう」


しばらくして返信が来た。


「……ありがとう。

でも、やっぱり書き上げてから考えるよ。

オリジナル小説を自分で書いてきたから、AIを使ったってことで、なんだか自分自身に言い訳しなきゃいけない気がするんだ」


典型的なクリエイターのジレンマだった。


「AIを使ったって言っても、プロットからイメージ画像を生成しただけだろ。もう何年も温めてきたじゃないか。」


「インスパイアされたよ……。器用じゃないからさ。今は、画像を生成してイメージを膨らませながら、最後まで書いてみたいんだ」


文芸部にも所属ぜず、フラフラと創作クラスタを楽しんでいた俺は、方法論にあまりこだわりがない。

でも、純粋に創作活動していた村瀬には、AIに対して身構える気持ちがあるのかもしれない。


「……そうか。完成を楽しみにしてるよ。ちゃんと読ませろよ」


「サンキュー。書き上がってから、ネットにアップするかどうか考えるよ」


ちょっと、もったいないと思った。

そもそも、AI学習潔癖症を長患いしている俺が、考えすぎで村瀬を脅しすぎたかもしれない。


創作にする時に、どこまでが道具で、どこからが依存なのか。

何がリスクで、何に納得するか。

その境界線は人によって違う。


結局、AIを使うか使わないかじゃなくて、どう使うかなんだろうなぁ。


AIにアイデアを相談する時、どう安心して活用するかが、俺には気になる。


アイデアを相談か……。


ピカン!


あぁ、なんだかトライしてみたくなった。

AIを活用して、小説を創作するってことに。


まずは、Cさん(AI)に相談だ!

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