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終わりと始まりの花【本編】  作者: はな
温花【後宮編】

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42/129

包帯


 今日も鉄のぶつかる音が緑溢れる屋敷から聞こえてくる――。

 

 あの連れ去られてしまった事件もあってのことだろう。

 温花うぇんふぁお嬢様は自分自身で力をつけたいと力が入ること親しい人たちは分かっていた。

 2人はいつも楽しそうで、真剣。

 お嬢様お気に入りの客家でいつも剣術の動きについて話し合いを辞めない。


 汗を拭き、崩れるように座り込む温花うぇんふぁお嬢様に釘を指してくれるのは红京ほんじん様。


 红京ほんじん「あなたはお妃様だと言うこと忘れないでください。怪我でもされたら……困りますよ」

 温花うぇんふぁ「剣技と言っても、楊兎やんとぅ将軍のようなことはできないし!」


 女性の剣技は美しく舞うことが主で、男性は本当の闘いを想定した動きをする。

 だから大丈夫だと温花うぇんふぁお嬢様は笑っている。


 红京ほんじん「でもその刀は本物なんでしょう?おもちゃではありませんよ?」

 温花うぇんふぁ「知ってる……、だから楊兎やんとぅ将軍の凄さが今痛感してるところではあるよ。魅せながら戦える人って存在するのかな〜……(笑)」

 楊兎やんとぅ「魅せながら戦える人もいたけどなぁ……俺は力で押すしかないからなあ」

 红京ほんじん「それは闘い方が違うのですよ。楊兎やんとぅ将軍の剣技も群を抜いていますから、楊兎やんとぅ将軍の正解だと思います」

 温花うぇんふぁ楊兎やんとぅ将軍が魅せながら闘えると思っている人がいるって……すごいね!」

 楊兎やんとぅ「会いて〜な〜」


 楊兎やんとぅ将軍は魅せながら戦うことができる人物に会ったことがあるのか――。

 珍しく楊兎やんとぅ将軍が悲しそうな表情を見せた。


 温花様はその様子を見て話題を変えた。


 温花うぇんふぁ「痛い、刀が重たい〜」

 红京ほんじん「しなくてもいいんですよ」


 红京ほんじん様は温花うぇんふぁお嬢様が剣技の練習で怪我をしてしまったところの手当てをしている。

 弱音を吐く温花うぇんふぁお嬢様に红京ほんじんは冷静だ。


 温花うぇんふぁ「――红京ほんじんは剣を握ったことはないの」

 红京ほんじん「俺は医者ですよ……?」

 温花うぇんふぁ「うん、知ってる。红京ほんじんは奪わなくていい――」

 

 红京ほんじん様は手当している、手を止めた――。


 红京ほんじん「それは温花うぇんふぁもです」


 ぎゅっと包帯を締めたのか、温花うぇんふぁお嬢様は固すぎると文句を言う。

 あのお嬢様の言葉に込められた思いがまるで「红京ほんじんの代わりに奪う方へ回ってもいい」覚悟の声にも聞こえた――。

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