第00話 創作漫遊記-00 ご隠居は、なぜデータベースを作ったのか
お初にお目にかかります、越後のちりめん問屋の隠居でございます。
この作品で、私はやたらとデータベースを作っております。
創作を構成するテンプレを分類して、
・属性データベース。
・関係性データベース。
・感情データベース。
・行動データベース。
という風にテキスト化しました。
おそらく、読んでくださった方は
「小説を書きたいのに、なぜデータベースを作り始めたのだろう?」
と思われるでしょう。
「創作を構成するテンプレとは何か」を可視化したかったのです。
創作に着手する時に、真っ白な状態から、アイデアを思いつくのは難しい。
でも、テンプレを眺めれば、頭の中のフックに何かが引っかかって、発想が浮かぶのではと思ったのです。
最初は、AIにプロットを作ってもらう時に、そのロジックがブラックボックスであることに物足りなさを感じ、AIのカスタマイズ機能の命令文を書く過程を、可視化しようという程度の思い付きでした。
しかし、第3章まで書き上げた後に、角(C)さんと話して、ようやく理由がわかってきました。
「創作中にアイデアを発想するための切り口リスト」
を、可視化したかったのです。
そして、そのリストが、アイデアをひねる時に便利だと感じたので、カスタマイズAIの命令文と一緒に、公開したいと思いました。
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カスタマイズAIは、「プロットの提案」と「編集者としての評価」の2つの機能を持たせました。
プロットの提案の分散化と、編集者として相談しているのに、途中でAI自ら暴走して小説を書きだすということを避けるということを、目標にしました。
その検証の過程で、試作小説第1号は、雲散霧消しました。
がっかりしながら、データベースと、テストの過程で生成された大量のプロットを読んでいたら、試作小説第2号のプロットを思いつきました。
そこから、素の助(G)さんと、角(C)さんに、時代考証や、アイデアのリスト化、校正の助けを借りて、試作小説第2号を作りました。
自分自身が、データベースやプロットを眺めている中で、創作のアイデアが整理されるという経験をしました。
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私は、長年GTDというタスク管理手法を使っています。
GTDの本質は、「人間の脳は『考えること』には優れているが、『記憶すること』には向いていない」という前提に立っています。
「記憶する役割をすべて紙やデジタル(外部のシステム)に預けて、自分の脳を『考えること』や『行動すること』だけに100%使おう」という仕組みです。
そして、GTDでは、「やらなければならないこと」を具体的な行動に落としこむために、やたらと細かいリストを使います。
少し極端なGTDサンプルリストの例をあげると、
@PC(パソコンに向かっている時)
・ネット銀行から家賃の振込手続きをする
・来月の旅行のホテルを予約する
・企画書のパワポスライドを3枚修正する
@スマホ・電話(連絡・確認したい時)
・美容室に電話して来週の予約を取る
・クレジットカードの引き落とし口座についてサポート窓口に問い合わせる
・〇〇さんに「資料見ました」と返信のLINEを送る
@買い物・外出(外にいる時)
・○○スーパーで牛乳と卵を買う
・郵便局でレターパックを発送する
・文房具屋で3色ボールペンの替え芯を買う
@自宅・デスク(家ですぐ動ける時)
・届いた段ボール箱をカッターで開けてゴミをまとめる
・クリーニングに出す服をバッグに詰める
・アイロン台を出してシャツを1枚だけ仕上げる
@オフィス(職場でしかできない時)
・プリンターのトナー交換を総務に依頼する
・共有サーバーの不要なフォルダを削除する
@誰かと話すとき(1on1やミーティング)
・上司の〇〇さんに「リモートワーク制度の利用」について相談する
・同僚の〇〇さんに先日のプロジェクトの件でお礼を言う
のように……
最初にリストを見たときは驚きました。ここまで細かく分解するのか、と。
ですが、リストを眺めてしばらくすると、「ああ、こう考えればいいのか」と思ったのです。
真っ白な状態では何をすればいいのかわからない。
しかし、選択肢が並んでいると考えられる。
これは大きな発見でした。
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どうやら私は、GTDの考え方を創作に持ち込みたかったようです。(^^;)
小説を書こう。と思っても、すぐにアイデアは出ません。
ですが、
・人物の属性は?
・関係性は?
・どんな感情を抱いている?
・何をしようとしている?
という切り口が並んでいると、急に考えやすくなります。
例えば、
・感情「後悔」
・行動「名誉回復」
この二つを見ただけで、何となく物語が動き始めます。
・昔の失敗を取り返したい人の話だろうか。
・追放された弟子の話だろうか。
・汚名を返上したい騎士の話だろうか。
そんな具合に、創作の手掛かりになるのではと思いました。
この作品で公開しているデータベースは、絶対的な正解ではありません。
「こう考えなければならない」
というものでもありません。
ただ、「こんな切り口もあるよ」というメモの山です。
もし創作に行き詰まった時、
もしキャラクターが動かなくなった時、
もしプロットが浮かばなくなった時、
斜め読みしていただければ嬉しく思います。
私自身、その使い方をしています。
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さて。
前置きが長くなりました。
ここから先は、この隠居が、助さん(G)さんと角さん(C)さんと3人で一緒に作り上げた、もろもろを、途中経過をすっ飛ばして、発表してまいります。
カスタマイズAIを動かすための、記述した内容もすべて公開します。
どなたかのご参考になれば幸いです。




