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武将 古田織部 第48話 軍議の幕舎

幕舎の中は、すでに多くの武将で満ちていた。

中央には大きな地図が広げられ、

その最上座には羽柴秀吉が座している。

秀吉の前には灯明が置かれ、

地図の山と谷が明るく照らされていた。

秀吉の左右には、

中川清秀、高山右近ら主力の武将が並ぶ。

彼らは秀吉の言葉に合わせて、

短くうなずきながら地図を見つめていた。

重然は、下座に静かに控えている。

発言する立場ではない。

ただ、目の前で交わされる判断の流れを追う。

秀吉は地図の一点を指し示した。

「敵はこの尾根を越えてくる。

 ここで迎え撃つ。」

諸将が「はっ」と応じる。

続けて秀吉は、

味方の配置と進軍路を示しながら指示を出した。

「先陣は右近隊。

 後陣は光泰隊。

 中川隊はこの谷を押さえよ。」

武将たちが次々と返答し、

地図の上で戦の形が決まっていく。

重然は黙ってそのやり取りを聞いていた。

武勇ではなく、

配置と判断で戦が動いていくことを、

ただ静かに受け止めていた。

軍議はそのまま進み、

秀吉の指示で締めくくられた。


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